掴みどころのない電話が人を変え回を重ねられるうちに物語の輪郭が少しずつ明かされていく構成が良い。主演の宮澤美保さんの抑制の効いた演技も良く物語と共鳴するように静かにゆっくりと重苦しくなっていく。
個人>>続きを読む
プロットとしては悪くないし最後のエピソードも良いと思うだけに構成や作り込みの部分で気になる点が幾つか。まず最初のエピソードの繋がりが薄くてこの程度なら無くても良いくらいなので描くならもう少し深く絡める>>続きを読む
思わせぶりな序盤からミステリィ的な展開を期待してたらそうでもなくて。わりとタイトル通りといえばタイトル通り。ギリギリ。
唐突なアタック25始め序盤の小ネタに戸惑いつつもそれがただの小ネタではなく後半の物語にキレイに繫がっていた。宮崎あおいのその美しい指先を見せる理由も美しく回収される。
前後編一気に見たわけですが。なんでか最後に主題歌だかで U2 が流れてきて完全に？？？てなってそれまでの話が全て吹き飛んだ。
主人公と周りの人間との関係性という要素とミステリィ的な要素と大きく二つあるけれども時間が短めなこともあってかどちらも中途半端で消化不良気味。倍くらいかけても良いのでもっと丁寧に描くかいっそどちらかにテ>>続きを読む
おっぱいと決別し本当に好きだったのは何だったのかに気付く少年の成長の物語。たいへんに素晴らしい映画でこれまた原作を再読したくなった。
なんだかよくわからないまま終わってしまったけどこれ続きがあるんだよね？ なんというか序章て感じで物足りなさが半端なかった。αアジールが出てきたときはウォォォてなったけど一瞬の回想的なやつだけだった…。
普段はネガティブな感想は書かないというか見なかったことにするのだけど折角の機会なので。と、これはダメ。無理矢理な原作エピソード詰め込みでどれもこれもがペラペラなダイジェストみたいになってしまってる。
ほぼ同年代の主人公達の三十年を駆け足で見せられるのでアレコレ当時の自分達を思い出しつつ物思いに耽る間もなく場面転換でちょっと詰め込みすぎではとも思いつつ。駆け足なせいか周りの人物造形が薄めなのが気にな>>続きを読む
憶えていられない忘れてしまうというのはちょこちょこあるけれど、こちらはまわりから忘れられ世界から取り残されてしまう少女の物語。冒頭の不穏な空気の理由を忘れた頃に明かされる構成はなかなか良き。
あまり期待せず見たのだけどスポットライトの外側にカメラを向けた物語で題材は野球なのだけど野球は一切映されることもない『大怪獣東京に現わる』的な構造の作品でかつて仕事で野球に関わっていた身としてはクスリ>>続きを読む
序盤に描かれる学生のそのサブカル摘んでる感が個人的にわりとキツく。途中ちょっとしたミステリ的要素もあり。これまた色々と思い出させられる作品。こちらは年代が違うということか「音楽」が違ってて例えばくるり>>続きを読む
原作未読。三姉妹が離れて暮らす父親の死を切欠に出会う母違いの妹と暮らすようになり時間をかけてゆっくりと三姉妹と一人が四姉妹になってゆくそんな家族の物語。
全然期待せず見始めたけどとても良かった。中盤のネタバラシは早すぎないかと思ったらそこからの初期椎名林檎のアルバム的構成なギミックが見事。主演二人の演技も良くて小松菜々さんに関しては完全に二階級特進。
これ全く期待せずに見始めたけど思いの外良かった。様々な想いを抱えた若者とそれを支えるかつて若者だった大人達のささやかな成長の物語。弱々しくも誠実な言葉に心打たれる。原作あるみたいなのでそっちも読んでみ>>続きを読む
原作既読。時間の都合か序盤から中盤の陰湿さは良いけど終盤ややあっさりと物足りなさもあり。主演二人の演技が良かったので終盤もう少しじっくり加速させてひっくり返してくれたら最高だったかなと。原作再読します>>続きを読む
セツナすぎて死ぬかと思った。
こんがらかって身動き取れなくなってしまった鏡史郎が過去と出会いその今と出会うことで再度歩み出す物語。同時にそこで出会った者達もまた一本歩みを進める。廃校となった母校での過>>続きを読む
毎年春になると見てる特別な作品。熊本マリによるモンポウの曲もジャスト。VHS.DVD.BD購入。満点。
