ひみつさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ルーム(2015年製作の映画)

5.0

本当の凄さはルームでの苦痛な生活ではなく、世界という本物に初めて直面する少年の描き方にある。初めて葉に触れた感触、初めて大きな空や外の空気を浴びた感覚。その心情の描写と言葉選びが秀逸で、居た堪れなくな>>続きを読む

世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

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自分をコントロールできずに踠きながらも、傷付き、弱さを知り、優しくなれる。繊細で過剰に反応してしまう主人公だが、周りに支えられ成長していく過程がテンポよく描かれてる為、とても観やすい。彼らと、彼らを取>>続きを読む

オブリビオン(2013年製作の映画)

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近未来のテクノロジーが、荒廃した世界に妙にマッチし、より間近に切迫した。伏線やキーポイントはあったが、人が与える固定概念とは恐ろしい。軌道を訝る事なく、首尾良く監督の狙いに嵌められた。終盤は賛否両論分>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.0

耳馴染みのいい題名、陽気な表紙、大体の粗筋と、ミュージカルというジャンル区分。まんまと「ハッピーエンド」なのだと固定概念を植え付けてしまった。辛い、苦しい、虚しい。けど、その先には、これまで以上の幸福>>続きを読む

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

5.0

ゴシップガールが好きだったため、女優さんに惹かれて視聴。設定や締め方、語り手が相まって"THE・お伽話"感が否めないが、作品の雰囲気や、なんとしてもアデラインの美貌に終始見入ってしまいます。年老いれば>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

3.5

結末は簡単に予測できそうだけど、手に汗握る系の作品、好きです。インディーズ時代の深瀬くんが過って、どうしたって可愛く映っていました。それが余計に怖さを引き立てていたのかも。最後のカメラワークや台詞が気>>続きを読む