takamineさんの映画レビュー・感想・評価

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ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

4.5

「ブリキの太鼓をくれるという母の声が、本当なら胎内に戻ろうと思っていた僕の思いを変えた」

芥川龍之介の『河童』を思い出したが、この作品も同じく皮肉屋精神に溢れた怪作だった。

叫び声でガラスを割る能
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サクラメント 死の楽園(2013年製作の映画)

4.0

クリスマスイブに観に行ったら意外とお客さんがいっぱい。
一応キリスト教映画だからかな。

人民寺院が元ネタということでクライマックスにワクワクしながら観ていたけど、「歌」無しだったのが少し残念。

ホステル(2005年製作の映画)

3.2

スロバキアの田舎ホステルに行けば東欧美女とヤリ放題だ!
とワクワクのバックパッカー3人組が、同じくスロバキアに獲物を求めた会員制拷問クラブの変態おじさま達に切り刻まれてしまうお話。
どっちも(恐らく)
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エベレスト3D(2015年製作の映画)

3.3

IMAXで鑑賞したため迫力は十分!
エベレストの美しさも十二分に伝わってきた。

だけれど、僕が見たかったのは力尽き、諦めて山に蹂躙される人間ではなくて、命を賭けて山と闘う人間。
生きるか死ぬかはその
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ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男(2014年製作の映画)

3.6

アルトマン作品ではお馴染みの、最後のどんでん返し、大事件がじゃんじゃか紹介されるので未見の方は注意。

フィクションの選挙戦と現実の選挙戦を融合させたというドキュメンタリー風政治ドラマ『タナー'88』
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M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

4.3

軍規を"正す"奴は成敗してくれる!
というあべこべなM.A.S.H.の世界。
歪んでいるのはホークアイ達なのか?
いや、もちろん戦争なんだろう。
悪戯とは無縁にホークアイ達が頑張る、殊更にグロい手術シ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.9

『かくかくしかじか』4巻にもあるように、東村アキコ先生は本作から着想を得て短編『失恋ナビゲーション』を描いたそう。漫画には警察も人死にも出てこないけれど(笑)
『ひまわりっ』3巻ではその自作をちゃかし
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マジック・マイクXXL(2015年製作の映画)

3.4

女の子を癒して、俺達も癒されちゃおうじゃん。
という、やってることは過激だけどシンプルで優しい映画。

ステージ上のマイク達は爽やかで、ギラギラした欲望は感じられない。まさにプロ。
みんなを幸せにする
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ショート・カッツ(1993年製作の映画)

3.9

キャストは沢山。みんな少しイカレている。彼らの人生を冷めた目で覗き見していくような映画。
現実もこんな寒々しい場所だったらと考えると、自分までブルブル震えてきそうになった。

お気に入りはティム・ロビ
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バクマン。(2015年製作の映画)

4.3

ペンを走らせる音がこんなに熱く、心地良いものだとは…
サイコー達がガリガリ漫画を描くシーンでは漫画家の先生達への憧れと尊敬の気持ちが一層深まった。

漫画への愛情と敬意で溢れている感動作。
エンドロー
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カンザス・シティ(1996年製作の映画)

4.1

始終生演奏で流れるジャズのおかげで、黒人ギャングの絡む誘拐劇も気楽にゆるりと観ていられる。
ラストのどんでん返しにも驚かせてもらって、楽しく心地良い映画だった。
それにしても主役のツンツンガール、ジェ
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ゴスフォード・パーク(2001年製作の映画)

3.5

ケッ、キザな俳優が弾き語ってら、としか思わなかった劇中歌が、謎解きの後に流れると心に沁みる。
役名と顔を一致させてもう一度観てみたい。

ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

3.5

野蛮なドラムと笛のBGMが鳴り響く不潔で土臭いギャングの穴倉。頭にシルクハット、外套に身を包み手には鉈を持つダニエル・デイ=ルイス。古いニューヨークはこんなにカオスな街だったのか。