せいさんの映画レビュー・感想・評価

せい

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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

2分間を延々と繰り返す、ドタバタコメディが楽しい。ループを繰り返すうちに、段々不穏な雰囲気に。そうだよねー、こんな訳の分からないことになったら、イライラしたり不安になっちゃうよね、と心配な気持ちになっ>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

ムーミン、かもめ食堂、マリメッコ、谷山浩子がカバーしたモンキー・パイソンの歌。フィンランドで思い浮かぶのはこの辺り。のんびりした牧歌的なイメージだったけど、この映画では世知辛くくすんでいる。だからこそ>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

PMS、パニック障害、自死遺族、登場人物は様々なものを抱えているが、重くならず、客席からクスクスと笑いが起こる場面もあり(髪切る所とか)、観終わった後は明るい気持ちになった。上白石萌音のイライラためて>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.7

クッキーとキング・ルーがかわいい。小心者なので、バレる?バレちゃう?とハラハラしっぱなし。ドーナツはともかくクラフティは流石に牛乳使ってるのバレるのでは?
ドーナツが食べたくなった。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.9

「夢のチョコレート工場」の前日譚。ピュアイマジネーションやウンパルンパの歌も使われていて嬉しかった。これを「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚と宣伝するのはダメだとは思うけど。
この映画では信頼し
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.8

トモエ学園でのびのび育っていくトットちゃん。その自由さは眩しくあり、ハラハラさせられるものもある。そんな日々に、見え隠れする戦争の影。教会から学園まで走る時に、その影だったものがハッキリとした形をとる>>続きを読む

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

3.9

ウンパルンパの歌が好き。ベルーカが暴れながら歌うところも面白い。マイクの母がモーツァルトの曲に対して、「ラフマニノフ!」とマウントとり気味(私、解りますよ風)に言う、細かすぎて伝わらないダメっぷりが大>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

今年観たアニメ映画でベスト。グロさ、エグさに少々引きつつも、アクションシーンは格好良かったし、バディ物としても面白かった。
そして、水木に水木しげる要素を加えたことで、映画に深みが増していたと思う。こ
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マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

3.7

マリアは賢く、美しい。自分でもそれを分かっていて、最大限に利用して成功していく所は痛快。一方、その成功も努力全て夫のためなので、何故そこまで?と思ったり。
母親のタバコの火を吹き消す所や、花瓶に財布?
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

面白かった。
序盤からゴジラが大暴れしていて、「ゴジラこわい」という感情しかなかった。シン・ゴジラでもそうだったけど、どうすればゴジラから逃げられるか?と考えてみたけれど「無理」という結論にしかならな
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

絶えず変貌し続けるキャラクターと背景、ささやくような独白、歌うような「マーリーアー」という呼び声、突拍子のない展開、全て悪夢っぽい。
どういう話か?と聞かれても説明出来ないし、面白いか?と聞かれても首
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大いなる自由(2021年製作の映画)

3.8

真っ暗な懲罰房、わずかな灯り。閉塞感で息苦しくなる。自由とは、愛とは何かを問いかけられているようだった。
物語の中で四半世紀ほどの時間が流れるが、ハンスとヴィクトールが本当に年齢を重ねているように見え
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PASSION(2008年製作の映画)

3.7

登場人物、誰1人共感できない。揃いも揃って面倒くさい。何なら怖い。でも面白い。
共感や感情移入と、面白く感じるのは全く別なんだなと改めて思った。

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.2

冒頭、カールじいさんが始まったので、間違ったのかと一瞬焦った。
格差や差別、自分の感情をコントロールできない歯がゆさ等、全編を通してほろ苦さがありつつも、楽しいファンタジーでもあり、成長物語でもある。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

「自分自身とどう向き合うか?」ということでこのタイトルなのかな。不思議の国のアリス的な難解さはあるものの冒険活劇として充分に楽しめた。
ナウシカ(漫画版)から一貫した生命賛歌にもグッと来るものがあった
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はざまに生きる、春(2022年製作の映画)

3.8

「ラブストーリー」と銘打ってはあるけれど、他人を知りたいと思うこと、知って欲しいと思うこと、その難しさ、ほんの少しでも分かり合えた時の喜びが描かれた暖かい映画。光と青がとてもきれい。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.7

若者たちの短い時間。刹那的とういう衝動的というか。3人が危ういバランスの上にいるように見えて、とんでもない破局が訪れるのでは、とハラハラしながら鑑賞した。

密使と番人(2017年製作の映画)

3.5

追う者と追われる者が淡々と描かれる。山道を歩く足音や息遣い。「音」が印象的だった。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

ミット打ち、電車、救急車のサイレン、街の喧騒、弟の弾くギター。様々な音に溢れた世界で淡々と描かれるケイコの日常。ケイコの心情がハッキリと語られることはないけれど、それを伝える岸井ゆきのの表情が見事。

エゴイスト(2023年製作の映画)

4.8

浩輔のエゴ、龍太のエゴ、妙子のエゴ。それぞれのエゴが描かれる。そのエゴは「愛は身勝手」のコピーどおり、愛だと思った。美しく、苦い物語だった。動揺や後悔や辛さを僅かな台詞や表情で伝える鈴木亮平の演技は凄>>続きを読む

金の国 水の国(2023年製作の映画)

4.0

原作漫画が好き。全キャラクターがイメージしていた通りの声で大満足。ライララがヌルヌル動くのが面白かったし、音楽も良かった。エンディングのイラストも嬉しい。優しい気持ちになれる映画だった。

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.3

前半の信長と家臣団のノリ、「幼稚さ」を表現していたのかな?とは思うが引いてしまった。濃姫の殺陣はもっと見たかったな。明智の狂信的な眼と信長を見限った瞬間の表情も良かった。各地の城や神社仏閣でロケをした>>続きを読む

冬の旅(1985年製作の映画)

3.5

自由に生きるとは、なんて不自由なんだろう。モナの汚れた爪が、ただただ悲しい。

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.6

無気力で浅はかで周りからも見下され、ただただ流されるばかりのワンダ。
しっかりしなよ、とヤキモキしてしまう。その分、終盤の怒りと悲しみを爆発させるシーンには、この先も生きていけるだろうという希望が感じ
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.0

上映時間が長く、途中で飽きたりしないか少し不安だったが、全くそんなことはなく最後まで楽しめた。いつも穏やか、家がメチャクチャおしゃれ、帰宅後はまず手洗い、それらが全て「稲垣吾郎」っぽくてピッタリだった>>続きを読む

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

3.9

レスリー・チャンをスクリーンで観る機会があるとは思っていなかった。この横顔が好きだったと、始終切ない気持ちだった。「会いたいと思えば、いつでも会える」に、そうだね!生きてさえいればね!と悲しいツッコミ>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.0

マギー・チャンの美しさにうっとりする。チャウとチャン夫人のもどかしい関係にヤキモキしつつ「サレ妻・サレ夫・スカッと!」的なweb漫画に慣れつつあったことに気づく。人生は複雑だという当たり前のことを再認>>続きを読む

グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.8

程度の差はあるけど登場人物ほぼ全員クズで、破滅へ突き進む。ままならない人生や搾取され続ける事を前面に押し出して「泣ける話」にも出来たんだろうけど、あえて掘り下げずエンタメに振り切ったんだろうな。でも、>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.7

ニセモノ感のあるニッポン、派手なアクション、歌謡曲、始めから終わりまで楽しかった。真田広之の殺陣は、やっぱり格好いい。

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

3.8

山、川、眩しい日差し、陽気な夜、静かな朝。そんな夏の景色が全編に溢れ、楽しい気持ちになる。
ケンカの後にちゃんと謝れる人達で良かった。そして赤ちゃんがカワイイ。

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

原作読了。うららが可愛いすぎ&爽やかすぎでは?と思っていたが、流石の芦田愛菜。うららの焦燥感、自信のなさ、自己嫌悪などを見事に表現していた。宮本信子は登場1秒で「雪さんだ」となった。映画全体も原作と同>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

新型コロナの流行で、ライブも観劇も全く行けなくなってしまったのだけれど、やっぱりライブはいいなあとしみじみ感じた。「でっかいでっかいでっかい くじら~」って一緒に歌いたい!
父も母も視力も奪われた友魚
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

「ウルトラマン」を観たことがなかったけれど楽しめた。怪獣とか異星人とか元を知っていればより楽しかったんだろうな。基礎知識がない上に、映画の情報量も多くて理解できていない部分もあるけれど、ウルトラマンの>>続きを読む

シチリアを征服したクマ王国の物語(2019年製作の映画)

3.5

クマが可愛い。モフモフ感は無く、むしろ木彫りっぽいけれど。正面からの顔が特に良い。山や谷など、背景も美しく色も優しい。ストーリーも単なるおとぎ話では無く、ほろ苦さもあり良かった。

アネット(2021年製作の映画)

3.9

アダム・ドライバー主演以外の予備知識無しで鑑賞。ミュージカルなんだ、と少し驚きながら観つつ、愛とか人生とか讃える感じか?と思っていたら、全然違ってまた驚いた。突然の古舘寛治にも驚いた。
全体的に不穏な
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鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

3.6

原作を読み終えてからの鑑賞。あの壮大な物語を綺麗にまとめている。ただ、そのためにはカットしなければいけないシーンやキャラクターがあり、仕方ないとは言え少し残念。サエやオーハンはもうちょっと人物像を掘り>>続きを読む

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