コッポラの若々しさに驚くが古臭さがどことなく漂っていて、初めてグリフィスの映画を観たときのような感覚が蘇る。
まだまだ到底理解できないような表現の連続で、いいぞもっとやっちまえ、なんて思いながら心の中>>続きを読む
冒頭からカッコよすぎて笑える。なんだあの静止画のクレジットは。
ショットの連続性がとにかく気持ちよすぎる。カットバックのようなフラッシュバック、のようなカットバック、のようなフラッシュバック…ストーリ>>続きを読む
退屈な日常なのに勢いよくズカズカと動き回るから爽快でいい。なんだよこれとツッコミながら笑って最後においーってクスクスしてたら終わった。面白くない出来事がこんなにも面白くなってしまう。映画の魔法がかかっ>>続きを読む
面白かったけどこれがカンヌかぁ、ってのが第一印象。後半ほぼお引越しだったのはよかったけど、それ以上にグッとくるものがなかった。
大人から見た子供は社会の一員として含まれないと日本ではされているけれど、>>続きを読む
実際どうだったかなんて分からないからどれだけ真っ当に作られたか分からないけれど、きっと誠実に作られた映画なんだと思う。映画としての完成度は別として、社会を映すメディアとしての役割は果たされていた。つく>>続きを読む
一生かけてみることになるであろう映画だった。途中でトイレ休憩を挟もうと思ってたのに、いつ行こうかと考えながらズルズル最後まで観てしまった。要所にドキッとするショットがあるが、観客に、そして登場人物に寄>>続きを読む
悪いキャラは誰もいなくて、登場人物一人一人への敬意を忘れないちょっとした描写がとても胸をうつ。
音楽はいちおうついていたけど、この絵に対して呑気な気がして途中から音無しでみた。
前半1時間ほぼクローズアップと視線だけで乗り切る構成力もすごいけれど、クローズアップがあまりにも生々しすぎてなんか吐き>>続きを読む
どの瞬間も美しくてもうだめ。何度も泣きそうになった。人生を塗り替えるレベルで刺さる。もう溝口だけ観てたい。
工事の出口から、馬車と犬が既に登場しているという事実。そして面白いくらいに水平を避けた斜めの構図、地平線・動線をセンターにもってこないカメラポジションを選んでいる。まさに活動写真と呼ぶべき美しさと、驚>>続きを読む
何人かの視点がいったりきたりしていて群像劇的な要素もあるのにも関わらず、まるで一本線のようにシーンがずっと続いているかのように思える。それほど画面構成やカット割り、動きがスムーズなのだと思う。
ひとつ>>続きを読む
愛想のない画面だけど、その仕草には優しさとユーモアと愛嬌がたっぷり注がれていて最高。わさびネタはさすがに爆笑せざるをえない。カウリスマキの構図って水平に近いイメージが勝手にあったけど意識してみるとめっ>>続きを読む
ある出来事について始めから終わりまで描いて、すっきり終わるというアメリカ映画らしい構成。なかなかせめた内容で面白い。そしてプロデューサーの偉大さを実感できる。日本では特にプロデューサーが軽視されすぎて>>続きを読む
よく撮れてるし、映画史も踏まえていて優秀な映画だとはおもうが、なんだかショッキングさを追求するあまり方向性がブレたような違和感がずっとあった。それなのに次から次へと過激な映像を見せられて、しかもモンタ>>続きを読む
ラストの祝祭がとてもよかった。地味な映画だけど頭の片隅にずっと残るような、そんな素敵な一本。
ラストのワンカットがもうすべてどうでも良くなるくらいに力強かった。眼差しのさばき方がとても丁寧なのが印象的。
街を自由自在に動き回るだけですごく楽しい。映画の力が偉大すぎるところも、前しか見ない体育教師も面白い。その反面、子供が人権を持った社会の一員として大人(社会)に認められない様が痛い。誰しも、かは分から>>続きを読む
小津映画はいつだって男性社会の中で強く生きる女性の姿を描いているけれど、今回は男性側の特権的な態度の程度が大きくて、皮肉にも見やすい作品だと思った。ただ最終的には男性3人組の言い出したことはひとつも叶>>続きを読む
真面目に考えるとめっちゃキモいことしてるのにこんなにも面白い。ただ膝を触るというアクションなのに、緊張感と笑いに包まれる。つまりショットの積み重ねがすごい。
背中の反りをこんなにも官能的に見せられるのすごい。デジタルでもロメールはショットを撮れてしまうのかと思っていたら監督はロメールじゃなかった。としてもここまでロメールっぽさをだせるのもすごい。
いやぁジョン・ウェインやっぱ頼れる男だよなー。後半のほぼドキュメンタリーみたいなアクションはすごいし、そのダイナミックな演出にも目を見張る。ラストはちゃんと地平線の彼方へ走り抜けてくれた。
あらゆる暴力に対して優しさと責任で立ち向かう映画だと思った。登場人物が物語の都合に消費されないように、娯楽性を削ってまで、登場人物への好感度を下げてまで、真摯に向き合って作られていた。
何度も何度も行ったり来たり、反復反復……
映画って悪い冗談みたいなことが起こるから面白い
隣には情けない夫。背景には寄せては返す波。風景が流れゆく電車の中で、カメラは原節子をズームし、そしてまた引いていく。ああなんていいショットなんだろう。
なんかもう辛くて泣きそうだった。声の甲高いお母さんがほんとにムカつくけれど、どうしようもない生々しさがあってどこか憎めなくて。周りの人々もそれぞれ悩みを抱えながら周りの人に優しさを向けている。そのぎこ>>続きを読む
なんか一周まわって映画ってこんくらいでいいよなと思えました。ラストの描き方が少し逃げでモヤモヤはした。きちんと最後まで描かないと腹黒い結末にもなりかねない
相撲の審判みたいな動きをするカメラがえぐい。途中から物語とは関係なさそうな場面が延々と続くのに当てもなく動き回る姿から心情を読み取れてしまう。やべえなこりゃ
ロバート・ゼメキスもとうとう晩年の巨匠特有の境地に達してしまったかとなんだか感慨深くなった。
喧嘩をして顔を背けたとき、不意に思い出の曲が流れてお互い手をとって踊る。それだけで仲直りなんて言葉が浅すぎ>>続きを読む
160分かぁとか思ってたけどあまりにも尊い時間が流れていて終わって欲しくなかった。情けなくて愛おしくてたまらないし、自分もこんな時間を過ごしたいと憧れてしまうような作品だけれど、文字に起こすと平凡な学>>続きを読む
まっすぐとこちらを見つめてくるあの澄み切った眼差しをどこかで見たことがある。あれは誰に向けられたんだっけ。そんなことを考えながら観ていた。観たあと、無性にシューゲイザーが聴きたくなった。シューゲイザー>>続きを読む
バカみたいな世の中をバカみたいに生きる僕たちを力加減の知らない不器用さで抱きしめてくれる映画だと思った。技術的な面で言えばツーショットの使い方がうまい。映像なんて感情を写せるわけじゃないんだから、ちん>>続きを読む
最後の一言がものすごく強烈やった
社会を描き続けたポン・ジュノもそう言うようになったのかみたいなカタルシス。
尾行するだけなのになんでこんな面白い??
終盤の方にめちゃくちゃ長回しを使ってるのにカットが割られていないことに気がつかないくらい引き込まれる。ふとした瞬間に溝口映画と同じ感覚に陥るんだ。かと思えば小>>続きを読む