saviculoさんの映画レビュー・感想・評価

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ストーカー(1979年製作の映画)

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タルコフスキーの作品は『鏡』しかまともに観たことがなかった。他の作品は観始めるとすぐに眠気が…
眠気を誘うシーンをなんとか乗り越えた。
トロッコの音は眠くなるどころか、ものすごく心地がよくて、あのシー
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愛に関する短いフィルム(1988年製作の映画)

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初めて観たのはトメクとそんなに変わらない歳だったと思う。何度も観かえすくらい大好きな映画だった。
30年ぶり(驚愕)に観なおしてみたら、やっぱり大好きーという気持ちは変わらなくて安心した。
変わった点
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君とボクの虹色の世界(2005年製作の映画)

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ときめいたシーンがたくさんあった。
ジュライ演じたクリスティーンのヘンテコ具合がものすごく魅力的。靴で恋愛シミュレーションって発想がすごい。なんて可愛らしいの。
クリスティーンのファッションも好みだっ
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ジプシーのとき(1989年製作の映画)

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昔スカパーで観たんだったかな。
面白かった印象はぼんやりとあるものの、ほとんど忘れてしまっていた。

こんなに強烈なシーンの連続だったとは!

今回改めて観て、主人公ベルハンの変化が一番印象に残った。
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春にして君を想う/ミッシング・エンジェル(1991年製作の映画)

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タイトルを思い出すだけで胸がいっぱいになる。
公開間近のときにチラシはもらってきたものの、あまりピンとこなくてしまい込んでいた。
何のきっかけでかはもう忘れてしまったけれど、レンタルビデオ屋で借りて観
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僕のピアノコンチェルト(2006年製作の映画)

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ブルーノ・ガンツとテオ・ゲオルギューがひたすら魅力的な映画。
コウモリのぬいぐるみとフライトシミュレーターが欲しくなった。

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

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ナン・ゴールディンの半生を描いたドキュメンタリーだった。オピオイド鎮痛薬については、抗議活動のシーンが中心で、ナン自身が苦しんだ経緯は思ったほど語られなかった。
あの時代のサブカルチャーをナンの語りと
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偶然(1982年製作の映画)

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時代を感じる映像の荒さやラストのエピソードは好きだったな。でもやっぱりこういうパターンの映画ってあまり好みではないかな。たらればが苦手だからかも。

EO イーオー(2022年製作の映画)

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EOが柵の中を歩いていくのを見てすぐに『Temple Grandin』が思い浮かんだ。

「動物を傷つけていない」という文言を入れたのは虐待を疑うクレームを想定してのことなのだろう。『落下の解剖学』の
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71フラグメンツ(1994年製作の映画)

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断片的に映されるとますます印象が強くなるように思う。あるシーンが頭から離れない。恐ろしやハネケ。

3つの鍵(2021年製作の映画)

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正直な映画だと思った。取り繕ったりしていないから、気分の悪くなるようなシーンや腹の立つようなやりとりに、心底つらいと感じて観るのをやめたくなるくらい。
だけれどやめられない不思議。
最後まで観てよかっ
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ロルナの祈り(2008年製作の映画)

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ロルナがクローディと自転車を買ってからバイバイするまでのシーンを思い出すだけで泣けてくる。
ダルデンヌ兄弟の作品って、だいたいいつも観終わってしばらくしてから感情がどっと押し寄せてくるのだから堪らない
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砂の惑星(1984年製作の映画)

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やっと最後まで観た!
スティングかっこいいわー。
カイル・マクラクランデビュー作なんだ。心底楽しんで演じているように見えた。
(ブルーベルベットでもイキイキしてたな)
命の水という名の青い液体はどんな
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ベアーズ・キス(2002年製作の映画)

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観てすぐにブログに感想を投稿したんだよなー。多分20年くらい前だと思う。
(そのブログはサービスが終了したのでもう見返すことができない)
イラスト(といっても落書きのようなもの)と共に投稿したくらい、
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

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中年ギークたちが織りなすファンタジー、みたいな映画だった。
まったくもってファンタジーではないのだけれど、観ているうちにそう思えてきた。
マッツ・ミケルセン演じる軍人だってある意味ギークだと思う。ギー
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コード・アンノウン(2000年製作の映画)

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突然ぶつっと切られて動揺してしまった。
キリのいいところで、なんてことはあんまりなかったから、とにかく目が離せなかった。そのうちに自分がマゾなのかと思うくらい心地よくなってしまった。
映画にすれば物々
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

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なんなのこの距離感…自分なら耐えられない…観ているのが辛い…と思ったのも束の間。
ふたりの間の空気が変わってみえたとき、穏やかな気持ちになり、みえない先行きにわくわくしてきた。出会うべくして出会ったふ
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ファーザー(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

自分に置き換えて観てしまった。
年齢的には「娘」に近いのだけれど、それほど遠くない未来に「父」と同じようになるかもしれない。
よく「ボケたもん勝ち」という言葉を聞くけれど、ほんとうにそうなのだろうか。
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

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スーザン・サランドンのウェイトレス姿にキュンとしてしまった。
好きなんだよねースーザン・サランドン。
オープンカーが似合うふたり。
強い女ってだけではなくて、ちょっと揺らぐような女心も描いていて、それ
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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

テフロン加工のフライパンの注意書きに、空焚きすると鳥に危険が及ぶみたいなことが書いてあって、こども心に恐怖を感じた。それはもう40年くらい前のこと。この映画を観て思い出した。
恐怖だったのが環境汚染も
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冬の旅(1985年製作の映画)

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楽をしたいがために放浪の旅を選ぶという衝撃。過酷な出来事が待ち受けていても、若くて元気ならばひょいっとかわせる。優しい人との出会いもあり、その日暮らしも悪くないのかもと思わせるシーンも。
そんな日々は
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

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映画館で予告を見て観たいなーと思っていたら20数年経ってしまった。
マギー・チャンと次々変わるチャイナドレスに見惚れていたら終わってしまった。
正直言ってストーリーそっちのけで…
とにかく色づかいに圧
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

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主人公フーシに感情移入してしまった。
あまりにも理不尽なことばかり起こるものだから、ずっともやもやとした気持ちで観ていたけれど、ラストですーっと落ち着いた。
女性の描き方がちょっと意地悪だなーと思った
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山の焚火(1985年製作の映画)

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持ち合わせている言葉だけではどれだけ心を揺さぶられたか言い表すことができない。しばらくはこの映画のことだけを想って静かに過ごすことにする。
思う存分余韻に浸ったら胸の中にしまって大切にしたい。

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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面白かった!
純粋に映画として楽しめたのだけれど、それは軽薄なことなのかな。もちろん背景については軽んじているわけではないし考えさせられたシーンもあったけれど、声出して笑いながら映画を観たのは久しぶり
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

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衣装に釘付け。ペトラはグラムロックのアーティストのようだし。
カーリンの小悪魔的振る舞いがよかった。

カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

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動画配信で観られる幸せ。
カウリスマキ作品の常連俳優たちが出てきて小躍りしたくなったわ。
ところどころで映し出される死に様がまさにカウリスマキ調。
ものごいとのやりとりにクスッとなった。

サントラが
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

サンドラの裁判の行方ばかりに気を取られていたけれど、結果的には息子の父に対する復讐劇に持っていきたかったのかな。
ラストのサンドラと息子のセリフの真意が汲み取れなくて歯痒い。

スヌープって、え?スヌ
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ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

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ジーン・ハックマン演じるFBIの熱血漢っぷりがたまらなく良い。こういう正義感あふれる映画を久しぶりに観た気がする。
フランシス・マクドーマンド演じる保安官の妻のセリフ「憎しみは生まれつきじゃない、教え
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夜よ、さようなら(1979年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

男たちがこれでもかと醜態を晒す映画。
監督自身がヒモ男のクズっぷりをリアリティたっぷりに演じていた。この男には心底怒りが湧いたもの。

主人公マリー演じるミュウミュウがとことん可愛いくて、軽薄だけどそ
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ところどころで映し出される夫婦の不思議な構図は、後の作品「幸福」の原点でもあるんだなーとしみじみ。
漁村の描き方は、光よりも影の方が印象強い。女二人が子だくさん妊婦の悪口を言い合うシーンのなんて陰湿な
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

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このままだと眠気との戦いになりそう…とあくびを連発しながら観ていたのだけれど、アナとの会話から俄然面白くなった。
そこからは、切り取って貼っておきたいようなシーンの連続だった。監督のマニアじゃないけれ
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

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ストーリーが読めてきたら、なんで双子なの?双子じゃない方がいいじゃない?なんて監督の意図がわからないまま観終わってしまった。
好きなシーンはいくつかあったけれど、んーこの監督の醸し出す雰囲気とか波長と
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

あまりにも美しくて
堕胎のシーンでさえも
なのに、なのか、だから、なのか
わたしのこころにはなにも残らなかった。

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