camecameさんの映画レビュー・感想・評価

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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

5.0

「迷宮の十字路」に迫る平次映画の傑作

映画しか観ていない勢には少々わからない小ネタが多めな気がするが、興行収入100億を超えてもなお漫画やアニメのファンへのサービスが豊富なのは嬉しい

前作は灰原コ
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.4

前作での悲劇を引きずり塞ぎ込むバッドマンの苦悩と再生の物語

ダークナイトに迫る傑作

三部作完結に相応しいラスト

ダークナイトのジョーカーは確かに悪人ではあるのだけれど、暴力というよりは人間の心の
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.2

ミステリーというより法廷もの

一つの事件と裁判をめぐって、夫婦や親子の苦悩に言及するヒューマンドラマ

売り文句がミステリーっぽいからと観に行ってしまうと、犯人がわかるカタルシスやハラハラはないから
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.9

シンプルに傑作

クリストファーノーラン監督作品と聞くと、画面がぐるぐる回ったり、無重力になったり、時間が逆戻りしたりと、SF要素が強いイメージだが、今回は真っ向勝負
原爆投下に対する見解は投下された
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.3

ストーリーという中身の理解をする以前に、逆再生という枠組みの理解が出来なかったのだから、正直ただ雰囲気だけで楽しんだ感じ

確かに正常の時間軸と逆再生の時間軸の交差点での面白さはあるものの、それも上辺
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.6

ヒーロー映画の域を超えている

3部作の2作目にこんなすごい作品を作るなんてとてつもねえ監督だと思う

二者択一の選択肢を迫るジョーカーは、あえてなのか生い立ちが描かれていない
これは理不尽に襲いかか
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.7

バッドマン三部作の一作目

とにかくガジェットがかっこいい
不勉強なゆえか、敵が何したいかはいまいち分からなかったけれど、クライマックスのシーンは結構見応えある

バッドマンの生い立ちとかは知らなかっ
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メメント(2000年製作の映画)

3.5

一回で楽しませる気はないらしい

ルールを教えられないままゲームに参加させられた感覚
構造的なルールがわかった後にもう一つ展開があるかと期待したが、、、
ストーリーを楽しむ映画というよりは、映像体験と
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.7

悪くないけど、、、

白石和彌監督ということで期待して鑑賞

阿部サダヲの光を失った目がスクリーンを超えて我々を引き込む
コメディー俳優のイメージが強いだけに今回の役はギャップが凄い
しかし、本来阿部
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

marvelホラー

最初の結婚式からの変身がかっこいい
冒頭でストレンジの戦い方を復讐させてもらってから、メインテーマであるマルチバースの説明、ワンダの登場、と初見にも優しい作りになっている

スパ
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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年製作の映画)

-

個人的な意見としてドラえもん映画に点数もクソもないのでつけないが、普通に面白い

当初、今回はあまり大冒険って感じではないのかなと思ったけど、後半は結構壮大な話になるし、最後の解決の仕方は案の定ってい
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355(2022年製作の映画)

3.8

普通に諜報機関モノ

特段突飛な設定もなく、よくあるアクション映画って感じ
トレンドを感じるのは女性主体ってとこぐらいかな

正直途中から展開は読めるし、意外と残忍なシーンもあるけど、スカッとモノでは
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.9

大円団!?

飛び道具使った感はあるものの、ファン感謝祭映画と考えたらこれで大正解

ピーター自身のヒーローとしての葛藤にも言及しつつ、往年のファンに対するサービス満点、日本の映画館は声が出せないけど
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.6

「花束みたい な恋をした」系のサブカル大学生から社会人にかけて恋愛映画

正直、花束〜の方が良すぎて下位互換にしか感じなかった
まあ途中で、実は二人はこういう関係でした!ってネタバラシするとこは驚いた
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

キングスマンの原点

事実とフィクションの織り交ぜ方が上手い
ラスプーチンとのダンスアクション面白い
ガジェットが時代設定的に古めかしいのも良き

戦争というテーマを入れ込んできたのは意外だったが、キ
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.7

これはマジで「ひき肉です!」

前作を全てぶち壊すような冒頭からの新キャラの登場、感動の再会、エルトンジョン、要素多すぎる

是非3作目を、、、(懇願)

キングスマン(2015年製作の映画)

4.8

好き、大好き

男女問わず、ガジェット好きには全員におすすめ

結構グロいけど、監督のナンセンスボケと英国紳士のかっこよさがマッチしていて最&高

コリンファース良き良き

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.7

面白かったけど、、、

他のMCU作品とは一線を画す雰囲気やテーマ
今後どのように関わっていくのか気になる

クロエジャオ監督の作家性が割と前面に押し出されていたためか、「marvelだー!」と思って
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.4

かっこいい

幕末の動乱の中で最後の最後まで抗った男、土方歳三
原田監督×岡田准一は面白いに決まってる
柴咲コウは綺麗

ラストもくどくなく、思ったよりあっさり終わって良かった
血生臭さと原田監督なら
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.0

予告見た時「面白そう!」

観ている時「あー、そういう話ね、、、」

観た後「?」

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション(2021年製作の映画)

4.0

ヒロアカの映画としては過去最高

どう足掻いても勝てなそうな相手に何度もボコボコにされた後に来るカタルシス
これがジャンプ作品の観ていて楽しいところ

吉沢亮声優上手すぎ

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.9

マーベルシリーズとしては珍しく、エンドゲームでのブラックウィドウの決断の原点を探るという時系列的には回想物語

家族系は良い話多いから好き

ウィドウの妹可愛い

(2023年製作の映画)

4.4

結局首なんてどうでも良い

本能寺の変に対する解釈は千差万別さまざまだ
北野監督が多くの書物を読みんだ上で作り上げた秀吉黒幕説は非常に興味深い

従来かっこよく描くため、あえて目を背けられてきた戦国武
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.1

主演を喰う脇役とはたまにいるが、これ以上のものはないであろう

一流の俳優があそこまで無気力で華のない男を演じられるのか、、、

ガリレオ映画原点にして頂点

こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

3.8

下町の人情喜劇

山田洋次監督の十八番ともいうべきスタイルで、吉永小百合主演ときたらまあ安心できる
大泉洋は本当にその作品に馴染むのが上手すぎる
正直言うと、永野芽郁の見た目と言葉遣いの違いにら結構違
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.2

スタイリッシュ大阪ノアール

冒頭から観客を置いてきぼりにする早口関西弁
普段から聞きなれていない人だったらおそらく慣れるまでに時間を要すであろう

原田監督らしく専門用語や状況を早口で捲し立てる
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

祝アカデミー賞

シンゴジラはゴジラが仮想敵国的な扱いで、現実味がなかったが、今回のゴジラはスクリーンを飛び出して我々観客を食いにくるような恐ろしさがあった

山崎貴監督らしい仲間との協力や戦争という
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

4.2

原作未読(後半ネタバレあり)

メンヘラ女子のマリッジブルー物語

藤井風の主題歌「満ちてゆく」というタイトルがこの映画を綺麗に表している
満たされない人々が複雑に交差し、こじれた紐を解くように回想を
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愚行録(2017年製作の映画)

3.8

生まれながらの環境の違いから生じる悲劇

一概には言えないが、虐待がまた新たな虐待を生むし、親の社会的地位が上からどうかが子供のヒエラルキーにまで適応される
気持ち悪い
これから大学生になる人間が見る
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

所詮全員知ったかぶり

口では黒人差別はダメだのなんだのいうくせに、結局黒人=ラップ・ストリート・警官に殺される、という固定観念は拭いきれない

この映画コメディだから、「誇張しすぎた」という枕詞が流
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.0

綺麗な脚本

途中までずっと登場人物のわがままにイライラしたけど、最後は三谷脚本らしくほっこり人情劇に仕上げている

ズレていく歯車を一つ一つ辻褄を合わせていく様が、簡単なようですごく難しい
三谷脚本
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.3

原作既読(後半ネタバレ)

届かない声を奏でる人々の物語

とにかく杉咲花が素晴らしい
杉咲花じゃないと成立しないくらいだ
顔、動き、背中、そして何より涙の演技がこの映画の全てと言っていい
また、志尊
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

エマストーンンンンンンン!?!?!?

オスカーを受賞し、既にベテランの域にも片足を突っ込んだ一流女優に、ここまで活力を持った、他の全ての女優を置いてきぼりにするような演技をされたら同業者はたまったも
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.2

綾野剛を堪能する映画

紅だーーー!!!!

映画的な派手な展開があるわけでもなく、裏切りもなく、ただ中学生とヤクザの交流を描く最高のコメディ

とにかく綾野剛がいい
やっぱり信用できる役者さんだ
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正欲(2023年製作の映画)

4.9

原作既読

共感はできない、けれどもこの映画はこの世界の誰かを救っているはずだと信じている
「普通」から外れた人(嫌な表現だが)を掬い取って、新たな器を作るのも映画の作用のうちの一つのような気がするか
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