みどころはたくさんある。ただ、最終的に物語をオッペンハイマーとストローズの個人的な関係性に着地させるのは、問題を矮小化してないか。映像のスケール感も含めて壮大なテーマを扱ってるようにみえて、問題の本質>>続きを読む
もちろん、前提として人種問題への向き合い方がテーマではあるわけだけど、それだけでなく、エンターテイメントとは、作家性とはなにか、を問う普遍的な作品でもあるわけで、なんか日本でいうと三谷幸喜が繰り返し描>>続きを読む
よかった。生きることに一生懸命なひと、それを一生懸命支えるひと。この街を東京砂漠だなんていうなよ。
ファンタジーとして、とても素敵な結末だった。正しいことをしていれば、誰かがみてくれる。助けてくれる。そんなことを信じたくなる。
配信でみて、激しく後悔した。2022年、その時見るべき映画だった。ただ、今からでも見るべき映画でもあった。なぜなら、その後なにも進んでいないからだ。
「ハイフィディリティ」のような、「マグノリア」のような、「あの頃ペニーレーン」のような。つまり、最高の音楽映画と苦味が合わさった、最高の青春映画だった。
すごい映画だった。今見る意味もあると思う。じゃあ、好きかといわれたら微妙。あーいう、作り物の世界観が好きではないからかもしれない。
山下監督の作品を色々見てきたが、ひょっとしたら、一番好きかもしれない。
なんともいえない、やるせなさ。それが、戦争の真実のひとつなんだろう。かんがえてみれば当たり前だ、戦争がそんなに物語的にきれいな着地をするわけがない。
うちなー映画って、なんでむやみに寒いギャグシーンとかいれるんだろう。あれが、うちなんちゅの日常でもないわけだし。
せっかく、豊かな自然と文化があり、芸達者なタレントが揃っていて、映画として描くべきテー>>続きを読む
理想を含めて、中国の田舎に生活する、純粋で美しい少女を描くこと。そして、文化革命にまきこまれた市民の悲劇を描くこと。張芸謀にとっては、作品を変えながら描かれていく、永遠のテーマなのだろう。
映画館をでたら、きれいな夕焼けだったので、まだ映画が終わってないんじゃないかと錯覚してしまった。日々暮らしていてがっかりすることが多い街なのに、あれ、ひょっとして東京ってステキなの?って勘違いさせてく>>続きを読む
何年かぶりにこの映画を4Kで見直して、改めてこの傑作ぶりを感じる。もう今やできない、中国、台湾、香港の合作映画というのも、時代を含めて切なさを感じてしまう。
アン・リーの、台湾時代の父親三部作の中でも一番好き。ビリーワイルダーやウディアレンの台湾版といいたくなるほど、とてもウェルメイドな物語。
なんでも撮れちゃうアン・リーの中で、この作品か「ブロークバックマウンテン」がやはり特別。
残された者の切ない気持ちが、余韻に残るラストショットも、共通してる。
台湾版日「海街ダイアリー」のような、と思いながらみてたけど、やはりこれは姉妹ではなく、妻の物語なのでした。苦味を伴った余韻を感じる、いい映画。出てくる女優さんがみんないい。
最終的にイコライザーにつながる、デンゼル・ワシントン最強伝説。
いろんな無理矢理展開も、全てデンゼル力で納得させる。
福生、立川が沖縄のコザや神奈川の横須賀と変わらなかったころの映画。
橋口亮輔監督の名作「ハッシュ」を思い出した。わかり合える人、そうでない人との切なさ。
登場人物が少なく、ぎゅっとコンパクトにまとまってるのも潔くていい。
このレビューはネタバレを含みます
最後に流れるボウイのHEROESは、のちのベルリンの分断を暗喩してるのでは、と考えると、あの二人の楽しそうなダンスにも胸がつまる思いがした。
なんと気の利いたラストカットだろう。
2度目の視聴。やはり、泣ける。
あまたあるスピルバーグ作品の中で一番好きかもしれない。