佐藤真自身もこれを超えるものが撮れていないと晩年は嘆いていたらしい。坂本龍一にとっての戦場のメリークリスマスみたいな存在。
ナレーション、手書き文字、字幕、とテキスト情報の伝達方法の分散が面白い。あ>>続きを読む
一歩引いて観ることを観客に許さない強さ。電車の中のカットと老人ホームのお婆ちゃんに手を振るカットに特に食らった。
洗濯物を干すだけであんなに面白く出来るの凄い。
改めて観たら、18歳ぐらいで出産させて最後は嫁・息子捨てる主人公に度肝抜かれたけど、そんな狂った主人公、夫婦の話が美しく見えてしまう映画の力にも改めて感服。
そして、道を挟んだ親子二人の切り返しとマジ>>続きを読む
めちゃくちゃ良い!!
緩いようで映画の全部があるような。火だけ無いけど
撮影の素晴らしさ。
こういうヨーロッパ映画とゴダール、侯孝賢、トニー・スコットがあれば俺は生きていける
半年ぐらいかけて観た。言おうと思えば幾らでも文句出るかもだけど、最高だった。だってロビー・ミューラーが撮った近未来SFの画面に5時間浸れるんだから。
基本的に全てが説明的で最悪でダサくて被写体への距離感もずっと間違っているけれど、冒頭(走る主人公達の奥を電車が走るカット)と最後(ラストカット)が良かったので耐え。
音楽がバリバリ坂本龍一意識の感じ>>続きを読む
凄すぎだ
室内照明どないなっとんだ
序盤が湖のほとりというロケーションも相まってとてもゴダールだった。
奥さんのトイレを見守るところ。無音になるところ。被写体の尊重が映画の白眉を産む事もあるという気づき。
時間の映画。コミュニケーションの映画。光ありきの。
過去シーンを白黒にする潔い判断。その判断が>>続きを読む
ル・サンチマンさんのヒロイズムな気もせんくもないけど、ただただ超良い映画。役者が漏れなく全員良くて凄かった。ラストの酒うがいは何を意味してたのか分からんかった。何か見逃したかな
主役の青年が若き日の>>続きを読む
ファーストカット
家壊すのはヴァンダの部屋を思い出す。けど内容はヴィタリナに近い?
引きは良いけど、寄りが撮れない典型的二流
ハンス力で強引にカタルシスに持ってく感じはそのまんまノーランに引き継がれる。まだノーランの方が好き
最後なんでもありになってちょっと冷めたけど、謎の集会に突撃するあたりまでクソおもろい
トニスコオマージュ最高
オフスクリーンを恐れないカット割り、テンポの良い編集。良作。
主演アンセル・エルゴートの割に予算が少なそうな画面ではあった。キャンセルされてた時期か?
特に前半最高。作曲もやれるチャップリンやべー
濱口竜介の『GIFT』を観て、サイレント/トーキー時代の映画の動きの美しさを再認識できたので観た。
フォントの美しさとそれによる断絶も映画を面白くしてる>>続きを読む
音楽が神なので神。
映画って結局、映像とライブ演奏という初期映画のフォーマットが究極なのではと思った。台詞は字幕で十分かもしれない。
台詞・環境音と分離された映像は運動の立ち上がり方が段違いで、剥き出>>続きを読む
想像していたよりナミビアにあったものが既にある。『魚座どうし』だけ浮いてる。『魚座どうし』が一番面白いのが辛い。
面白い事やってるけど、頭でやってて一歩飛び越えない感じ。音楽がかかる瞬間はそのカタルシスがあるけど、それも前半のみ。
結構笑えたし、シーンが途中で始まって途中で終わるから宙づりを維持していて飽きずに観>>続きを読む
脚本やばい。台詞に隙がない。「泣きたくなっちゃった。泣かせてね」って凄いな。
時折挟まれる移動ショットの格好良さと基本の緩さ。最高のヴァカンス映画。こんな映画いま作れないのかね。
どうでも良いけど>>続きを読む
辛いなあ。結局、生きるって幻想とどう付き合うか。
当たり前にショットやばいし、今作はモンタージュの面白さもある。
最後、あの服着せるんだな
かつての自分とゴダールを追いかける。すると横には濱口竜介。
みたいな
音楽が惜しい感じなのとか、第3幕でちょっとまごつくのとか、カメラがふらふらなのとか気になるとこはあれど、面白かった。
バスのシー>>続きを読む
意表をつきながら絶対的なクリティカル性を併せ持った決定的瞬間の設定に大興奮。ケヴィン・カーターを想起せざるを得ないんだけど、同時にカメラを持った者なら誰しも自分もよぎるはずのあの数秒間!なんてシャープ>>続きを読む
強度が足りないから結局ナラティブに頼る。強度不足の自覚があるだけ良いのかもしれないけれど、カット数減らして照明設計ガッチリしたら良いのに。撮影、照明、衣装、総じてスタッフに恵まれてない感。
しみじみ良い。リー・ピンビンと組んでいない時の侯孝賢を思い出すようなカメラ。カットを割る才能は無いけれど、このままワンシーンワンカットで映画を撮り続けて欲しい。良い役者選んで、被写体との距離を掴めば化>>続きを読む
導入が良過ぎる。まず、説明をしない事。そして撮影と編集の手際。
導入と比較すると、それ以降は若干ダレるんだけど、こういったジャンル映画でここまで映画的な快楽を満たしてくれる映画はそうそう無いと思うの>>続きを読む
図書館という最も社会主義に近い空間で、資本の話をひたすらするという対比。当然のようにマルクスの話は出てくる。
ワイズマンの映画は、アジェ以降の非作家主義的な映像の一つと言って良いのか。徹底的に色>>続きを読む
この撮影監督は『桜桃の味』しかり、光の人よなあ。冒頭のトンネルの辺りとか、赤ちゃんと出会う場面で周りに生えている木々に当たる光とか半端じゃない。映画史で最も自然光を捉えるのが上手い撮影監督かもぐらいに>>続きを読む
とんでもない。
荒木経惟の『センチメンタルな旅』が新婚旅行から気づかぬうちに冥界へ突き進んだように、友だちの家を探していたはずが、途中から明らかに異界に突き進む。重要なのは扉。扉を開けば時間の流れも変>>続きを読む