上流から運ばれてきた死体を、友人達から離れて1人、引き上げた男はその後死んだ。
原発の問題と60年代の政治情況と田舎の狭さと若者のジレンマと、どれも主張され過ぎず、さりとて浮きもせず、小気味よく出される感じがポップで良い。カメラワークが独特で、画面に映っていない部分というのは実に>>続きを読む
ラストシーンで松林うららの目がこちらを静かに捉えるとき、私たちは傍観者という安全で温かな場所から一気に引き摺り下ろされる。画面の中の話だからとぼんやり見てきた、彼女に起こったすべての物事の中に組み込ま>>続きを読む
細田満和子 『月刊ノーマライゼーション
文学にみる障害者像』
« ジャン=ドミニックがまぶたでコミュニケーションをとるとき、アルファベットを使う国の人なので、ひらがなの日本とは少し異なる特別なア>>続きを読む
最低過ぎてレビュー。
前で、定食一つ2万5000ウォンですと請求するシーンを出したあとで、やくざな精神科の治療費が35万ウォンである不審さを敢えて演出するのが嫌。直裁的過ぎる。小道具使わずとも物事を映>>続きを読む
亡命先に向かう列車内で眠り込む女性の向こうに、彼女がまさに身を置いている走行状態の車体が並立して描かれる。美しい。
ここに登録するのは、自分がこれは映画だと認めたものだけかもしれないな。今までそういうつもりなかったけど。
Dans l’échos des vagues de l’océan, on se reve>>続きを読む
Ce n’est pas un violon mais l’orchestre à cordes qui est convié pour nous tirer les lacrymales.
一晩限りの余所行き花柄ワンピース。甘言。嘘くさい小綺麗な地下のメンタルクリニック。生活の匂いが皆無のワンルーム。突如、キッチンのシーンで封の空いた食パンの袋が大写しになってビビる。本当らしくて怖い。
本筋から逸れるが、海から這い上がったアラジンの濡れた髪の感じがバンドマンっぽいという理由で、隣で一緒に観ていた者が「A Whole New World」をロッキンに歌い始めた。
Après avoi>>続きを読む
麗しい。Il laisse deviner de célestes appas.
確固たる意義無しでは人生を生きられないなんて、ちょっとダサすぎる。このへなちょこ野郎が
レポートの提出先がmoodleなのが、コロナ以後の早稲田って感じだ。茶鮮生(最後出てくるタピオカ屋)のキッチンで用具差しに使われているのが角ハイのグラスなのがリアル過ぎる。全部良い。
ひょっとするともう二度と行く事はないであろう蒲郡の町並みを思い出し、それでも私と関係なく風景はあそこで、ずっとそのように広がっているのだろうと考えたところで、昨日の能登半島地震がおもわれる。ずっとある>>続きを読む
他の登場人物にとってチャーリーは白鯨だったのであろうか。彼はあるいは、迫る白鯨から一人ひとりを解き放つ存在なのかもしれない。体重を275kgの男。誰よりも人を愛するが人に踏み込まず、距離を保った美しい>>続きを読む
普段iQOSの上司が、パイプ忘れちゃってさーとか言って、Peaceを吸い始めた。危うく恋に落ちるとこだったわ。能ある鷹すぎるでしょう。
Au fond de la rue, la mer s’ouvrait.
対立について。今度もまた、映画とは何の関係もない…
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体が触れた瞬間、強い反発が返ってきた。いつから身構えていたのだろうか。そして何から?
おっさんを、駅のホームに向かうエスカレーターで突>>続きを読む
生きている間に何かをしても何も出来なくても、どちらも本当に同じ事なんだけど、それでも我々、何かに渾身したいよね。それがフランス語でも風呂掃除の仕方でも、スニーカーから何cm靴下の色を覗かせるかについ>>続きを読む