Norikoさんの映画レビュー・感想・評価

Noriko

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私がやりました(2023年製作の映画)

3.8

俳優陣が豪華で見てるだけで楽しい。
オシャレでセンスある上質なフレンチコメディでした。

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

美しい風景とカメラワーク、多くを語らない構成が素晴らしく、何よりレオを演じるエデンダンブリンに魅力される。
 
葛藤する感情、苦しさが伝わり、共感して心が痛くなる。

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.8


フィルムカメラのような映像も、80年代パリを舞台に静かに流れる物語も良かった。
喪失と再生の中で、家族の優しさが温かい。
タルラが可愛くて印象的。

すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

3.8

ゴダールが尊厳死を選択し、スイスで亡くなった事が記憶に新しく、映画の内容がよりリアルに、より身近に感じる。

重たいテーマだけど、ユーモアがあり重くなりすぎないところや、
複雑な家族関係やミステリアス
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ソウル・オブ・ワイン(2019年製作の映画)

3.4

ワイン好きな人で、ある程度ブルゴーニュワインの知識がある人なら楽しめると思う。

最高峰のワインを造る生産者やソムリエのワインの表現が勉強になるし、ブルゴーニュ行きたくなる。

樽の工場のシーンは、普
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.0

森の中で昔のママに会うという設定は面白いけれど、子どもたちのやり取りは少し退屈に感じてしまった。『燃ゆる女の肖像』が素晴らしかったのと、ここでの評価が高いので期待し過ぎたかも。

アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

3.8

サミュエルベケットが書いた戯曲『ゴドーを待ちながら』。
何の経験も無い牢獄の囚人たちがこのストーリーを練習を重ねて演じるという実話に基づいたお話。
希望は待つことだ、と言う囚人たちの境遇と"待つしかな
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夏物語(1996年製作の映画)

3.8

優柔不断で決断出来ない主人公にイライラしたものの、全然喋らないストーリーの始まりから、偶然の出会い、そして女の子たちとの会話劇は面白かった。
マルゴがキュート。
決められない主人公に対して、最後のマル
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パリ13区(2021年製作の映画)

4.5

華やかなパリは出てこない。
描かれるのはアジア系移民の多い生活感溢れる13区。
確かに性描写は多いけど不快な感じは無くて、それ以上にストーリーが面白かった。
モノクロ映像も音楽も良い。
ラストシーンが
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ローラとふたりの兄(2018年製作の映画)

3.6

どうしようもないお兄ちゃんたちだけど、困ったときは側にいてくれて、力になろうとしてくれる。
兄妹、家族の絆って良いなって思える映画。
笑えて心温まって、ちょっと幸せになる。
エンドロールのジャンジャッ
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.9

冒頭の観客に向けられた一言とCureの音楽で一気に引き込まれる。
とにかく構成が素晴らしく、さすがオゾンという感じ。
物語はちょっと残酷で苦しかった。
先生や両親との関係性が優しくて好き。

モード家の一夜(1968年製作の映画)

3.8

約半世紀前の映画なのに今観ても新鮮さがある。
会話劇なので途中疲れるけれど、哲学や確率論、男女の駆け引きなど、結局今も昔も変わらないテーマなんだなと思う。

ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)

3.3

タイムトラベルサービスの設定は面白いし、古き良き時代のフランスは観ていて楽しいのだけれど、登場人物たちにそこまで共感できなかった。

ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(2019年製作の映画)

3.6

身勝手な主人公にあまり共感出来なかったものの、ラストの展開は予想外で好きでした。
色々な映画作品のオマージュや話が沢山あって面白い。
特に『奇人たちの晩餐会』のパロディには笑ってしまう。
ラブストーリ
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20年後の私も美しい(2018年製作の映画)

3.3

同じ時代に20代の私と20年後の私がパリで出会い、リヨンで生活する不思議なストーリー。
メルヴィルプポーはやはり良い。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

全部が美しくて圧倒される。
芸術にどっぷり浸かる感覚。

パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

4.0

近くにいるのに2人はずっと出会わない、そんな恋愛映画があっても良い。

『スパニッシュアパートメント』も『おかえり、ブルゴーニュへ』もそうだったけど、最後は何か吹っ切れて、生きていくのが少しラクになる
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シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!(2018年製作の映画)

3.9

名作『シラノ・ド・ベルジュラック』が出来上がるまでのドタバタ劇。
シラノを知らなくても、面白かった。
ちょっとアニメーションっぽい冒頭から、最後まで映像の見せ方が面白く飽きさせない。
演劇、舞台愛に満
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.7

好きだけど、好きって言えないもどかしさ。

ドランらしいカメラワークが美しい。
離れて座るところとかキスシーンとか、
印象的な場面が多く心に残る。
音楽も好き。

ただ会話の内容が無さすぎて、ちょっと
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スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

3.8

今までの作品のようなコメディ色はずっと少なく、重たかった。
重度の自閉症の子どもたち、その家族、
社会からはみ出した若者、利益やお金儲けではなく、優しさと信念で仕事をしている人たち。向き合う姿は心を打
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

4.0

決して楽しい映画じゃないけれど、評価されるべき。

良い意味でオゾンらしくなく、実際の被害者を傷つけないように大事に撮られ、観客へ訴えかける力を持つ素晴らしい作品だと思った。

俳優陣も素晴らしかった
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今宵、212号室で(2019年製作の映画)

3.0

部屋の中だけで進むストーリーは演劇舞台を観てるよう。
ファンタジーな設定は面白いと思うけど、マリアにそこまで魅力を感じず。
一途なリシャールと浮気性なマリアが逆の立場だったらまた感じ方も違ったのかも。

婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.9

美しかった。
モノクロとカラー。
ドイツ語とフランス語。
残酷な真実と優しい嘘。
マネの絵は何を意味するか?

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.0

怖かった。
閉鎖的な空間に歪んだ登場人物。
そして歪んだ愛が生まれる。
その場所に居たらいけないのだ。

映像はやはり美しい。

くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ(2012年製作の映画)

3.6

面白いし、優しいし、ほんわかする。
アニメというよりアートな感覚。

間奏曲はパリで(2013年製作の映画)

3.9

セーヌ川クルーズにノートルダムやオルセー美術館。パリを旅行しているみたいで楽しかった。
繰り返す日常の中に、つい非日常を求めてしまう気持ちって誰にでもあると思う。詮索するのは自分が傷つくだけ。
素敵な
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パリ、恋人たちの影(2015年製作の映画)

3.5

モノクロで余計な物がない映像は美しい
。三人称で語られるのも良かった。
ストーリーの最低男には全く共感出来ず。
ルイガレルの『パリの恋人たち』に通ずるものがあるような。

彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)

3.9

他者によって気付かされる秘めた感情。
笑えるコメディっぽさからシリアスになったり、ミステリアスになったりと展開に引き込まれる。
頻繁に変わる服装が、人柄や気持ちを表しているようで面白かった。
邦題はセ
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危険なプロット(2012年製作の映画)

3.9

映画だけど、まるで小説を読んでるかのよう。
混沌する現実とフィクション。
読者を驚かせ楽しませなければならないという"物語"の結末。
そしてこの"映画"の結末。
2つの行方に引き込まれる。
ラストは嫌
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