gobayashiさんの映画レビュー・感想・評価

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

小説でもゲームでも配信でもない、『映画』の、そして『映画館』の存在意義を示すような作品でした。
IMAXの大スクリーンを唖然としながら眺めるうちに、あっという間の3時間。

古典的であるが故に時代遅れ
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

オチの弱さ以外は面白かった。
ムカつく環境保護活動家を殺して食べるというブラックユーモア。犯罪の刺激で夫婦仲は良好になるもの、手段が目的化していったり、お互いの思いをこえてどちらかがやり過ぎてしまった
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映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

2.7

予告とポスター見てドラマ版の続編とは知らずに鑑賞。迂闊でした。

役者さんの演技はとても見応えがあってよかったです。
それに比べて、脚本的にはかなり……主人公がとにかく状況に流されるだけで、やってるこ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.5

吹き替え版を鑑賞。
アメリカで酷評されているほど酷くはないというか、流し見するのに最適な、やや出来の悪いB級映画くらいのクオリティはあると思いました。その手の映画が好きな人からは結構高評価でもおかしく
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

2.5

「叶わない夢なら忘れてしまった方がいい」という敵側の思想はいろいろと深いテーマが描けそうな気がしたのに、早々に「俺に逆らう奴の夢は消す」という敵役vs「どんな夢でも人間はそれを追いかけるべき」という全>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

2.2

メインキャラのオリジンが語られないまま揉めたり戦ったりしていて、変わった映画だなと思ったらドラマで説明しているらしい。
だとしても、映画内の出来事についても脚本=設定とキャラクターの行動、がツッコミど
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(2023年製作の映画)

4.0

封建と必死の『サムライ的な美学』と『欲望』とがせめぎあう中で、秀吉だけが美学を持たず即物的で俗っぽい、故に勝つという構図自体が戦国時代に対するブラックユーモアで面白かった。
あとは男色やグロの描き方が
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

2.7

劇場にいた子供たちが喜んでいたので、子供向けとしてはいい作品なのかも。
キャラクターの行動の一つ一つに丁寧な回想や説明セリフがついていて、TVシリーズより更に極端な説明過多に感じられるけれど、これも制
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SAND LAND(2023年製作の映画)

4.6

心から「子供に見て欲しい映画」だし「万人におすすめできる映画」。いいストーリーといいキャラクターといいアニメーションが揃っているので、ごくごく普通にいい映画が観たい人に観てほしい。

「鳥山明が〜」「
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.5

ホラーの皮を被ったコメディ映画と聞いて、ゼルダの伝説をやりながら鑑賞。スナック感覚で楽しめました。

最初っからコメディっぽいパッケージングにしちゃうと成立しない構成だというのは分かりつつも、どんなテ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.3

原作に比べると、最初からバディがいて孤高感が薄かったり、人々を助ける展開がなくてヒーロー感が薄かったり、自分の好きな仮面ライダーとは少しズレているように感じる部分もありましたが。
単体の映画として観る
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

4.5

原作は苦手でしたが映画は大好きな感じでした。同じ話なのにこうも変わるかと驚くばかり。

原作はなんというか、センスのいい人が軽口まじりに語らっている感じがして「好きな人は好きそうだなぁ」と、少し距離の
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

アニオタが推せるファミリー向け映画。
ポスト宮崎駿と言われても納得。

これまでの新海誠作品っぽい思春期くささは適度に脱臭されているので、過去作に比べて好みかどうかで言えば難しい所もあるのですが、こう
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

5.0

アバター2とマッドゴッドを続けて観るという貴重な経験をしたので比べてみます。

より実写みたいなのはアバター2。
それに対して、より実在感、質感、色彩感、スケール感、臭気、芸術性、恍惚感、嫌悪感などを
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映像の綺麗さ、質感の自然さは見たことのないレベル。本当にこういう世界があって、そこで最高の映像を撮ってきました、と言われても信じちゃいそう。

ただストーリーにはついていけず。
・自分が狙われてるので
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

例えるなら「仮面ライダーをリアルにデザインし直しました」みたいな、原作より一歩リアルに寄ったテイストの新解釈スラムダンク。
ともすれば破綻しそうなところを、画風もお話も演出もとにかく「井上雄彦っぽい」
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犬王(2021年製作の映画)

4.4

ミュージカルアニメかと思いきや、どっこい、ミュージックアニメだった。

序盤こそストーリーアニメっぽいが、そこを抜けるとあとはライブシーンの合間にお話がちょっと紹介される感じ。ライブシーンに乗れればこ
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

5.0

学園カーストを超えた秘密の男女グループ。

友情と機転で大企業に立ち向かうある夏の高校生たち。

こんなの欲しい、絶対ありそうと思わせる素敵ガジェット満載の近未来田舎暮らし。

時間を超越して人を想う
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.2

屋上にある秘密基地、好きな子と帰る田んぼ道、花火大会と夏祭り。
冷たいスイカ、お昼のそうめん、上向き蛇口からの水道水。

そういう窒息しそうなくらいの青春が、「自分はこの絵の力を信じてるんだ!」と叫ぶ
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.4

すてきな映像、耳に残る印象深い歌、それらは紛れもなく日本アニメーション最高水準。まったく退屈さを感じさせない2時間でした。

ただ、シナリオに関してはかなり違和感が残ります。細田守監督の過去作と同じ系
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漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

5.0

まるで期待していなかったのがどっこい、ジブリの系譜を継いだ細田守監督作品からこっち、たびたび現れる田舎暮らし系アニメ映画の最高傑作になりうる作品だった。
原恵一作品や片渕須直作品が好きな人には絶対に見
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

5.0

オタク向け児童アニメっぽいルックに騙されず、映画制作やものづくり、夢というテーマにピンとした人、洋画好きの人などには是非見てもらいたい。

夢とは何か。誰に強いられたわけでもないのに自分で自分に課す義
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.9

2時間の間に苦楽に満ちた長い年月を旅したかのような感覚を味わえる、映画的ワンダーに溢れた傑作だった。

ただ、ラスト付近の展開について「これってどのくらい現実にあり得ることなんだろう? ドラマ作りのた
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

他人の事情を想像できない母親はダメダメだけど、事情を鑑みた上でも周りに迷惑をかけすぎな隣人は擁護のしようがない……と思った自分にとっては、母親が大人になって隣人を肯定するような結末にはモヤっとしてしま>>続きを読む