里十井円さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

里十井円

里十井円

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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

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初めて宅飲みするところで三人のうち誰か一人を映しながら会話がながれていくシーン、顔の動きがつぶさに観られて時間が濃く感じた。あらすじはすきくないけど登場人物のやりとりは愛おしい。

緑の夜(2023年製作の映画)

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ひとシーンひとシーンが雑というか、テンポが急だった。音響もちょっと派手すぎるような。ラストもつっこみたいところがありすぎてあまり納得できなかった。

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

4.0

海や風の音、太鼓の音、ひとりごと、歌声……。ひたすら緊張のつづく音の空間の中で、抱えている傷をなぞる。
映像美もさながらセリフの間も良くて、2時間があっという間に過ぎた。

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

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何度もリハーサルをするシーンには物語以外の時間(役者の演技の変化)がうまれるからこそ一度だけのシーン(冒頭や、手紙のシーン)のフィクション性が強まる気がした。

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

歌の楽しさ、怖さを明確に描いていることと同時に子どもと大人が同じ世界で生きていることも明示していて見応えがあった。リトミック教育法気になる。

東京物語 4Kデジタル修復版(1953年製作の映画)

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前半は空疎なセリフが多いことと画面の真ん中に話している登場人物がバストアップで出てくる演出?を見るのが苦手で苦しかった。
血縁のある家族と義理の家族それぞれについて言及をしていることが家制度批判みたい
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

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原作小説の方が好きだけど、映画もすごくよかった。ホリガイもイノギも演技が素敵すぎる。

「それでも私は、気付けなきゃいけなかったんだ。」

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

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すごい映画……。優しさを性善説にまとめずに向き合っているし、より未来へ向かっていくのも良い。大事なセリフがたくさんある。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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レイシズムやホモフォビックなセリフをそのままユーモアとして渡されてもな……とかこの課長補佐の男性年下の女性に恋愛コンプレックスの話すんのかよ……とかでモヤついたしキャッチコピーが完全に擬シスターフッド>>続きを読む

リトル・パレスティナ(2021年製作の映画)

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どの瞬間も目が離せない。とてもじゃないけど小学生くらいの子どもから出る言葉とは思えない。そしてこれは現実と地続きになっている。ひたすら紡がれるモノローグには濃淡などなくすべてが重く迫ってくる。

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

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後半の逃走、アクションのシーンの迫力がすごかった。どの画面も色彩がかっこいい。スージーアンドザバンシーズが流れてきてびっくりした。

チャット 〜罠に堕ちた美少女〜(2010年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

邦題は本当にひどいがネット性犯罪に巻き込まれた主人公への加害者からのグルーミング、セカンドレイプ、リベンジポルノ、主人公の家族がバラバラになっていく様子、すべてに見覚えがあるようでゾッとした。主人公が>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

冒頭のドライブシーン、最後にまた母が運転して見送るシーン、クリスティンが運転するシーン……。現実による理想のゆらぎを散りばめながら最後には自分の名前を選んでいくこと。「親からもらった名前は受け入れるの>>続きを読む

彼女たちの革命前夜(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ミス・ワールドにおける審査基準や開催側の偏った価値観(をあけっぴろげに出してくる、公衆の面前で!)のグロテスクさ、黒人差別解消を盾に性差別を隠蔽しようとする狡猾さ……。そんな相手に連帯して啖呵を切る主>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

大事にしたいセリフがいくつもあった。バービーランドをのっとろうとしたケンたちを混乱させるやり方がややモヤついたがエンディングはよかった。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

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音楽がよかったな〜 車窓が複数回繰り出されるのも好きな演出だった。

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

途中から親子の話だとわかってストーリーが読み取りやすくなったけど嫌な構図ではあった。堕胎や注射のシーンはやっぱりきつかった。

ひなぎく(1966年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「サラダをふみにじられただけで気分を害する人々にこの映画を捧げる」

11.30 2かいめ
・白いシーツを切るシーンと白いハンカチを切るシーン
・2人の動きに合わせたギシギシした音、ピアノの音
・薔薇
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盗むひと(1966年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

やっぱり、子を捨てた母は悪 子を取り戻すために働いた父は英雄、みたいな男女の印象の非対称を温存する結末は嫌だったな

ヴィオレット・ノジエール(1978年製作の映画)

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先生の本で読んでからずっと観たかったので上映が嬉しい。自己治癒、自己を取り戻していく物語だと私も思う。途中のエリュアールの詩が気になる。