(カラックスの作品だから、好意的な見方であることは間違いない)
何かが起こってしまいそう、という不穏な予感が観ている間ずっとあった。
カラックスの映画はどれもそんな風に感じられる。その危うさに惹かれ>>続きを読む
映像表現として楽しめた。金粉、肉、裸体の女性、逆光や目元のズームの多用。つまらない人にはつまらないし、好きな人は好きだろう(あらゆる物がそうであるように)
この監督を観るのは2作目。映像は観ていて飽きない。
物語の捉え方は受け取る側に委ねられる物だと考えているけれど、他人がどんな風に捉えたかを尋ねたくなる映画だった。
どうしてそうなってしまったのか、を考えだすとキリが無いけれど、考えてしまう。色んな意味で変わる事が出来なかった人間のかなしみだけれど、少なくとも主人公のせいだけではないのは確かで、虚しい。
このレビューはネタバレを含みます
理不尽な理由でマフィアに拐われた男の子と、その子を救おうと踠く女の子の話。
説明の少ない展開に、常時不穏な雰囲気の絵面。監禁される男の子の現実と、不安定な女の子の妄想が入り混じって展開するなかで、時>>続きを読む