砂漠にポツンと建っている、寂れたモーテル。重そうなキャリーバッグを抱えた風変わりなドイツのご婦人が、出会う人たちの人生を明るく変えていく。ヨーロッパからの珍客、黒人の女店主や先住民の保安官など、アメリ>>続きを読む
スピルバーグ少年の映画監督「デビュー」が少年時代の8mmカメラだったこと、両親の離婚が彼の人格形成に大きな影響を与えたことは、E.T.を始め、様々の作品のテーマになっていることもあり、広く知られている>>続きを読む
RRRのタイトルに辿り着くまでの中身の濃さと時間の長さがもう最高。てっきりインド映画はみんなボリウッドだと思っていたら、これはテルグ語で撮られた「トリウッド」という別のジャンルに属することを知りました>>続きを読む
サイレント時代のハリウッド黄金期、なんでもありのド派手なパーティーから、これまたカオスな映画撮影の現場まで、ノンストップで突っ走る序盤がとにかく圧巻。以降は雨に唄えばやらスター誕生、最後はニューシネマ>>続きを読む
笑い話のつもりで聞いていたら、いつの間にかどんどん変な方向に進んでいく古い童話のように展開する映画。牧歌的で、暖かい日常を過ごしているように見えて、まるで屋根裏に潜んでいる妖怪のように、いつ訪れるか分>>続きを読む
このキャスト×ロードムービーなら、外れようがない!と楽しみに観たものの、ひねりがないのが逆にひねり?と言いたくなるくらい、ありきたりな展開に拍子抜け。ぜひハリス&オルセンの親子コンビで別の映画をやって>>続きを読む
風刺があからさま過ぎるきらいはあるものの、ケイトハドソンやエドノートンの遊びがある演技、ジャネールモネイのカリスマ性が楽しめる。前作の古風なミステリ感が無くなってしまったのは寂しいところ。最大の注目は>>続きを読む
70年代、混乱の真っ只中のアメリカを東西に縫うように、小さな町の集会場やらコンサートホールにふらっと現れ、音楽史に名を残す名演を繰り広げたディラン伝説の57日間の記録映像を、名匠スコセッシが編集した>>続きを読む
本国フランスをはじめ社会現象にまでなった作品、との触れ込みには及ばない内容だけれども、当時14歳のソフィーマルソーの輝きは今も色褪せない。
最もよく知られた作者不詳のアーサー王伝説、『ガウェイン卿と緑の騎士』を基に、ゴシック感あふれるファンタジーに仕上げた一作。ガウェイン卿が旅する荒涼とした風景が不気味ながらも美しいが、これだけ飽きさせな>>続きを読む
イラン北部の田舎町を舞台に、間違えて持って帰ってしまったノートを返すため、友達の家を探し求める旅に出る、ある少年の放課後の物語。ノートを翌日提出しないと友達が退学になってしまう(!)という緊急事態にも>>続きを読む
スターとしての位置を確立しつつあった頃のまだ若いデンゼル演じる警官が、目に見えない悪霊と対決する。心理的に迫るタイプのサスペンスで、それほど驚きを感じさせるものではないが安っぽくならない仕上がり。ドナ>>続きを読む
自分が築き上げてきた、一見完璧に見える評判、人生を守るために、ふっと脳裏に浮かんだ悪い考え。誰にも起こりうることだけれど、それを本当に実行してしまったらどうなるか?名優マーティン・ランドーが演じるこそ>>続きを読む
アラビアのロレンスが好きで、完全版も観たことがあるはず。けれど大スクリーンで観て初めて、今までこの映画の魅力の10分の1も理解していなかったことに気付いた。砂漠の蜃気楼の中に浮かぶ小さな点が、近づいて>>続きを読む
控え目過ぎる名優、ガブリエルバーン師匠の若き日の勇姿を拝みたくて見た、なんでもあり、80年代感満載のアーサー譚。リーアムニーソンにパトリックスチュアート、キアランハインズ(現認に失敗。どこかの甲冑の中>>続きを読む
アルパチーノの演じるNY市長は、それなりに道徳心も志も持ち合わせているが、目標達成のためには裏取引もするし、銃撃事件の政治利用も厭わないという、よく描かれる悪徳政治家とはまた違ったリアルさがあった(現>>続きを読む
いわゆる”ambulance chaser”と呼ばれるようなセコい弁護士が、ボクシング興行で一儲け狙う話。デニーロの熱演にプロットが追いついておらず物足りない印象を受けた。せっかくジェシカラングも出て>>続きを読む