「母なる証明」でも思ったけど、ポン・ジュノ監督の作品って落語っぽいよね。人の描き方とか話の落とし方とか。
戦争映画、ヒーロー映画の両側面からこんなに"正しい"映画ってなかなか無いんじゃないかと思う。最高。
基本的に同シチュエーションの会話劇のみで構成されている映画。限定的であるが故の余白が説明的では無い可笑しさ、悲しさを生んでいて、期待を良い意味でうらぎられた。(鑑賞前は銀魂的な、活字で読むぶんには良い>>続きを読む
乗り越えることが出来ない過去とどう生きていくかを誠実に描いていると思う。
ケンローチ映画は社会派でありながら娯楽性もおざなりにならないバランス感覚があるので好き。
この尺で主人公たちだけじゃなく、訓練校の他の生徒の人物造形をも巧みに描けていた。ラストの塩梅も嘘くさくなく救いがあって良かった。