散水夫さんの映画レビュー・感想・評価

散水夫

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ある朝スウプは(2003年製作の映画)

4.5

基本的に、カメラはアパートの外に出ない。カメラが外に出ることで、二人の亀裂が明確になっていく。
ラストシーンの切なさは、私が見てきた映画の中でもトップクラス。どうにもならない現実と、できるならばわかり
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2/デュオ(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

たった一言で崩れてしまう脆い関係。先の見えない不安に対して取った行動がここまでの事態に発展してしまうなんて……辛い!
本作には伴奏がない。基本的に自然音と人間の声しか聞こえてこない。この演出は、逃げ場
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明日に処刑を…(1972年製作の映画)

3.2

アメリカン・ニューシネマ。あまり目立たない作品ではあるけど、一見の価値はある。犠牲者が英雄視されていた当時のアメリカ映画を象徴するようなラストシーン。

ランブルフィッシュ(1983年製作の映画)

2.0

コッポラの作品は、映像的には「おお」と思うことはあっても、話にはいまいち乗り切れないまま終わってしまうことが多い。本作もそう。

アメリカン・ニューシネマ 反逆と再生のハリウッド史(2003年製作の映画)

3.5

時代の記録。よくできてる。「アメリカン・ニューシネマ '60~70 別冊太陽」も合わせて読みたい。

月世界の女(1929年製作の映画)

1.5

一言で言えば失敗作。ラングのフィルモグラフィ的にも語るべきことは……西部劇的な物語とラングは食い合わせが悪いということを示していることくらいか。

メトロポリス(1926年製作の映画)

1.6

印象的なシーンは多いが、話は面白くない。芸術家としてのラングが最も輝いている映画だとは思うけども、話がつまらないのでは…。後世のポップカルチャーに与えた影響は大きく、ラングの最も有名な作品として映画史>>続きを読む

ドクトル・マブゼ(1922年製作の映画)

4.7

あまりにも長いこの映画は、ラストシーンが最大の見所だ。催眠術によって人を操作してきた人間の、あの表情。スクリーンに大きく映し出されることによるカタルシスは、長時間の鑑賞に耐えた観客へのご褒美とも言える>>続きを読む

死神の谷/死滅の谷(1921年製作の映画)

4.5

ラングはアメリカで「スカーレット・ストリート」という傑作をつくっている。その予兆とでも言うべきムードがこの映画にはある。つまり、冷酷なまでの運命論。
恋人の死は決して覆ることがない。どんなに強く願って
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ハラキリ(1919年製作の映画)

1.5

ジャポニズムだけで作った映画。ラングのフィルモグラフィでは、「スピオーネ」との関連を指摘することができる。まあ、日本人が出てきて腹を切るってだけだけど…
ラングの作家性である運命論はこの作品にも現れて
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

4.0

破滅へ向かって一直線の家出映画。家に帰ることを選んだ唯一の男・モスは生き残り、ボニーとグライドは死のダンスを踊る。2人は家出という選択をした時点でブレーキの効かない死へのジェットコースターを突っ走るこ>>続きを読む

M(1931年製作の映画)

5.0

ラングの最高傑作。音の使い方が見事としか言いようがない。ベッカートは殺人者「M」の記号を焼きつけられた、殺人者の運命から逃れられない男。しかし、民衆は彼を裁く権限があるのか?ラングの作家性として考えら>>続きを読む

無防備都市(1945年製作の映画)

2.9

イングリッドと子供たちの対比が良い。悪魔と天使。

靴みがき(1946年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

時代に翻弄された子供たちの物語。戦争の犠牲になった全ての人が2人に感情移入できるようになっている。自分の力ではどうにもならない現実に流されていき、結末は暗い。馬は人間界の外、自然や動物全ての隠喩かな。>>続きを読む