kouさんの映画レビュー・感想・評価

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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

2.7

すべてお金の力で無理矢理なんとかしました。という作品。それでも観れるのは俳優たちの演技力とテンポの良い編集を筆頭に技術がしっかりしているから。
ただし物語は下品なジョークをひたすら並べただけで、最後は
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

2.4

人気シリーズの新作が出版前に流出して犯人を探すというシチュエーションは良いと思うが、あまりにも辻褄が合わない強引な演出が多く、観ている側としては冷めてしまう。
おそらくカットしたシーンも多そうだし、キ
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オールド(2021年製作の映画)

3.5

まずポスターが良い、そして設定も良し。全員の混乱が連鎖し、掛け算のように膨れ上がっていく際の脚本、テンポも秀逸で、グッと引き込まれる。

ただし、監督自身が作品を壊しにかかっているような点もいくつかあ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.7

1ヶ月前からアニメ版を観始めて、一気に全て観た。庵野さんの排泄物をモザイク無しで見せられた感じだ。気持ち悪いという意味じゃなく、普通自分のうんこなんて他人に見せないだろ、という意味で。それ程パーソナル>>続きを読む

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

1.8

あれだけ沢山の作品に主演してよくこんなにつまらん映画作れたな

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

4.1

まず4:3のアスペクト比が非現実感を出していてこの作品の雰囲気にバッチリ合っている。脚本にも絶対的な自信があるのだろう、でないと、ここまで会話シーンを長くはしない。引用が多いが、知識のひけらかしではな>>続きを読む

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

4.3

何故この映画が(インディペンデントスピリット賞以外)主要な映画賞を取っていないのか理解できないほどの出来の良さ。
この兄弟が何よりも上手いのが人物描写。この階級の人達のいつキレるかわからない危うさ、自
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

4.3

奇をてらうカメラワーク、演技、読めないサイコパスの行動。全てレベルが高い。特に印象に残ったのは音楽。
この時代に打ち込みを暴力シーンに使うとは革命的。
サントラも良し(Spotifyで聴ける)
ヨーロ
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ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

1.5

最近アメリカの映画界では新しいルールが出来たらしい。

評論家は黒人が監督した映画には高評価をつけること。
事件の黒幕を黒人にしないこと。
映画賞のうち数部門を黒人に受賞させること。

おそらくスパイ
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

4.1

意表を突く演出、繊細な心理描写、20代でこれを作り上げたとは衝撃しかない。
作品の質を引き上げているのは衣装で、シャツの質感やヨレ具合、コートのサイジングやスタイリングなど非常に計算されている。そして
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未知空間の恐怖/光る眼(1960年製作の映画)

4.3

子供たちのヘアー含めたスタイリングは神レベル。イギリスのテーラーたちの技術の高さが分かる。

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.5

悪趣味系映画界に殴り込みをかけるような作品。変態ポルノ大国ドイツが底力をみせてくれた。
もしもこれがフィクションだったらそれはそれでやばい。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

途中まではワクワクが止まらないほど面白いが、しりすぼみになってしまっている。何とかもっとアイデアを出して、ラスト含め違った展開にできなかったものか。
アカデミー賞作品賞受賞には値せず、人種について文句
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

ちょっと友達呼んで楽しく映画作るか、っていう感じの作品。ただやはり監督が作り出す全体的な雰囲気やリズム、脚本のセンスの良さは隠しきれない。
眠れぬ夜にサクッと観るのにちょうどよい。

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

アメリカの映画制作会社はいい加減プロデューサーや監督に圧力をかけて人種をミックスさせるという行為を止めてくれ。結果的に製作者は不自然に演出し、視聴者にSOSメッセージを送るという事案が多数発生している>>続きを読む

失くした体(2019年製作の映画)

2.8

評判が良さそうだったので観たけれど、登場人物の人格形成や全体的な詰めが甘く、まず感情移入ができない。おそらく主人公に監督が自己投影しているが、監督の想像上の理想も混ぜ込んでいるため、中途半端。よって通>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.5

面白いがホアキンフェニックスがいなければ並みの作品。全体としてのまとまりが無く、他の一人サイコパス犯罪系映画をリスペクトし過ぎな所もある。命がけの演技はアカデミー賞確実レベルなだけに残念。
それにして
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

(おそらく)今年のベストホラー(若干コメディ)
大小全ての演出に監督のセンスが爆発というか暴発というか。Youtubeに毒されて集中力が持たなくなった現代人の為に約20分ごとにビジュアル的なインパクト
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ライフ(2017年製作の映画)

2.5

ラストは数パターン作ったのではないだろうか。ただこの選択は間違っていると思う。CGの雑さも相まって、一気に世にも奇妙な物語感が出てくる。つまりテレビドラマ並みに安っぽいイメージになる。脚本も良くない。>>続きを読む

パージ(2013年製作の映画)

2.2

みんなが言ってるように設定は面白いが展開がはまっていない。そして一番の間違いは人種を絡ませたこと。展開が読める上にアジア人として胸くそ悪い。ただしこれが現在のアメリカだとも言える。

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

1.8

設定の詰めが甘すぎる。
観ていてストレスが溜まる(それが制作側の目的ではないのにも関わらず)
セットと照明は良い

Possum(原題)(2018年製作の映画)

3.9

カルト好きなら見逃すべきでない作品
部屋を暗くしヘッドホンでみることを推奨
そして演技が圧巻

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

4.5

音楽がマイルスな時点で勝利は確定、さらに脚本が秀逸、衣装も良い、展開のリズムも心地よい。パーティのバックグラウンドムービーとしてもよく機能しそう

アス(2019年製作の映画)

3.3

色々上手いし面白い。ただパズルが完璧にハマるような気持ちにはならない。
もうアメリカ映画は社会問題や風刺を入れなければ気がすまないほどにみんなの不満が高まっているのだろうか。入れ方は上手いものの、この
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.3

脚本、演出、演技、全て緻密で繊細。相当な時間をかけてサイコパスをリサーチしたはず。観ていてスクリーンをパンチして壊したくなった。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.3

一発芸的だが、撮影もしっかりしているのでサラッと何も考えずに夢中で観れる。
悪く言うと薄っぺらい。

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.1

シュールなリズムは今回も健在。個人的には前作までのインディーさが好きだった。世界的な注目を浴び、今後予算が増えても大作ばかりにならないで欲しい。

トッド・ソロンズの子犬物語(2015年製作の映画)

3.5

ライン際ギリギリを攻めるユーモアは今回も健在で面白い。特に多文化を強制してくる現代の映画業界を皮肉るような人種の絡ませ方は絶妙。

運命は踊る(2017年製作の映画)

2.8

悪くは無いが、薄っぺらい気がした。
画もアイデアを出そうとしているのはわかるが、必要だったかというと、そうでもない場面が多い。展開も他の可能性もあったのでは?

サスペリア(2018年製作の映画)

4.4

オリジナルとは完全に別物。
時にイマジナリーラインを飛び越える上下左右からのショットに魔術をかけられているような錯覚に陥る。
美術全体の出来も最高レベル。
恐るべし

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

とっても面白い。音楽も良いし、テンポも良い。チケット代も払う価値はある。ただ、何というか、スペシャルな作品ではない。アカデミー賞も最有力じゃない。

フェブラリィ 悪霊館/フェブラリィ -消えた少女の行方-(2015年製作の映画)

3.6

時代を感じさせない、閉鎖的な空間はパラレルワールドに迷い込んだかのよう。独特なリズムはオリジナリティがあって非常に良い。

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