satoshiさんの映画レビュー・感想・評価

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罪の声(2020年製作の映画)

3.8

グリコ・森永事件をモチーフとしたヒューマンサスペンス。
…と聞くだけでまず懐かしさが。かい人21面相 脅迫文 挑戦状 毒入りのお菓子 大阪府警の失態 子供の声の脅迫電話…日本初の劇場型犯罪は子供心にも
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グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇(2019年製作の映画)

3.9

元々は舞台をそのまま映画にしたとのことで、演技も舞台寄りだなと思ったけど、小池栄子の存在感がピカイチで憎めないいい女っぷりが最高。
大泉洋の情けなさも、あぁ、太宰の生写しね、て感じでこれまたよかった。
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

直木賞受賞時、冒頭が掲載された新潮45を読んでたけど、それ以外予備知識なしで今回みたが…規模は違えど、かつて、ヤマハのエレクトーンコンクールに今よりもずっと本気で出ていて、もしかしたらプロプレイヤーに>>続きを読む

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.5

レビューに入る前に、この邦題をつけた人は、ちょっとセンスがないなぁ。どうしたらあのフレーズになるのか。別に「永遠に僕のもの」にしたいと、彼は思っていたわけではないと俺は思うけど。


原題 El An
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.6

まず最初に。
私設場外の開帳、利用は犯罪です!

おそらくSMAPやってたらこの役は事務所が許さなかっただろう。香取慎吾のあまりのクズっぷりがどうしようもなさすぎる。そして、その薄汚さがハマってるのも
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.8

ずっとシリアスな役柄で存在感を発揮してきた岡田くんが、今回はちょっと天然入った、でも一度モード入れば無敵の殺し屋役を身体張って熱演。事務所からストップ入るんじゃね?てくらいにさらにバルクアップしたガタ>>続きを読む

空母いぶき(2019年製作の映画)

3.0

テーマとしては真面目にこういうことが起こりうると思ってるので、珍しく気合を入れて原作読めるとこまで読んで映画に挑んだんだが、これは失敗だった。
映画は別物の単なる戦争娯楽作品になってしまっていたように
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バイス(2018年製作の映画)

3.5

多分、アメリカ政治学をかじっていたら、もっと面白く見られた映画だったと思う。だからこの後述べる感想は的外れかもしれぬが悪しからず。
Viceという言葉には、ナンバー2という意味以外に、邪悪な、という意
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

考えさせられる映画だった。
私が大好きなジャズの黄金時代、まだまだ人種差別は今以上に露骨でそこには苦しみも悲しみもたくさんあったんだと思う。つい感情移入が激しく入って、観たくない凄惨な差別のシーンもあ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.1

長く第一線で活躍するミュージシャンには、たくさんのヒストリーと名曲が存在する。
これを再認識した素晴らしい映画でした。
いつの日か、今度は舞台でも上演されるのであろうか。
ただ、フレディのボーカルの再
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来る(2018年製作の映画)

3.0

んー。
演技のできる俳優さんたちをこれでもか、て言うくらい揃えてたから、その意味では良かったんだけど、最後まで入り込めずに終わった。俺にはこの手はダメっぽいw
柴田理恵と松たか子の怪演ぶりが秀逸なのと
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.2

いやぁ、おもしろかった!
ネットのスクリーン上だけで話が進むという斬新な発想、色々に散りばめられた伏線の見事な回収方法、どれをとっても新鮮だった。
筋書きを1行で書けば、行方不明者捜索、なんだけど、そ
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散り椿(2018年製作の映画)

3.6

一言で言えば勧善懲悪なんだが、原作での緻密な人間関係と背景がどう描かれるか?かなり難しいのではと思ったが、美しい映像と共に魅せてくれた。
岡田くんは本当にこういう重厚な役柄がよく似合うようになった。脇
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

アガサクリスティーの原作は読んでて話の結末も知っててこれまでなんども映像化されてるのも知っててのこのバージョン。映像美を楽しんだ、というのが本音。

かつてはこのような内装の寝台列車が北斗星、カシオペ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

映画館で声を上げて大笑いしたのはおそらく初めてじゃないかな。おもしろかった。でもその面白さをあんまり書くとネタバレになりそうなので、一言だけいうと、ひと粒で二度美味しい!

見た方ならこの意味はわかっ
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娼年(2018年製作の映画)

4.0

2016の舞台も大いに話題になったが今回は映画。舞台とほぼ同じキャストで続投、違うのは、物語のキーとなる、ボーイズクラブのオーナー。

まず最初に言わなきゃならんのは、この透明な、クールな、どこか冷め
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羊の木(2018年製作の映画)

3.0

タイトルの意味が最後まで理解できないまま終わってしまった。そしてストーリーも突然の展開が多すぎてシーンの切り貼りになってしまってる感がやや残念。豪華な役者さんたちが揃って出てる中では、松田龍平の存在感>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.1

面白かった。見応えあった。
数学に特殊な才能を持つ小学一年生とその叔父の絆の深さ。何故この2人が生活を共にするようになったかの複雑な事情とそこに絡む、一年生の女の子の祖母=叔父と彼女の母に絡む毒親。
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.0

映像は美しいけど、自分には苛烈に傷つけ合うことで存在を認知する共依存ゲイあるある…にしか見えなかったのは心が狭いのだろうか。

脇役のチャンチェンさんの表情と彼に密かな思慕を寄せるトニーレオンが彼を見
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

劇場で観るつもりで原作も読み込んでいたが機会が合わず自宅鑑賞。
濃密だったし、引き込まれるものもたくさんあったがラストの改編がちょっと残念。

原作を読み、映像も見て改めて考えたこと。確かに宗教史とい
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ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)

4.3

長かった…4時間は疲れる。
興行面を考えれば1.5時間カットされたのもやむを得ない。
それでも完全版にこの評価なのは、全てにおいて完璧なまでの再現、細部にまで徹底的に手を抜かない豪華絢爛な絵巻の迫力に
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AMY エイミー(2015年製作の映画)

4.0

彼女はただひたすらに音楽が好きで、自分の好きな歌を自分の好きなペースで歌っていたかっただけなのに、想定外の成功をおさめた結果、怯え、戸惑い、肉体も精神も病み衰えてゆく。だけど、カネのなる木をFucki>>続きを読む

ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ(2016年製作の映画)

3.8

劇場で見逃し、近々選挙もあることだし…と借りてきて鑑賞。
懲りてない!
一度ならずとも二度もセックススキャンダル、しかも確固たる証拠写真が事もあろうにSNSで誤爆だなんて、開いた口が塞がらない展開。
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

2.8

大まかに言えば、刑事事件の裁判ってものは、検察も弁護側も関係なく、一定の前提を基にしたシナリオがただただ裁判官によって書かれていてそれに乗っかるだけの意味のないものだ、と主張し、結果、2度目の殺人を犯>>続きを読む

イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

3.8

ブランド公認のサンローラン伝。
ビジネスパートナーにして最後まで添い遂げた恋人ピエール氏の目線からの回想録。おもしろかった。
天才と狂気は紙一重。そのギリギリのところを驚異的な献身でイヴを支え、その後
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海辺の生と死(2017年製作の映画)

3.5

色々な批評があるけれど、この映画は、「撮って出しをした記録映画」と思えばよいと思った。
解釈によっては冗長にうつったり、意味がわからなかったりするかもしれないけど、それも含めて、かつてこういう時代があ
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.0

疲れたけどおもしろかった。
見る前に、半島からの逆輸入モノ、と聞いてたので、途中で整形が一つのキーフレーズになってたから、あららお察しか、と思ったら、そんなのは木っ端微塵に吹き飛ぶ、緻密な伏線の回収が
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追憶(2017年製作の映画)

3.6

一言で言うと、かつての火サスや土ワイにありがちなネタ…なのに、謎解きではなく人間ドラマ。冷静に考えたら驚くべく伏線も実はたくさんあったのに、一つ一つのエピソードが飛び飛びに語られて継ぎ接ぎした感があっ>>続きを読む

将軍様、あなたのために映画を撮ります(2016年製作の映画)

4.3

主役のお二人の手記「闇からの谺」を読んでいたが、あの手記がそのままドキュメントとして語られていて、迫真に迫っていた。宴会会場で隠し録りした金正日の肉声テープ。もちろん著書でも語られていたけど、それが白>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.5

重かった
話が進むほどに切なさとやり切れなさが募りすぎて暗澹とした気持ちばかり残っていった。現実はそんなもんかもしれないけど救いがなさすぎる。これからも劇的に変わることなく、澱んだ川のごとくゆっくりと
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

音楽は本当に素晴らしい。終演直後速攻サントラ買っちゃった。ミュージカルとしてはよくできてるし、スクリーンじゃなくて舞台でライブ演奏でみたいと思った。
ストーリーは、全てがこの素晴らしい音楽を聞かせるた
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

2.7

赤を中心とした映像美
沢尻エリカの体当たりな取組みと脱ぎっぷり

得点はこれに尽きる。
あとは見所は…特に、大映ドラマ並みの陳腐で大げさなセリフを、特に男優陣が恐ろしいまでに棒読みの演技をしていて草生
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ホットロード(2014年製作の映画)

3.0

かつて、姉貴からマーガレットや単行本を奪い取って夢中になった紡木たくさんの名作だけど…能年ちゃんの和希以外はなんでこの人を?てくらいなミスキャストの連発で、やっぱり映画にしちゃいけない作品だと思った。>>続きを読む

鬼畜(1978年製作の映画)

4.2

鑑賞して改めて「鬼畜」とは誰のことか?考えさせられた。
羽振りのいい時に無責任に外に囲った女に子供を3人も産ませて、羽振りが悪くなるとゼニも滞り、女と妻の間でオロオロするばかりの緒形拳。ゼニが入ってこ
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何者(2016年製作の映画)

3.7

見たのはちょっと前だけど先日原作を読了したので。
勢いのある作家さんの作品だけあって見ごたえも読み応えもあり。何より映像の中の辛辣なセリフを文字で読むと強烈に残る。内面に抱えるダークな部分をこれでもか
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無伴奏(2016年製作の映画)

3.7

映画→原作→DVDの順番で改めて。
原作を読んでからまた見ると、映像には残念なことが2つ。まずはいろんな事情があっただろうが、処女喪失シーンでのリコの手ブラw あれはないだろう。思い切らなきゃw
もう
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