esxpxさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

文句なし。踊るシーンが最高なのは当たり前ですが、主人公のセリフが大袈裟じゃなくさらっとしていてとても自然。なんでこの映画をいままでスルーして来たのか謎は深まるばかりでございます。

エール!(2014年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

コーダから先に観てしまいましたが、私はこっちが好きです。エールのヒロインのほうがなんだか応援したくなってしまいました。良い場面はネタバレしちゃうとホントにつまんなくなるので控えめに。親許を離れて自分の>>続きを読む

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

お話はハラハラドキドキで最高に面白い。その面白すぎる展開ゆえに人物像が後付け的に造られたように感じてしまう。物語とは登場人物が人間らしく在るがゆえにより物語らしく。この現実世界らしく感じるものなのだと>>続きを読む

ウイークエンド(1967年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

作ったひとが何かに腹をたてているか。気づいていないひとたちに気づいてもらうためのお話か。そこんとこは分かりません。その世界に引き込まれたり、登場人物に感情移入したりすることだけが映画ではないんだよ!と>>続きを読む

グローリー 消えた腕時計(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

嫌なやつキャラが物語を物語らしくさせる。その嫌なやつキャラに素直にムカついたり、ときに感情移入してしまったり。はい、ここまで。この映画が好きでもそうでなくてもあーだこーだ云いたくなっちゃうでしょう!そ>>続きを読む

冷たい晩餐(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

起承転結といいますが。物語の盛り上がらせ方はさまざまでございます。こちらの作品は実に緩やかな傾斜を描き、クライマックスへと向けて観る側をその世界へ引き込んでくれます。ぐりぐりと引き込まれる音が聞こえそ>>続きを読む

ベティ・ブルー 愛と激情の日々(1986年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

野郎は悩んで悩んでの繰り返し。女の子は確かな何かを信じてというよりはどちらかというと本能。大変なことばっかりでもたとえハッピーエンドじゃなくてもそんなことはあまり関係ない。つまり愛の物語なのです。

東京物語(1953年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

日本らしさ。日本人らしさ。日本語らしさ。日本の映画らしさ。とはなんぞや!?といろいろ考えてしまう作品です。外国のひとがこの映画をみたら日本人のことがふんわりと解りそう。というか感じられそう。

恋人たちの予感(1989年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ロマンスのお話は、あぁこんな経験をしてみたい!と思わせるものです。しかしながらこの作品は最後の最後までそういった場面がでてきません。なんだなんだこのお話はどういうお話なんだ??と思ったらおそらく術中に>>続きを読む

レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙/刑事グラハム 凍りついた欲望(1986年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

“Be careful when you fight monsters, lest you become one” Nietzche 「怪物と戦う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ」ニーチェ>>続きを読む

ハッピー・ゴー・ラッキー(2007年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

くだらないことで笑顔になれる。くだらないことに夢中になれる。そんな生き方はくだらなくない。なんて事くらいはなんとなく分かっているつもり。くだらないとはくだらなくない何かと比べてくだらないってだけのこと>>続きを読む

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ふたりの未来を無情にも塞ぎそれ以上前に進めないよう縛りつけてしまうものは。なんて思わせぶりな書き方で申し訳ないですが、このオチがとても良いのです。道徳的に間違っているのかも知れないけれども、ふたりのお>>続きを読む

マーティン・エデン(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

あんな言い方をしてしまうのはまだ好きだからなのか。いずれにせよ今の気持ちを理解して欲しいから故に違いない。言葉とは表現手段として時にひとの手に余る代物かも知れません。行動で示し合うほうが長い間慣れ親し>>続きを読む

アウェイク(2007年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ほんとうにネタバレ禁止。手塚治虫さんのブラックジャックにありそうなおはなし。これだけでバレそう。全身麻酔がじつはちゃんと効いてないという設定もそれはそれで良いのですが、もはやファンタジー。観る側のもつ>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

よりどころや仲間をみつけること。自分の価値、生きる意味を見出すこと。延長線上にあるといってよいのか。というくらい隔たりがあるのでしょうか。親に叱ってもらうという、時間をかけて積み重ねられたものは見えな>>続きを読む

ストーリーテリング(2001年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

喰い物にされる。利用される。使役される。報われない。満たされない。受け入れてもらえない。ありそうなお話を生々しく。それが人生なんだよなんて云えません。

ブーベの恋人(1963年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公達のキャラクターも出会いも展開も結末もいたってふつう。そして白黒の映像がなんだかとってもきりりとしてぴかぴかしている。画面の雰囲気で観る側をじっとそこに座らせてしまうちからのある作品です。

ペトラは静かに対峙する(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ペトラがなにものか、最初はまったく説明がありません。彼女の立ち位置がだんだん分かってくると同時に、このお話がどういう方向に向かっていくのかが楽しみになってきます。章ごとに区切られていてしかも時間が前後>>続きを読む

グランドピアノ 狙われた黒鍵(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

頼りなさそうな主人公。でも才能はあります。師匠とそのピアノへの執着心などのじわじわと染みてくるような描写はありませんが、突如主人公に課せられる舞台がとても緊張感がありドキドキします。オチは意外と収まり>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

モザイクの粒が徐々に小さくなっていくような描き方。その場にとどまるという選択は安心はできるけど諦めることに他ならない。変化を望みつつもそれを脇においやり平気なフリをする。親許に居る未成年のそんなありふ>>続きを読む

パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

後半の山場をこれほど息を飲んで見守ってしまう作品はそうないと思います。観る者の期待を善い意味で裏切り、予想をはるかに超えてくる展開。犠牲と機能性、それを社会が許容するのか。いや既にしているのであろうか>>続きを読む

ランゴ(2011年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

生き物たちの身体の部分的な質感が素晴らしい。みずみずしい眼球、つややかな毛なみ、熱と渇きに耐えられるその皮膚の手ざわり。空と雲と砂ぼこり、保安官バッジ、グラスにそそがれる透き通った水などの造形もたまら>>続きを読む

五日物語 3つの王国と3人の女(2015年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公が入れ代わり立ち代わり。それぞれに劇的な場面が用意されていてRPGのような世界観と展開。ゲームだったら最後に3人の女子がチカラを合わせて、世界を滅ぼしそうな悪いやつを倒して感動のエンディングです>>続きを読む

午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

自身の過失により第三者を死に追いやってしまったと自分を責めて覚悟を決める主人公。自分が何をすべきなのかという答えをすぐに自力で導き出し行動にでる。その正しさゆえに向かうべき方向も何もかもが既に決定され>>続きを読む

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

一緒に絵が動く音楽というか、意図や展開なんかをあれこれ考えずに楽しむ事ができる作品。急に踊りはじめるし、歌いはじめる。ここで踊っちゃうかっていう場所でも踊る。背景のひとも踊る。動きに映画ならではの奥行>>続きを読む

ラストデイズ(2005年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

かのカートコバーンさんが自ら命を絶ってしまう前にどういう過ごし方をしていたのか。というお話。もう自分はステージにあがる前にタイムカードでも押した方がいいんじゃないかっていうくらいの気持ちにしかなれない>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

歴史改変物語という枠ですね。冒頭の尋問シーンや、食べ残したデザートに煙草をぐしぐしとやって消すところ、酒場でのジャブの撃ち合いなど。その後に起こる出来事への溜めや、ぴりぴりとした緊張感の描写が極上でご>>続きを読む

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

周りを気にせず思いきり泣きたいのならおうちでひとりでみましょう。しかしながら冒頭の寝転んでるシーンは映画館のスクリーンだと一気に引き込まれること間違いなしです。ふたりの逃避行はいずれ行き止まりにぶちあ>>続きを読む

ハピネス(1998年製作の映画)

5.0

幸福でないことが不幸なことなのか。幸せそうに見えないことが不幸せそうに見えてしまうのか。うまくいかないことで悩んだり、欲しいものが手に入らなかったり。人には言えない方法で自分を満たしたり、誰かと自分を>>続きを読む

ハイヒールを履いた女(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公たちの心情や、物語の展開をぺらりぺらりとピーラーで薄く剥いでいくのをじっと見せられるような感覚の作品です。過去と現在の場面の並べ方と伏線、セリフのない情景描写、添えられた音楽などでしっかりお話の>>続きを読む

ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

吃音症に悩みつつも捜査現場ではその能力を高く買われている刑事と、その相棒の短気ですぐキレそうになっちゃう無愛想な刑事が主人公。途中から犯人が誰だか分かる展開なのですが、高尚な正義云々よりも敵討ちのよう>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の誘拐される場面はガツンときます。事情を抱えている多重人格者、手を差し伸べてくれるセラピスト、そして主人公の女の子の過去もストーリーに絡んできます。罪のないひとが絶対悪に監禁されるお話とはひと味違>>続きを読む

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

戦時においても自分たちの祖先たちが代々伝えてきたことに敬意を払い行動で示すことができる、ということに尊い意志を感じます。プロパガンダや戦争、平和についてはさておき、匿うという行為には責任が伴う。マテオ>>続きを読む

人生は、時々晴れ(2002年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ただふつうに生きているひとたち(ごめんなさい自分もです)が登場します。あんまり興味持てないし、ふつうすぎて何も起きなさそうだけどだいじょうぶか?なんて最初は思いますが、最後にはしっかりその人物たちに感>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

見えない実体のない脅威が徐々に家族を追い込んでいく不気味さ。父親を失ってしまった少年の、落ち着きがないけど言いたいことは頭の中でキッチリまとまってるみたいな、独特な得体の知れない雰囲氣。こんな映画もあ>>続きを読む

フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

野球とアメリカはさておき泣けます。幽霊が出てきますが、つるの恩返しや笠地蔵などの有り得ない展開にな馴染みのある我々には違和感なく感動できる作品です。初回のレイリオッタさんの演技で号泣です。