デブチンバラさんの映画レビュー・感想・評価

デブチンバラ

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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

4.0

こんなハードな日々に追われていたら、1週間が8日あっても足りないだろうし、思わず"ヘルプ!"と叫んで、ノルウェイの森にでも逃げ込みたくなるだろう。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公の少年・岡聡実はふと愛を感じる。それは母親が無言で焼鮭の皮を剥いで、隣に座っている父親の茶碗の上に置いた時だ。このシーン、とても説得力があり、思わず笑みがこぼれてしまった。そして、岡がヤクザたち>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

監督のアピチャッポン・ウィーラセタクンは頭内爆発音症候群という病気に罹り、そこから着想を得てこの映画を作ったという。草間彌生もこどもの頃に幻覚や幻聴に悩まされ、それから逃れるために絵に描き始めたそうだ>>続きを読む

リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス(2019年製作の映画)

4.5

リンダ・ロンシュタットの伸びがあって力強い歌声が好きだ。しかし、今はもうその歌声が生で聞けなくなってしまったことは悲しい。カントリー、ロック、オペラ、ジャズ、そしてメキシコ音楽。あらゆる音楽を横断する>>続きを読む

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

数十年振りに再見。それにしてもこの邦題は秀逸だ。誰かの回想で物語が展開するわけではないのに、この映画を観るとなんだか物凄く郷愁を感じるからだ。この映画には人と人との出会いと別れ、そして仲間との連帯感や>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

この映画は、実は枯れ葉じゃなくて、枯れ葉に擬態した蛾のアケビコノハの成虫だ。そう思うのは、この映画がどうも人をからかっているような気がするからだ。ジム・ジャームッシュのゾンビ映画「デッド・ドント・ダイ>>続きを読む

サイレントラブ(2024年製作の映画)

3.0

この映画の設定やストーリーはちょっと作り過ぎじゃないかと思ってしまった。そして主要人物三人ともに誰も好きになれなかった。特に野村周平が演じた北村悠真だが、裕福な家庭に育ち、ピアノの腕も良いのに、なぜあ>>続きを読む

アートのお値段(2018年製作の映画)

3.8

巷では”大谷翔平の犬になりたい”と言う人がいるらしい。この発言はこの映画に通じるものがあるように思う。ペットそのものの存在(美術作品の価値)より、誰に飼って(買って)もらえるかが重要視されている。つま>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

女王陛下に取り入り、立身出世を狙う二人の女の闘い。それはなかなか見応えがあるものだった。オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズという三人の女優の演技もさることながら、王室の室内装飾>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

マッドサイエンティストによって作られたベラは性に目覚め、性に溺れる女性である。そんなベラをエマ・ストーンが大胆に演じていた。オリジナリティ溢れる映画かと思いきや単に悪趣味な映画だとも思えてくる。魚眼レ>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

吹替版での鑑賞。マグニフィコ王役に違和感を覚えつつ、前向きでとてもいい話を直球勝負で来られて心打たれる。

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

3.5

100年という歴史の重み。そして、知らないキャラクターも多かったけど、543という圧倒的なキャラクターの数。全員が勢揃いした最後の記念撮影は圧巻であった。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

必要最小限しか言葉を発しない平山。今は古いアパートで一人暮らしをしながらトイレ掃除で生計を立てている。車で移動中はカセットテープでヴェルヴェット・アンダーグラウンドやパティ・スミスなどを聴いている。そ>>続きを読む

愛・アマチュア(1994年製作の映画)

4.0

目指すは娯楽映画なんだろうけど、監督のハル・ハートリーという人がやはり作家なんだと思う。娯楽映画と作家主義の映画の中間を行く感じだ。ダミアン・ヤング演じるエドワードの動きが奇妙きてれつ過ぎる。スティー>>続きを読む

カミュなんて知らない(2005年製作の映画)

3.8

映画製作をモチーフにした映画は数あれど、学生たちの自主映画(それも映画研究会ではなくて、映像ワークショップ)というのはあまり観たことがなかった。学生たちが映画を作っても、なんだか"映画ごっこ"でしかな>>続きを読む

テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR(2023年製作の映画)

4.5

観に行きたいけど、行くかどうしようか迷ったんですよ。だって上映開始が20時からで、観終わって家に帰り着く頃には日が変わってて、その日の朝も早いしなと思って。でも、観に行ってホント正解でした。テイラーの>>続きを読む

さらば愛しき大地(1982年製作の映画)

4.5

この時代のことも、この土地のことも何も知らないけれども、滅茶苦茶リアリティを感じた。俳優たちの演技は勿論ナチュラルなんだが、演技というものを越えて、その時代、その土地に本当に存在しているようだった。そ>>続きを読む

コンサート・フォー・ジョージ(2022年製作の映画)

4.5

ジョージ・ハリスンの一周忌にあたる2002年11月29日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたトリビュート・コンサートを収録した作品。DVDでコンサート全編版を鑑賞。ラヴィ・シャンカールは>>続きを読む

ヒート(1995年製作の映画)

4.0

これは単なるクライムアクション映画ではない。カタルシスとは無縁、時間経過と共に疲労感が溜まる映画である。アル・パチーノとデ・ニーロは刑事と強盗犯という本来なら二律背反する者同士なのだが、なぜかこの映画>>続きを読む

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.8

個展を前にして、彫刻家として創作活動に没頭したいけど、自宅兼アトリエのシャーワーが壊れてお湯が出ないことに不服を漏らしたり、大家である隣人のアーティストの才能に嫉妬しながらも、なかなかシャワーを直して>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

3.8

小さな居酒屋のカウンターの上に置かれる趣里演じる女の腕。薄暗い店内とそれに連なる煤けて汚れた部屋の中にあって、その腕の白さはひときわ目立つ。それはまるで無垢なもののように。そして後半、森山未来演じる男>>続きを読む

モン・パリ(1973年製作の映画)

3.0

男性か懐妊するという奇抜なストーリー。それにまつわるエピソードが面白おかしく描かれるのかと思いきや、それ程コメディタッチというわけではなく、意外とシリアスに物語は展開していく。そして悲しくも呆気ないラ>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

夫婦生活も命懸けだな。不倫をした夫に対する復讐の仕方が手が混みすぎ。と言うか労力使い過ぎ。エイミーもモーテルでチンピラカップルに出会わず、現金さえ奪われていなかったら、昔付き合っていたストーカーまがい>>続きを読む

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

5.0

誰が何と言おうと私はこの映画が好きだ。突然去来する懐かしい風景。得も言われぬ喪失感。西日がさす部屋でのうたた寝。自分の体験なのか、映画の中の出来事なのか、その境界線が曖昧となる。誰にも説明が出来ない出>>続きを読む

ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

4.0

ゴダールとトリュフォーは、ロメール、リヴェット、シャブロルらと共に映画雑誌「カイエ・デュ・シネマ」に集った。その頃、彼らの嗜好する映画は同じだったはずだ。彼らは健筆を振るいながら撮影所のシステムから遠>>続きを読む

浮草(1959年製作の映画)

4.5

小津安二郎の唯一の大映作品。宮川一夫の撮影によるところが大きいとは思うのだが、小津の中ではかなり異色の作品だ。内容的にも静の印象が強い小津作品の中にあって、動の印象が強い映画である。特に、激しく雨が降>>続きを読む

花に嵐(2015年製作の映画)

3.5

以前、たまたま観た「聖なるもの」にかなりの衝撃を受けた。いくつものジャンルを横断したその映画の作者は、まるで映画文法を理解していないかのようでいて、実は観客の心を動かす術を十分に心得ている気がしたのだ>>続きを読む

ハーフ・ア・チャンス(1998年製作の映画)

3.5

まったりとしたアクション映画。主役三人のうち二人は老境に差し掛かるし、監督も本来は恋愛映画を得意とする人なので、まあそれも致し方ないだろう。ダイナマイトやブルドーザーを使った戦いもなんだか古風な感じが>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

安定の面白さ。蜘蛛の糸を操り、ビルとビルの間を自由自在に移動するスパイダーマン。その姿をカメラが捉えるのだが、カメラワークと編集が見事過ぎて、とてもカットが変わっているようには思えない。VFXとCGの>>続きを読む

コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ(2018年製作の映画)

4.0

11月6日、7日に東京ドームで行われたコールドプレイの来日公演に行きたかったな! というわけで、行けなかった私は配信でこの作品を観ました。クリス・マーティンの声は伸びやかで聴いていてとても気持ち良いし>>続きを読む

県警対組織暴力(1975年製作の映画)

3.8

ある地域の警察署の刑事と地元のヤクザとのズブズブの関係が、県警が現れたことによってぐちゃぐちゃになる。俳優陣の顔ぶれがとにかく凄まじく、口調が全て喧嘩腰。とにかくエネルギッシュな映画であった。

レッド・ツェッペリン/狂熱のライブ(1976年製作の映画)

4.0

ロバート・プラントの高音の歌声が脳天にキター! そして、ジミー・ペイジの超絶ギター! とことんソロを聴かせてくれる。個人的には「Immigrant Song(移民の歌)」も聴きたかった。

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.5

荒削りで洗練されていない、いかにもインディペンデント映画という感じだが、それがけして悪いわけではない。むしろ初々しい感じがしてほくそ笑んでしまう程だ。その初々しさに見合うように、主人公は危なげな若者を>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.5

いや〜、いろんな良い要素が詰まった素晴らしい映画だった。キーラ・ナイトレイは”驚くほど歌がうまい!”というわけではないのだが、表現力があるので、ここぞというところで歌を聴かせてくれる。彼女は勝ち気で長>>続きを読む

folklore ロングポンド・スタジオ・セッション(2020年製作の映画)

4.0

このレビューを記す矢先、悲しいニュースが飛び込んできた。11月17日にリオデジャネイロで開かれたテイラー・スウィフトのコンサート会場で、ファンの女性が倒れ、近くの病院に搬送されたが、その後心肺停止し死>>続きを読む

トムボーイ(2011年製作の映画)

3.8

何が驚くかって、容姿や髪型や服装だけで男女を誤魔化すというならいざ知らず、男女の両方になるというこんなにセンシティブな役柄なのに、それを演じられる子供がいたということだ。また主人公もさることながらその>>続きを読む

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