ジョーさんの映画レビュー・感想・評価

ジョー

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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エブリウェア配慮ムービー

多様性の時代に素晴らしいとされる「自分だけの性的嗜好」「自分だけの目標」「自分だけの生き方」が詰め込まれていて、この映画を面白くないと評すれば前時代的で古い価値観の人間とい
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ざくろの色(1971年製作の映画)

3.8

動く絵画

ワンカットワンカットがとにかく美しい
ホモ・サピエンスの涙が好きな人はハマると思う
映画美術と衣装にどこまでもこだわった映像詩

MANKAI MOVIE「A3!」 AUTUMN & WINTER(2022年製作の映画)

3.5

忙しい人の為のMANKAI STAGE


尺は全然足りて無いけどおおよそ良さは詰まってる
既にファンの人の為の新たなお金の落とし所なので役割は果たした。
遠征して舞台を見にいくのが簡単では無い今だか
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テキサスの五人の仲間(1965年製作の映画)

3.9

尊敬出来る人を演じる人たち


おおよその展開は読めるが、邦題の意味に気づいた時にはやられたな〜とにんまり。
演技の幅が物をいうポーカーは役者との相性抜群。演技だけで展開を運ぶまさに映画らしい映画。汗
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.6

今出せるものを


弱々しいおじいちゃんのパンチで吹っ飛ぶギャングに「そんなの可笑しいだろ」と言わないであげて。
見せたいのはそんなシーンじゃない。昔は良かったで落ちぶれていく老人が一念発起、今からで
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MANKAI MOVIE「A3!」 SPRING & SUMMER(2021年製作の映画)

3.6

かおがよくてたすかる

原作かアニメか見てないとテンポ良すぎてついて行けない気がする
背景ボケまくるレンズでガッツリ役者の顔面ドアップで映すのはこの手の作品では大正解。ありがとう

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.4

良いものを作るという明確なゴール


私を見ろ、車を見ろ、街並みを見ろ、この色を見ろ、この服を見ろ。全てが自信に溢れて居て自慢したくなるようなカットの連続。ストーリーに驚くような仕掛けがあるわけではな
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.3

喜怒愛楽

「笑われるんじゃねえぞ。笑わせるんだよ」「何が面白いか客にお前が教えてやれ」「舞台を降りたらかっこいい男でいろ」言葉で言うのは簡単だけど、背中で見せられる人は今どれだけいるだろうか。古臭い
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

2.7

家族から一度ハブらないと家族の愛を確認しあえないのもう見てて厳しい・・・

リスペクト(2021年製作の映画)

3.7

ほんの少しの敬意を

夫婦に限らず人間関係が悪化する要因の大きなものとしてあげられるのが敬意だと思う。
その人を尊敬していればそんな言葉は使わないだろう、そんな態度は示さないだろう、そんな行為はしなか
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.7

トラックしかない兄弟の挑戦

結末がYes or Noの作品においてはその過程でどれだけのドラマが描かれるかで作品の良し悪しが決まると思う。正直26人の作業員を助けることに成功するかどうかはどうでもい
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.8

あなたのためを思って

血の繋がらない親の間をリレーされて名字が何度も変わった優子。でもそれは親からすると、前の親から渡されたバトンを必死に繋いだという思いが浮かび上がる。自分の置かれている状況を俯瞰
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リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様(2020年製作の映画)

4.0

ファンにサービスを初見に沼を

許斐剛先生の生きがい、「やられた」の一言が客席中から聞こえてくるかのような超展開の連続。訳がわからないけど楽しいと言ういつものテニプリ。3Dになっても顔の良さは健在。あ
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ひらいて(2021年製作の映画)

3.5

ぐちゃぐちゃ

振り向いてくれないなら好きな人の好きな人を奪えばいい、片思いに悩む主人公が下した決断。めちゃくちゃ自分勝手で、好きな人のことを何も思ってない行動だと思う。
でも行動に至る過程は理解出来
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パリのアメリカ人(2018年製作の映画)

4.4

パリに人生を捧げた若者たち


舞台は第二次世界大戦直後のパリ。
一人の女性に恋する3人の青年は友人同士。
作曲、歌、ダンス、それぞれの芸術に人生を捧げる。
それぞれが運命の女性と信じて疑わない。まっ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.3

考えるな感じろ?


おそらく本来はとても複雑なのであろうストーリーは補足説明がないおかげでこれでもかというくらいシンプルに。公式のストーリーにかかれている事以上の事はない。
1領家が1惑星を治める時
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.5

その六年間はこの男たちによって創られた

飛び道具が台頭してきた時代に最後まで刀を携えて戦った男たちの話。
それぞれの愛刀の名前を呼び、選んだ理由を描く。これは刺さる人も多いと思う。
人を斬るというこ
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燃えよ剣(1966年製作の映画)

3.5

人を斬ったことはあるか

斬る前と斬った後では人生観がガラリと変わるのだろう。
大義を持って犯す罪は公に裁かれることのない時代、天がくださぬのであれば人誅だ、と争いの連鎖は耐えない。
愛し合った数分後
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メインストリーム(2021年製作の映画)

4.2

風雲児の行く末は

カリスマとは周りが創り上げるものだ。
カリスマは利用され、カリスマであり続けさせられる。
“人と違う”を認めるだけでは飽き足らず、崇拝し始める。
“人と違う”を持ってないといけない
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.8

1枚の写真は1000の言葉に値する


工業災害としては世界で2番目の死者数を出した水俣病。この病が人々の身体と心を蝕んだ当時、現地の人々の写真を通じて世界に発信した一人の男の話。

史実に基づくスト
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空白(2021年製作の映画)

3.5

誰かが割を食う

許すというのは勇気のいることだと思う。許されないでいる人の苦しみは許されるまで延々と続き、心を蝕む。誰が悪いとか運がなかったとか、どんな言葉を持ち出しても現実は変わらない。そんな冷た
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総理の夫(2021年製作の映画)

3.7

首相が目指す世界に本人は居ない

史上初の女性総理の誕生と苦悩、そしてファーストジェントルマンの役割
この要素が合わさってエンタメにならないはずがない。そして原田マハ特有の美しい台詞回し。小説「本日は
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ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)

3.7

みっともない姿を晒したら


ナメられる訳にはいかないギャングたちが絶対にしないのが命乞い。むしろ助けてくれと乞われ続ける立場でなくてはいけない。商売道具は度胸、そんなクサい男たちに今も惹かれる。虚勢
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GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版(1995年製作の映画)

4.2

何処へでも、誰にでも


もし自分を自分たらしめる条件が記憶であったなら、昨日の記憶が欠落した時にまだ自分であると言えるだろうか。それ以前にある記憶が正しいのか、失われた一日の事実から疑ってしまうので
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