罪は
真っ黒なビー玉となり
白い雪をじわりと侵食する
からだを
真っ白に塗りたくったって
黒い黒い
ビー玉が
わたしの底に沈んでいる
わたしのいのちより
愛しい娘
あなたの瞳が曇らぬように
あなた>>続きを読む
天国へいこう
海をみにいこう
俺たちの相棒はベイビー・ブルー
天国へいこう
海をみにいこう
俺たちの相棒はベイビー・ブルー
明日なんてどうでもいい
いま海がみたいんだ
いま海がみたいんだ
こころが泣いても
かおでは笑える
かおでは笑っても
こころが泣くの
あなたの孤独と
わたしの孤独は
ちがう色
さっきまでいたあなた、は
もういないあなた、になった
在る、ということ
無い、ということ
それは何によって
確定されるのか
物質としての
あなたの質量を思い出す
抱き寄せたい
のに
私の手は空をさ>>続きを読む
あなたは美しい
ねえずうっと、一緒に
鳥かごのなかにいよう
ねえずうっと、一緒に
鳥かごのなかで眠ろう
鳥かごのなかで
あなたは
ずうっと、永遠に美しい
におい。
泥水のにおい
人間の皮脂のにおい
豚の糞のにおい
草の露のにおい
炊かれた飯のにおい
燃える薪のにおい
いのちのにおいがただよう。
いのちの隙間から
あの子の真っ黒な瞳がこちらを見ている。