douroさんの映画レビュー・感想・評価

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マイアミ・バイス(2006年製作の映画)

4.4

夜のリムジン内で初めて契約を交わし別れる場面、コリン・ファレルと車に乗って遠ざかっていくコン・リーを静かに切り返す。引き離れる2人の言葉を排した切り返しは、舞台をボートに替えラストで反復される。2人の>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

2.6

2度下降してコングに処置を施すダン・スティーブンスは常に空からのイメージを伴い、悪猿達へも唯一上空から抗戦する。その他の人間は見つめ祈るだけなので退屈。
シーモを操る短刀を除いてサスペンスが皆無のため
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賭博の町(1948年製作の映画)

3.5

現金に火をつけ煙を吐きながら疾走する幌馬車。燃え盛り宙に舞い上がる紙幣も美しい。
突如の雨で女が幌馬車の下部を塒とする場面や賭場の2階に目をやると男たちが銃を構えている場面など上下、高低を使った演出が
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復活(1915年製作の映画)

4.2

画面に頻出し、常に装置となる扉と階段。ロックリーフ・フェローズの生家のアパートと福祉施設はいずれも扉を介して左右に部屋が連なる。
女を救うためギャングのアジトに乗り込む一連の場面、凄まじい扉の破壊の直
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路上のライオン(1953年製作の映画)

3.6

冒頭途方もない雨の中、泥濘に足を取られその場に倒れ込む子ども。やや引いたサイズのショットで画面奥へと歩いて行く大荷物を背負った後ろ姿の行商を捉え、彼が子に近寄るアクションで繋ぎ、寄ったサイズのショット>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.2

死んだ三男に変わってリングに立つ四男の試合、テレビ映像で処理して母と亡霊を映す。息子捜索のロングショット→喪服→見つめる母へ内側から切り返す。演出の慎ましさに泣く。

彼奴(きやつ)は顔役だ!(1939年製作の映画)

4.2

戦場の基地で手紙を受け取る場面、立つ人、椅子に座る人、テーブルに腰掛ける人と1つの空間で設計する3つの視点。求婚するジェームズ・キャグニーとプリシラ・レインの動線。このごく普通の演出の豊かさ。
スパゲ
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戦場を駆ける男/戦場を駈ける男(1942年製作の映画)

4.3

爆発を起動するアクションを抜かりなく撮る。黒に覆われたドイツ兵の顔。手の甲にキスする際のアクションつなぎに痺れる。航空機、列車、ボート、牛車、自動車と乗り継いでいく物語でもある。

恐怖の背景(1943年製作の映画)

4.3

異常な速度。女が滞在するホテルの陰影を活かした撮影、ガム、カーチェイスの編集。複製されたマクガフィンをぶち壊すアクションが最高。

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