愛とか道徳とか、そんなもん結局みんな裸になっちまえばさして意味はなくなるんだと。
階級、貧富、宗教観、何かと争いの種になるものですが、もしそれらを超越するものがあるとすれば、性への渇望ということになる>>続きを読む
映画を観たというより、25年前に起きた映画のような現実の出来事をスクリーン越しに観たという感じ。
小型車に4人乗りで何時間もかけて会場へ行ったとか、宿もとらずにビールだけリュックにつめて電車に乗ったと>>続きを読む
「あなたにとってエヴァとは?」
この問いに、シンジ役の緒方さんは
「もうひとつの14歳の記憶」
とおっしゃった。
自分にとってのエヴァとは、と考えたとき、色々な答えが頭に浮かんだが、どれも自分の心の>>続きを読む
何でも合理的に、スタイリッシュにってのもいいけど、もう少し暑苦しさがあっても、もう少し大胆に夢を語ってもいいじゃない。
WBCがあり、この映画があり、めちゃくちゃ野球に情熱を注いでいた時期だった。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「片思いも出来なくて
人生つまんないって時期もあった」
まさにこんな状況に陥った主人公・劔(つるぎ)が、一人のアイドルに心奪われ、アイドルに身も心も捧げる仲間との出会いを経て、自分の本当に好きなもの>>続きを読む
団地というちょっと閉鎖的な空間での、優しさとか思いやりとか正義感とかのすれ違いによって展開される事件を描いた作品。
ホラー的な要素もあるが、あくまでそれは登場人物同士が直接関与しそうでしない、結局して>>続きを読む
いやー、すごい…すごい…
泣いた。心の奥底からこぼれた涙だったと思う。
漢江の堤防でひざ枕をするところは、これまで観た映画の中でも屈指の名シーンだった。
偶然出会った二人から少しずつ広がり、お互いの>>続きを読む
初中国映画。
やっぱり岩井俊二の作品にはどうしても抗えない魅力があるんだなあ。
今日がある。だから、明日がある。
今日が終わる。そして、明日が今日になる。
そんな、当たり前で、当たり前ではないことを心に染み入るように感じさせてくれる。
明日を忘れていられて、けどやっぱり明日につな>>続きを読む
よくわからないけど、あやとりを思い出した。
小さい頃から、時々無性にあやとりをしたくなることがあった。紐を指に絡ませて何かを形づくる。失敗してぐちゃぐちゃに絡まることもよくある。でも何とも言えぬ愉しさ>>続きを読む
いつしか、何かで行き詰まったときに自分のせいじゃないと思い込んでみたり、起死回生のためにあがくことを無駄だと思ったりするのを肯定するようになっていたのかもしれない。
でもそうじゃないはず。
この映画>>続きを読む
ジンのキャラクターにどんどんと惹きつけられていって、一方でケンはどんどんカッコ悪く見えてくるという対比関係ができていて、それが映画の世界観を端的に表している気がする。
常識から飛び出したところに、本能>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
結局自分にとって何が大切なのか、それを見失っちゃいかん。
ドラッグと金、抑えきれない欲というぬかるみに身を沈めていった挙句、気づけば全てを失っていたという話。観終わったら、なんてバカなやつだったんだ>>続きを読む
できるなら映画館で観たい。テレビの画面では収まりきらない熱量と感情が至るところから湧き出し続けていた2時間。ほんまに傑作。
涙は出そうだったけど出なかった。それは、自分自身に対して「お前は何も知らず>>続きを読む
ドライブインシアターで「ターミネーター2」、助手席には町一番の美人。
これが90'sドリームなのね。
またあの頃のような夏を過ごせたら…と叶わぬ思いを抱かせてくれるほど、純真さときらめきに満ちる旅を描いた映画だった。
何もかもが目新しくて、今なら見逃してしまうようなことにも心を寄せることができる、そん>>続きを読む
今まさにほしいもの、これかもしれない。
何でもない時間、その尊さを知ったときに人は、幸せだったと噛みしめる。そしてちょっとだけ勇気が持てる。
映研、学食、バイト、就活、ときたらもうそれだけでいいっ>>続きを読む
しんどい…
インドの映画ってこんな感じだったの…。
なかなか残酷に、痛いところ突いてくる
現地の文化や価値観はほぼ知らない状態で観た。だけど、話としてはベタなのもあってすんなり入り込めた。まだちゃん>>続きを読む
共感とかいうのじゃないけど、その時にしかない感情、その時だからこその感情がなぜか伝わってくるような、体験したことのない感覚だった。
同じアングル、同じ背景によって微妙な心の動きとか纏う空気の変化がより>>続きを読む
「あんたの味のなさ、あたしにもちょうだい。」このセリフがとても印象深い。
自分の感情に弄ばれることを避けてきた津奈木は、いわゆる普通の枠に収まるように自分をコントロールしてきた。だから、一見すると順風>>続きを読む
勝つか負けるか、それは客観的に見たときの物差しでしかなく、それでは測れないものもある。
大事なのは、何のために勝負に臨むのか、心から望んだ上での勝負なのか。そこがはっきりしていれば、勝ちも負けも同じく>>続きを読む
アクション映画をアクション映画で割ったような、ハンバーグにトンカツにエビフライを一緒にタルタルぶっかけて食え!みたいな作品。もうしばらくアクション映画は観なくても大丈夫です。それくらいお腹一杯になれる>>続きを読む
あんまり物語の構成がよくわからないまま観終わってしまった。
二人が結ばれるまでの過程は丁寧に描いていて、一緒になってからは駆け足でいっちゃったように思った。
とにかく、冗談も本音もまるごと全部ぶつけ合>>続きを読む
めちゃくちゃお洒落なアキラ100%と言っていいのかどうかはわからない(結局、見せちゃう訳だし…)けど、すごい潔さ、清々しさみたいなのを感じられた。最後の方は、もう自分もフルモンティ達を心待ちにしている>>続きを読む
ずっと身を縮こませながら観ていた。
けど、自然と涙がこぼれてくる。
なんでそこまでしてやり続けるんだって言う人もいるかもしれない。実際、そう思ってしまうシーンもあった。でも、それがプロレスに魅せられた>>続きを読む
バイオレンスとユーモアのバランスに酔いしれる映画。
後半にかけてユーモアの比率が多くなってきた感じがした(ツボにはまって抜け出せなかったとも言える)けど、全体の構成は走り出しから着地までの流れがとても>>続きを読む
最初に観たときは、90年代のカルチャーに彩られた、自分にとっての懐古的な作品としてしか捉えていなかった。個人的には特に、スラムダンクがまだ連載中だった時代だということが分かるセリフだけでも、「あー、い>>続きを読む
これを観てやっと『打ち上げ花火…』が自分の中で作品として完成した。
岩井俊二は映画に愛されているんだろうな。
もしも台風の日に放送されてなかったら…
彼の持つ、信頼や注目を引き寄せる力に心底憧れる。
白石監督作品はどれも大好きだが、この映画はその中でも特に面白い。
一人の男の成功と凋落を、とてもリズム良く描いている。
何といっても、綾野剛の演技に目が釘付けにされてしまう。
物語の終盤、全てを失い>>続きを読む
あんなににこやかに話しかけてくる強盗は、目出し帽被ってるとかよりよっぽど怖いのかもしれない。
最後の方、彼の歴史を辿っていくところは、それだけでもう一つの映画にできそうな感じがした。
けっこう食べるシーン多め。
グルメもの?ではない。
ストーリー?ほとんどない。
台湾料理食べたい。
この映画を劇場で観られたことに感謝。
いつか感じたことのある、胸を締め付けるような強烈な思慕がスクリーンを満たしていた。
青春なんて使い倒された二文字じゃ表せないって言いたいけど、これが自分にとってのド青春。
あと、会話の間とかシーンのつなぎ方とかが自分にとってピッタリハマってるんだと思う。
この映画の影響で一時期ブルースのアルバムを買って聴いたりしていた。
ブルースは、正に感情をダイレクトに表現した音楽だと思う。
CDで聴くブルースもいいけど、兄弟が全身で奏でるブルースは、観る者を自然と>>続きを読む