マジまりなさんの映画レビュー・感想・評価 - 37ページ目

家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.0

見終わって気づくが、そういえば家庭教師は何もしていない。わざわざ船に乗ってまであいつは何しに来てたんだろう。
そして家族が家族に見えない。それぞれ個として成り立ち過ぎている。食卓も団欒を表す円ではなく
>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.0

見ていて胸が痛くなる映画だった。説明するのが難しい。
戦争に対して反発をしながらも自らは正義のための暴力を振るうという矛盾がある。しかし、彼の言っていることも分かる。戦争を体験し、死ななくてもよかった
>>続きを読む

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.5

3時間とは思えない見易さだった。内容は複雑ではあるものの入り込める。
反乱を起こそうとした青年役の、顔芸だろってくらいのインパクト大な表情には笑いそうになった。意識的にやってるのでは。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

冒頭の女のあの鋭い目つきはなんだ、という疑問が最後に分かる。強かな人間の不気味さが存分に表れている。最後になんのカタルシスも起きない。後味は悪い。
それと、メディアの恐ろしさもよく描かれている。特にS
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

宇宙を未知の存在として描いていない作品だ、と否定的な意見を聞いた。確かにそうかもしれないが、結局は人間の仕業だったからいいじゃないかと思う。未知が実は既知であったという意外性がこの映画の面白いところだ>>続きを読む

さよなら、人類(2014年製作の映画)

3.0

前2作とも結構好きだったので見たものの、睡魔と戦う意志が全く湧かずそのまま寝てしまった。ポップさが欲しかった。
セットや画面上へのこだわりの強さはとても感じられた。

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

4.5

狭い町で一見閉鎖的に暮らしているようにも見えるが、家族とともにその町とともに生きているという生活の様式が好きだった。近くの炭鉱に一生勤めて、息子夫婦は隣の家に住んで、多くの子供に恵まれて、子供たちは親>>続きを読む

樹氷のよろめき(1968年製作の映画)

3.5

監督が自らをフェミニストだと言っているのが納得できるような映画だった。とにかく岡田茉莉子をきれいに撮ることに徹底している。
相手役が蜷川幸雄ということに驚いた。ラーメンズの小林賢太郎にしか見えなかった
>>続きを読む

放浪記(1962年製作の映画)

5.0

高峰秀子の林芙美子というキャラクターへの作り込み具合がうかがえた映画だった。独特な喋り方、表情、姿勢からはひょうきんな印象を受ける。しかし内に秘めた、必死に生きてきた女の根性が見えると主人公に対してよ>>続きを読む

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

4.0

物語の大筋でのミッションと、時間ループのルール内でのミッションがそれぞれで機能しているため、ダレることがなくスピード感があり面白かった。しかも1時間45分程で収まっているのに関心した。