SRCさんの映画レビュー・感想・評価

SRC

SRC

映画(164)
ドラマ(7)
アニメ(0)

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

-

金融知識が無いので半分も理解できなかったと思うが、映画自体も観客を置いてけぼりにしない工夫を色々していて、詳細を追えなくても感覚的に追える良い演出が多かったと思う。感覚は麻痺していくが神経は鋭敏になり>>続きを読む

大いなる幻影(1937年製作の映画)

-

大いなる幻影というのは、考えさせられるタイトルだと思う。

戦争はもう起こらないというのも幻影であれば、山に引かれた国境線も幻影であり、最後、主人公2人はそれに助けられる。
人は幻影に振り回されるが、
>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

-

気持ちの通わない実の息子家族よりも、隣家であるモン族の伝統的風習を残した英語もおぼつかない家族に打ち解ける。
日常でもギャングの闘争が頻発し臨戦体制にある住宅街と朝鮮戦争の記憶が色濃く残りその延長に生
>>続きを読む

怒りの葡萄(1940年製作の映画)

-

剥き出しの資本主義と環境問題に直面する家族、家族愛。
キリスト教になぞらえて社会正義の思想が喚起される。
家族→個の分断→空想的な一体感、ファシズム的な感覚を持つに至る主人公。


1940年公開。戦
>>続きを読む

サクロモンテの丘 ロマの洞窟フラメンコ(2014年製作の映画)

3.6

洞窟に生きるロマの血縁集団によってフラメンコが受け継がれてきたことの実質的な意味が少しわかった。

彼らの営んできた生活が住居や調度品、衣装に現れ、そして踊りや詩も営みの一部として表現されてきたことの
>>続きを読む

アルベール・カミュ(2010年製作の映画)

4.0

この映画において、カミュは自分の心や感情に忠実に人生を送ったように見える。それを実践することは、周囲との摩擦や無理解を呼び起こし神経をすり減らしていたように思えた。
大きな物語に固執せず、教条的になら
>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.5

videonews・5金から。

自分には主人公は理解を超えたところで動いている…。

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)

3.5

若かりし革命家が暴力的闘争を肯定し、ラブアンドピース・平穏な守旧派は彼等に敗退するシーンが印象的だった。
一言で語ることができないマルクスの奥深き思想の端緒を彼らの半生から見る事で、思想の背景が肉付け
>>続きを読む

四人の復讐(1938年製作の映画)

3.5

まず1938年、ww2前の映画である。

大英帝国の帝国としてのネットワークを遺憾無く発揮し、世界中を飛び回る。

インドの駐屯軍、南米の反乱軍への眼差しに、ww2前にも自由な雰囲気があったことを感じ
>>続きを読む

荒野の決闘(1946年製作の映画)

4.2

暗がりの表現が素晴らしい。
砂漠を照りつける強烈な光ではなく、影を描くことで、繊細な印象を持たせている。

・宿の1階の窓から差し込む光とヒロイン
・逃走する男を家屋から乗り出して確認する大胆なカット
>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

Kの存在理由に物足りなさを感じた。
何者かであって欲しいが、そうではない。

それが現実であるというのは救われなさすぎる。

ホログラムのバーチャル彼女といい、現実味を帯びたディストピア描写。

どこ
>>続きを読む

炎上する大地(2021年製作の映画)

4.2

よくまとまっている。
勉強になった。
オーストラリアの近年の山火事の重大さ、反対派の政治的抵抗、若者を中心に関心は急速に高まっていること、経済界でも気候変動に対応しつつ富を産み続ける方法を模索している
>>続きを読む

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.8

野球選手がヒーローだったことを思い出した。

差別の構造が分かりやすく描かれていて、教育的な映画としてよくできていると思った。

なぜ白人は黒人とそこまで分けたがるのか?

非暴力不服従は、人種差別を
>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

-

自分にもあった子ども時代の等身大の姿を真っ直ぐに見つめる経験をさせてくれる。演じ切った子役は素晴らしい。すごい映画だった。

機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)

-

戦っても戦わなくても色々なところから情けないと言われるアムロ、組織や戦争の理不尽に巻き込まれる。システムに絡め取られる少年を描くが、戦争と日常の差は大きく、これを自分に当てはめることも難しい。理不尽に>>続きを読む

マネーボール(2011年製作の映画)

-

異色の経歴のGM。彼は人一倍野球を愛していたのだと思う。
良き仲間と出会い、信念を貫き、重圧を跳ね除け、野球というひとつの文化を変えた。
マネーボール。しかし彼の人生は金額の多寡では決まらなかった。
>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.3

メディアを通して、面白おかしく誰かを推測するのは、その人を追い詰めることになる。
知りもしないくせに、過剰な信頼だったり批判をすることの馬鹿らしさを訴えているのではないか。

ジュエルの行いは、全て教
>>続きを読む

ワイルド・ライフ(2014年製作の映画)

4.2

システムの外側で生きることを地で行った親子。
それを支えるコミュニティ。
生き抜く実力のある父。
子供の成長、選択と法。

インターステラー(2014年製作の映画)

-

人類にとって宇宙へ行くことだけが、冒険なのだろうか?かつての向こう見ずな冒険が引き起こしたダストボウルが再び巻き上がる地球において、その冒険を繰り返す設定は古めかしいものに感じた。

しかし、同時にそ
>>続きを読む