ホロコーストをこの切り口で伝えることの意味。
凄惨な事実を見せ込まれるのではなく、鋭利なフィルムから強制的に想像をさせられる。
逃げることは許されぬ105分。
怪作。
「アニメ×アイドル」の見方が染み付いてしまったら、本質的なことを捉えるのが難しくなるであろうつくりのフィルム。ようやるわ。
西洋的な価値観をアジアの人間が生きる姿が鮮やかで、個性的な仕上がりだった。
ラスト、3人それぞれ纏う空気を非常に繊細に捉えていて圧巻。
音楽と編集と言うフィクション・脚色により生々しく史実を浮かび上がらせる。
オッペンハイマーと言う男の感情のシフトが俺たちを揺さぶり、様々な恐怖で心が彩られた。
すごいフィルムクオリティ。更にあのちゃんの声に潜む知性が大きく寄与して目が離せないSFに仕上がっている。
没入・共感からは程遠く、友人に対してそんな感情を抱けるのか、なんて、理屈をこねつつ観ていた。もしかしたら男性では感じ得ないものなのかもしれない。
多分、おれには今も昔も「ソウルメイト」はいない。
感情の動線を絞って、エンタメとして最高にフェアな作りにしつつ、試合にも集中させる映像構築、更にはとんでもない仕掛けまで用意されていた。
これは最高純度の「体験」だ。
実に品の良い後日談。会話の端々に時を経たからこそ噴き出す感情と、時を経たからこそ踏み込まない線。時間経過をリッチに昇華した素晴らしい会話劇。
めちゃくちゃ奇怪かつドラマチックな世界観の中で繰り広げられる冒険譚。細部に神宿りすぎて噴射力が半端ない、まさに「モンスター」フィルム。
観念的でキュートな会話劇と可愛くも美しいロケーション。
嘘みたいな出会いからのリアリティ溢れる約束。
夜を全力で楽しむために別れをセットする、知的で素敵な2人をずっと眺めていたいと思った。
ロケーションが圧倒的。原作で感じた北海道を大きく体感出来るのが嬉しい。
笑いの部分は無理してない分、冒険活劇として集中してワクワク出来る。アイヌの文化、食なども実写でより興味深く。
「眼差し」の映画だった。
我々と共に演者を見つめ続けたオーディエンスの眼差しに高揚し、ラスト、宮本大が演奏中に開いたその眼に完全にやられた。
劇場の選択肢がある人は出来ればデカい画面で見よう!ゴジラがデカくてうるさくて最高です!
お話は丁寧にモノを配置して、思った通りに回収してくれるクセ無しシナリオ。ぜってーそうなるよな!の連打が気持ちい>>続きを読む
記録。もう一本観せてくれ。
「あージブリ映画観たなぁ」と言う謎の満足感に満たされる。
どうかまた、映画作ってください。
静謐なジェットコースタームービー。
脚本、演出、芝居、その全てが上質なのは言うまでも無いが、その外の宣伝まで含めた本作のパッケージひっくるめて、かつて体験した事の無い映画体験だった。
YouTubeのゆるーいノリの延長線。スクリーンに映る森田に一抹のエモさ。これがいい加減よ。