ひみつさんの映画レビュー・感想・評価

ひみつ

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マレフィセント(2014年製作の映画)

5.0

プリンセス側の話しか取り入れてこなかったので、悪役の肩書きがある側の物語も知りたくなったが、憎めないどころか、どっちが悪役?原作とは違うけど、この結末の迎え方も好きでした。どの物語も主人公の背景が深堀>>続きを読む

星の子(2020年製作の映画)

3.3

ちひろにとっては自分の意志で選択したものではなく、物心つく前からの生活の一部であっただけで。それはわたしたちの、お腹が空いたら何かを食べる、というような考えなくても当たり前の行動と同等なのだと思う。世>>続きを読む

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.0

携帯が主流な現代で生きてきてしまったから、昔(?)に適応できるか否かは置いておいて。当時を生きていたならば、懐かしむ気持ちを共感できていたんだろうなあ。今は何をするにもとりあえず手付けてみよう!じゃな>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.5

いくつもの家族を渡り歩いていたら、子供のメンタル的にネガティブを拗らせてしまうが(実際にそういう描写は多数派だと思う)、いつも誰かしらがみーたんに寄り添っていたということ、みーたんが寂しいことを寂しい>>続きを読む

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.0

これが実話なの?疑ってしまうほどにリアリティが無くて、だからこそ実話である事実に唖然とした。剛くんはこういう役が輝くね。

三度目の殺人(2017年製作の映画)

2.0

器にその人を盛り付ける。その間は、盛り付けられたものが軸になる。食べ終えたら、器は空っぽになって、用済みになる。本当は何が盛り付けられていたかを聞かれても、それは器には分からないし、こうでしょ?と言わ>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

2.5

手掛かりを元に芋ずる式に露わになる過去が、そして繋がっていく様子が見応えあった。この作品がどこまで真相なのかは分からないが、どこまでも事実なのではないかと思わされました。

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.0

成功を体感している間は、見ず知らずの人を信じることも容易い。この主人公に充てるなら、自分の全ては金であるということを、きっと世界は皆がそうであるはずだと信じて止まない。そうして裏切られ、失って、振り出>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

1.5

年の功とはいえ、年寄り特有の頑固具合が見事に映し出されていて鼻についた。自分はまだまだ現役だという思い込みを諦めてしまったら、それこそ老いる一方なのだろうけど、もういいんじゃないの。守るものもなければ>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

4.5

気品なジャケットにタイトル、音楽。作品に踏み込めば、セレブな生活を描いた雰囲気映画という第一印象が一変して、セレブに憧れた女性の話だとすぐに理解した。それどころか身を売って稼ぐ娼婦であったが、演者さん>>続きを読む

クルーレス(1995年製作の映画)

2.0

リッチということに気張っていない。とても素直で、恋愛に不器用なシェールを終始応援したくなる。90年代の作品だけど、ファッションがおしゃれで現代でも真似したくなりました。GossipGirlの世界観が好>>続きを読む

左様なら(2018年製作の映画)

2.0

狭い空間で、けれどもそこがすべてで、そうして自身が構成されていく。言動、視線、空気感。五感で抱く痛覚が研ぎ澄まされて息が詰まる感覚を懐かしんだ。衝動が抑えられずに後先考えられないところが、その未熟さが>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.5

例えばものごとへの思想が雁字搦めになりそうな時にこの作品に触れたら、押し付ける訳でもなく、傍でぼんやりと呟くような台詞に心が楽になる。ちひろさんの世界には固定概念や偏見なんて古臭いものはなくて、目の前>>続きを読む

亜人(2017年製作の映画)

3.0

1度目は映画館で視聴したが、2度目に視聴した時に、ああこの作品は映画館で映えるなあと思った。戦闘時のBGMがかっこよくて鳥肌。

怒り(2016年製作の映画)

4.5

素性が知らない人。信用したいのに、ほんのりと怪しさを纏う彼らを上手く信じきれず、実態を知った時には取返しがつかなくなり、それが自分が信じたかった“良いもの”だったとしたら、信じてあげられなかった自分へ>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

4.0

バイオレンス臭があるのに、こんなに重々しくない作品ははじめてかも。松本くんのヒューマンドラマだった。撃たれた人を連れて帰ってきているのに、深入りせず皆でご飯を囲むというシーンに違和感を感じなかったのは>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.5

人を信じ、流され、失い。そんなことを繰り返していたら疑い深くなるはずなのに、彼女はそれでも流され続け、行く末が何であれ、現状を納得し過ごしている。『信じるなよ』『断れよ』『疑えよ』、もどかしさの連続だ>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

少年が浮かべた涙は救いようがない現状ではなく、母親の辛さを悟っての涙だったことに、最後まで視聴して分かった。傍からみて『酷い』生活は、彼にとっては人生そのもので、そこしか、それしか知らないわけだから、>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.5

頼れる宛てもない。心の限界を感じていた先に、あんなに暖かい場所があったら、この人のために、この人たちのために尽くそうと生き甲斐を感じてしまうよね。ヤクザというだけであって、その肩書きが重いものではある>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

名作の映画といわれる中で、いつも目に留まっていた作品。実話なのだとしたら、こんな世界でしか生きられないのだとしたら、自分には見るに堪えなかった。偏見や誹謗の嵐。冷酷なんて言葉じゃ片付けられないほど、心>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

5.0

後味も胸糞も悪いランキング、堂々たる上位作品。世間の印象が根強いていたため、大体の耐久性は持ち合わせていたが、抱いてる思想の斜め上をゆっくりと横断していく感覚に終始気持ち悪さを覚えた。愉快な音楽、仲睦>>続きを読む

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

2.0

日本のドラマで内容や結末はインプットされていたが、映画版があることを知り、改めて視聴。短時間で盛り込むことは不可能だったのではと声が多い中、要所が摘まれて描かれているので分かり易いのではないかと感じた>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

4.0

表紙で不気味さを悟ったが、劇中の登場シーンではただの”子供”であることに油断させられた。良い子を演じることで、正体が露わとなったときのショックが凄まじい。綺麗に伏線回収していくため、何も考えずに視聴で>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.0

ドリスの言動は、障害のある人を特別視しないどころか、人によっては揶揄っていると捻くれた見方をするのではないかと冷や冷やした場面が多々あった。作品はすごく良かった。けれど繊細で後先考えて行動するタイプの>>続きを読む

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

3.0

原作が好きなひとからすると低評価が多かったので軽い気持ちで視聴。普通に楽しめました。岡田将生くんのサイコパス演技が輝いてた。今作で参加者の背景や、CUBEの動機などが語られてなかったから、原作と同様に>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

2.0

カラーとモノクロの場面がラストが繋がったとき、腑に落ちる。独特な時系列の描写なので好みが分かれるとおもう。わたしは難しくて苦手でした。正確な時系列順に投影されていた方が面白かったかも。

心のカルテ(2017年製作の映画)

2.0

主人公にどこか見覚えがあったけど、エミリーでお馴染みの女優さんと認識するまでは時間が掛かりました。そのくらい身体の合成感というか、まさか本物ではないと思ったので驚いた。最後のミルクのくだりはよくわから>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

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光学迷彩なビジュアルで、世界観に偶に挟む日本文化が溜まらない。洋画だが、日本の要素を組み込む事で日本人に親しみやすくなっている。改めて、舞妓さんは日本の宝だなあ。

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.0

終わり方に思わず、えっ・・・と声が出てしまった。ひとりで噛み砕けないシーンが多かったので、様々な方の考察を目にして、納得する部分も、まだ靄が残る部分もあり、しばらくはぼんやりと考えてしまいそうな作品だ>>続きを読む

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