syriacusさんの映画レビュー・感想・評価

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異人たち(2023年製作の映画)

4.3

ファンタジーなヒューマンドラマ!
A24っぽかった!!

『異人たち』ってタイトルそのままだった
亡くなっていたのは両親だけじゃなかったって解釈でいいのかな

ロンドンのタワーマンションでの一人暮らし
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.8

エルビスはDV気質のクズ男やんか
当時14歳のプリシラに恋しといて、自分は好き勝手して振り回すわりには彼女には束縛して最低だー
プリシラに対してキレ散らかしてすぐに謝るっていう飴と鞭を使ってプリシラを
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

プロレスかあ、プロレス苦手なんだよなあ
けど評価高いし面白そうだから観てみたら、なんだ感動的ブラザーフッドな作品じゃん

自分も4人兄弟の長男で、ケビンとほぼ同じような立場で感情移入しやすかったのかも
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不都合な理想の夫婦(2020年製作の映画)

3.5

家族より名声を大事にする父親と、家族より馬を大切にする母親
ニューヨークからロンドンに移住したことで2人ともそれらを失ってしまう
それがはっきりした時夫婦喧嘩に発展する
ここ最近のうちに『マリッジ・ス
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.3

まずはセリーヌ・ソンさん、僕を泣かせてくれてありがとう

映画の中のような純粋な恋愛を学生時代にできなかったことの後悔への涙
男としてヘソンとアーサー両方に感情移入したことで溢れた涙

アーサーからす
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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

4.3

美しいとみせかけて人間の醜さを描いていたような作品だった

現地の人がアイスランドのことを「美しいが醜い土地だ」といった風に形容していた
『ゴッドランド』とタイトルにあるようにこの作品ではアイスランド
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

Xにおける公開前の日本人による下馬評は低かった
「おもしろくない」やら「会話劇だからIMAXで観る必要がない」やらひどい言われようだなあと思ってた
そこに追い打ちを加えるようにビヨンセが渋谷でゲリラサ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.0

もちろんIMAXで観た
何本かIMAXで映画観たことあったけどIMAXってこんなに音響すごかったの?!ってくらい音がやばい
もはや地響き
サンドワームの動く音とか重機が破壊されるときの衝撃が体全体に伝
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ある男(2022年製作の映画)

4.0

下手なホラーよりこういう人間の闇を描いているようなサスペンス・スリラーの方が怖い
人間の描き方が不気味なんですよ
でもそこに小籔みたいな演技力のあるお笑い芸人を投入してくれると少し緩和されるから、この
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

法廷劇だから基本会話

今まで観てきた会話劇は基本的に眠くなってっていつも寝落ちして話全然わからなくなってるのがおちなんだけど、本作は全然眠くならなかった
裁判での言い合いや夫婦喧嘩が白熱していてとて
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

首が飛ぶ、アングルが逆さになる、巧みな伏線回収、屋根裏部屋、母親役の怪演などアリ・アスター節が今作も好調

前半はコメディで後半がスリラーよりのホラーかな
アリ・アスター監督は作品を追うごとにホラー度
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

アリ・アスター監督の作品って家族に何かしらの不幸が起こるよね
あとカメラワークが上下逆さまになるシーンもあった

昔ながらの “継承”戦争を家族で表しているような感じ?

グラハム家の家系の女性(リー
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.8

カルト怖い

家族を失っていなかったらカルトに染まることはなかったんじゃないかな
恋人も男友達たちも当てにならない

何か大きなものを失って周囲からの十分な助けがない人たちがカルトに縋ってしまうみたい
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

めちゃめちゃおもしろいコメディ!
文学界を皮肉りつつコミカルに描いていた!

フィクションは文学のジャンルだけどそれを現実世界にも当てはめてて興味深かった
文学作品ってほとんどがフィクション、つまり作
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.8

クリスマスに家族と過ごせない人たちの話

アンガスは同級生からあまり好かれていなかったりして最初は性格悪い感じだったけど、韓国系の少年に優しくしていたりほんとはいいやつなんだなって思った
実際にポール
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

三宅唱監督の作品は『ケイコ、耳を澄ませて』しか観たことないからそれみたいにずっとしんみりな感じなのかなーって観る前は思ってた

けどそんなことなかった
しんみりな感じも多かったけどシュールな笑いが散り
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

すごい抽象的だったなって印象
それに加えて淡々としてて3時間近くあるから集中力ないと理解するのしんどいかも

それもあったし、今日5時起きで9時から上映のを観たっていうのもあって少し眠くて最初の数十分
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

めっちゃカオスで独特

ヨルゴス監督の前作と同様にエキセントリックだけどクセのある音楽と魚眼レンズが特徴的でもあった

エマストーンの演技に脱帽
幼児に豹変したような演技から大人の女性まで1人で演じき
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ウーマン・キング 無敵の女戦士たち(2022年製作の映画)

3.8

強い女性の具現化

女性たちがここまで強くなりそして活躍できたのはダホメ王の存在もあったと思う
女性に対する接し方だけでなく奴隷貿易に消極的な姿勢もこの時代ではとても先進的だったと思う
良きトップがい
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.0

開始早々cardi b のwap 流れてわらった
しかも曲に合わせるように登場人物がそれぞれ汚い言葉を発していくからもっと笑った

『マネー・ショート』みたとき何言ってるのかさっぱりわからなかった
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.3

ディズニーピクサーの作品だとディズニーランドとかで商品化されないようなもののほうが映画としての価値は高いと思う
ピクサーはキャラクター一人一人の設定が細かくてすごく丁寧で1回見ただけじゃ見落とすような
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.8

最初のハルビンが空襲に遭うシーン
ハルビンの街が手作り感満載の特撮みたいなセットでこれは期待しない方がいいかもって思ってしまった

けど杞憂だった
ストーリーも好きだし、何より俳優たちの演技さいこう!
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オール・ダート・ロード・テイスト・オブ・ソルト(2023年製作の映画)

3.5

これは眠くなる

寝て起きての繰り返しであんまりよくわからなかった
なんでそうなったかっていったら静かなシーンが続いたあとに急にけたたましい雷雨のシーンに切り替わるというのが複数回あったからびっくりし
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アース・ママ(2023年製作の映画)

4.0

一番最初の女性の発言が非常に印象に残った
人間は結局は孤独な生き物だと
周りに支える人もいるけれどあくまで他人であって自分の視点に立つことはぜったいないのだ
それを受け入れなければいけない

けれども
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エターナル・ドーター(2022年製作の映画)

4.0

不気味な感じ

実は中盤寝ちゃったから覚えてるとこだけ感想綴ってく
って言ってだいぶ後半の話になるんだけど、ジュリーが母親の誕生日を祝うシーン
ジュリーが一生懸命祝おうとしても母親は全然嬉しくなさそう
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ファニー・ページ(2022年製作の映画)

4.0

おもろい
日本人好きそうな感じなのに限定公開はもったいないな〜
ほんとになんとなくだけど『ホームアローン』みたいな笑いに近かった気がする(『ホームアローン』最後にみたの何年も前だから間違ってるかも)
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

人間の人生も木漏れ日も、「どれも一瞬一瞬を切り取っている」という点では同じようなもの

平山のような質素で最低限の生活でも、音楽・文学・お酒・写真と自分の趣味は十分楽しむという文化的な暮らしができてい
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.3

強いていうなら明るいのは序盤の音楽発表の舞台くらい

オータムは知らないうちに妊娠してしまうんだけど、妊娠させた相手は終始明かされない
序盤にオータムにちょっかいかけてた男子かもとは思ったけど、そんな
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.3

世にも奇妙な物語みたい

陰キャなオリバーが陽キャなフェリックスと仲良くなって家に招かれて一夏を過ごすみたいなあらすじだったから、もしかしたら『君の名前で僕を呼んで』的な感じなのかなって思ったけど全然
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.8

エンドロール見るまで主役がミシェルウィリアムズっての全然気づかなかった
ベリーショートじゃない彼女だとわかんないもんだな

フワフワした感じの展開でBGMも少なく眠くなったりしてインディー映画なんだな
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.5

まず初めて体験する映画館だった
というのも、ネットでのチケット予約ができず現地でしか購入できなかったのだ
でもロマンがあったのが自由席!!
自由席なんて初めて見た
東京のちっちゃい映画館でもそんな制度
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.8

前半のモノクロでほぼ正方形の画面、そしてテンポの良さがサイレント映画のように感じた(サイレント映画はチャップリンしか見たことないけど笑)

主演2人がアカデミー賞とれるレベルで最高だっだ
特にブラッド
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

全体的には失業、アル中、交通事故、ダメ男、ウクライナ紛争などドラジェディーって感じがあったけど、ちょくちょくシュールな笑いを入れてきて気分は落ち込まずに済んだ笑

ライアンゴスリング似のホラッパがクズ
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.0

食べ物もワードチョイスも美しかった

自分が今執筆している卒論にも通じるところがあったんだけど、フルーツはメタファーなんだ!!
「人間はデザートで生まれた」ってセリフがあった
これはアダムとイブが禁断
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.3

タイトルに“カウ” がつくくらいだから、『EO』みたいにウシが中心になってストーリーが展開されるものだと思ってた
けど観てみるとウシが登場するのは後半からで、基本的には男性2人の友情の物語っぽかった
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

4.5

フェミニズム学園コメディ
アメリカの学園ものって本当に笑えて最高

女の子が中心になって身体的に強くなるために作られたクラブ(ほんとの理由はチアリーダーとやるため)で、学校で浮いている女の子たちが集ま
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