birdさんの映画レビュー・感想・評価

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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.8

川村元気は特に好きな作家という訳ではないが、ヒットメーカーとして素晴らしいセンスを持っている人だと思う。この映画では原作と脚本に参加していて、監督、音楽も含めて作品をひとつのイメージでうまくまとめてい>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.0

原作は未読。
重そうな内容で観るのに躊躇したけど、良い映画だった。
DVにネグレクト、若年介護、ジェンダー問題と盛り沢山の内容を映画らしい手法で上手く描いており、後味も悪くない。
テラスの向こうに見え
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

こういったアクション系の映画はあまり見ていないのだが、良く出来ているものだと感心した。
原作は未読。多少グロいシーンは有るが、錚々たる役者が楽しんで役になりきっているようにみえる。
物語としては、ほん
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

似たような設定の小説を読んだばかりだったので、この映画はどんなものかと観てみたら、公開当時に見逃したのが残念に思えるほどの大当たりだった。
韓国のファンタジーロマンス物は設定こそ非現実的だが、ロマンス
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

面白かった。
ヤクザと男子中学生の関わりが惚けていて、まあ如何にもな展開なのだけど、テンポが良くて、役者が良くて、楽しく観れた。
原作を読み直してみたら、映画は多少の改変はあるが元の雰囲気は損なわれず
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

年配の清掃員の日常を淡々と重ねていくうちに、彼の人生が見えてくる。
オンボロアパートと繁華街の立派なトイレ、貧困層の暮らし振りと運転手付きの車を乗り回すリッチな生活、対比を示しながらどちらかに比重を置
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アナログ(2023年製作の映画)

3.8

間をたっぷり取った静かな画面に美男美女が映える。あまり現実味はないが、ファンタジーと思えば細かなアラは気にならない。
脇を固める俳優たちも良い味を出していた。

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.0

熱い映画だった。
先の予測がつかない。この先どのように展開するのだろうかという緊張感を持ったまま、力技で押し切られた。
前半の映画作りに関する方法論は良く解らないところもあったが、後半、壊れかかった家
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春画先生(2023年製作の映画)

3.5

水平基調の固定したカメラアングルで、長めのカット割り、台詞回しも舞台を意識しているようだが、何のために?

終盤で洋館を訪れる辺りから、それまでの様式美が破綻しているように感じた。双子が扉を開けるシー
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春に散る(2023年製作の映画)

4.0

奇を衒わない、ある意味ベタとも言える展開ではあるが、若手からベテランの実力派の俳優を起用して、主役だけでなく周りの人物についても過不足無く描かれている。

ボクシングのシーンも一部気になるところは有っ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

たまたまではあるが、本日からボイスキャストと一部の場面写真が公式に公開された模様。

色んな事が言われている作品であり、怖い物見たさ半分で見に行ったが、思ったよりも楽しめた。

映像は美しく、過去のジ
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.6

丁寧に作られた良い映画‥‥だと思う。
というのは、聴こえに多少問題が有る自分にとっては、大事なセリフの半分くらいが聴き取れなかった。
この映画では、暗めで見づらい画面も併せて、表現としての判断だろうと
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.8

リメイクを観たのでオリジナルが気になって、コレクションを引っ張り出し視聴。
結論から言うと言うと、どちらも良く出来ていて面白かった。

思ったより忠実にリメイクされていたが、役者や風景など、当然ながら
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.8

オリジナルは未視聴。

このユルさや小ネタはクドカンのもののように思えるが、どうなんだろうか?
消えた一日についての謎解きは、あまりにバカバカしくて笑えた。その理屈に従うとあちこち整合性に疑問を感じる
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怪物(2023年製作の映画)

3.8

是枝監督というと、レベルの高い作品を作り続けている方だというイメージはあるが、自分にとっては無条件に絶賛するほどの作品にはなかなか出会えていない。
テーマ性にはいつも重要なものを捉えているし、出演者も
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

4.0

原作の雰囲気を損なわずに映画として適切な改変が行われて好感が持てる。

映画の進行に沿って賢治の作品も織り込まれ、妹のトシ、賢治の臨終の場面など、ぐっとくるものがあった。
背景の映像もきちんと作られて
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.2

ケイト・ブランシェットの怪演は見事だった。
音響も良い。
映像で鏡を多用しているのは何だったのだろうか。

問題はストーリーが分かりづらい事で、後でじっくり考えると全体的な流れは想像出来るが、部分部分
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.2

良質の映画を見たという満足感を得られた作品だった。
冒頭の古さを感じさせるような荒い映像から違和感を感じさせることなく、スムーズに高画質の画面へと繋がっていく。オープニングロールや俯瞰を交えたカメラワ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

-

ちょうど時間が空いたので、アカデミー賞で話題のこの映画を見に行ったが、最初から最後まで、目まぐるしいカット割りの連続で、眠気を抑えることができず評価は無し。
英語を理解出来れば見方が変わるかもしれない
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

原作ファンからすると、最初の仙台でのエピソードからきちんと描いて欲しかった気もするが、ジャズへの熱い思いがたっぷりの演奏シーンと共に全編に溢れていた。

残念だったのは、演奏シーンでモーションキャプチ
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.8

原作は未読。
よく出来た優しいお話だった。少々まったりし過ぎてテンポが悪く感じるところも有ったが、内容からして許容範囲。
長女の役はまるで女王様で戸田恵子が流石の貫禄だったし、他の声優陣も違和感無く、
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

ドラマチックな展開が有るわけではなく、登場人物の人生の断面を淡々と描いているだけにも見えるが、監督の視線の存在がはっきりと感じられ、優れた映画作品になっている。

音楽を廃し、自然音と台詞だけで進んで
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

原作は未読。
良い映画だったとはおもうが、戸籍を取り替えるにまで至った理由が映画を見ただけではちょっと弱く感じた。
もちろん本人達にとっては切実な問題だったのだろうが、観客として頭では理解できても実感
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.8

原作を読んでいたのでミステリーとしての面白さはあまり味わえなかったが、本を読みながら想像していた湿地の映像が期待以上に素晴らしく描かれていた。
原作は結構なページ数があるため、当然ながら省かれたエピソ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

ロードムービーになるとは思わなかった。
相変わらず絵は丁寧に描かれていて綺麗だし、ストーリーにも破綻は無い。
声優が本職の人が少ないが、それでも幾つもの作品での経験を持つ人が多く、あまり違和感はなかっ
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.8

何処かで観たような映画で、ストーリーもありきたり。でもきれいな映像と明るいノリ、スターのオーラを放つベテラン俳優の余裕の演技に洋画コメディならではの気の効いた会話もテンポ良く、楽しく観れた。

不思議
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天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こういうファンタジーな世界観の日本の実写映画は、これまでなかなか良い作品に出会えなかったのであまり期待していなかったが、出演者に釣られて観に行ったら大当たりだった。
また、スカイハイのスピンオフとは知
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.8

出演者の顔ぶれを見ただけで映画館に行きたくなったのだが、期待に違わず脚本、映像も含めてとても良く出来ている映画だと思った。
ただ、自分の守備範囲からは少し外れていたためか、見終わっての最初の感想は変な
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百花(2022年製作の映画)

3.6

なんと言っても原田美枝子と菅田将暉の演技が素晴らしいし抑えた色調に音楽も良い。脚本も、有りがちな独り善がりな物ではなく、観客を意識した丁寧な作りで、多方面に渡る川村元気氏の才能に感心した。
それなのに
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.5

お気楽コメディかと思って観に行ったら、意外に真面目なストーリーの映画だった。
まあそれなりに惹き付けられて最後まで面白くは観たが、脚本が雑なのか結構突っ込み所も多くて、特に最後の方での囮捜査?が意味不
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.8

この手の洋画は久し振りに観たが、なかなか面白かった。
現実には有り得ない!というシーンも多々有ったが、そういうところにこだわる映画でもないだろう。
この原作は未読だが、幾つものピースが次々に現れ、それ
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キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

4.0

オリジナルは元々が低予算でアイデア勝負の映画だった為、全編にわたって感じられたチープ感が味わいにもなっていたが、この手は一度しか通用しない。悪く言えば演技としてではなくリアルに素人に毛のはえた程度のも>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.5

これは面白かった。
映像がきれい、音楽が良い、役者が上手い。
いくつかのカットを重ねていき、徐々に全体が見えてきて、これからどうなるのだろうかと興味を繋いで飽きさせない。
ロードムービーらしく、最初は
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太陽とボレロ(2022年製作の映画)

3.0

導入部があまりにお粗末で眠くなってしまった。役者自体はそこそこ名の通った方々なので、演出が悪いのではないかと思うが、ありきたりで陳腐な表現に興醒めした。

途中からはストーリーが大きく動き出したためか
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はい、泳げません(2022年製作の映画)

3.5

特に可もなく不可もなし。

小鳥遊先生は過去を克服して前へ進めたようだが、静香コーチの抱える問題も少しは解決の方向へ向かっているのかな?

各々の俳優のファンだったらもっと楽しめたかもしれない。私とし
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極主夫道 ザ・シネマ(2022年製作の映画)

3.8

ドラマもコミックも未読。
あまりハードルを上げ過ぎないようにと思い見に行ったが、予想を外すことなく楽しめた。
展開はベタだし多少ショボいところも有るが、細かいことを言わずに出演者と共にバカ笑い出来ると
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