hocky1111さんの映画レビュー・感想・評価

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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.3

なんて普遍的な話。夫婦とはいつの時代もこんなものなのだと思い知らされる。70年前の風俗がよくわかるが、いつの時代も環境や生活が変わっても、本質的にはあまり変わらない。男が仕事をしている姿、女がその間に>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.3

生粋のおぼっちゃまが、自分の信念と自分の感情とのバランスに苦しみながら、もがきながら、結果としてイギリスと言う国の危機を救ったと言う話。Day by Dayで進むストーリーは迫力があった。一貫してチャ>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

4.2

映画だが、隣町で起きていそうな、いつかどこかで起きていそうな感覚にさせるほど、没入した。演者の素晴らしさは言うまでもなく、ストーリーの構成も絶妙。もう少し母親の父親への気持ちを知りたい、幸せだったであ>>続きを読む

運命じゃない人(2004年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

多視点の映画は観客置いてけぼりになりがちだが、この映画の時間の切り取り方、ストーリーへの当てはめ方、順序が絶妙。痺れた。宮田だけは純度100%だが、何気にみんなどこか抜けているので、見ていて安心する。>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.2

なんてことはないストーリーに無理やり詰め込んだ笑いと音楽。今見るとノスタルジーを感じる。レジェンドが出演しているのは、ランディスの人望なのか。作り手が思いっきり楽しんで、観客についてこれるかどうか挑戦>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんとも不思議な映像が淡々とした日常の中に入り込んでくる。いろいろな登場人物。それでも毎日が流れていく。最後の涙は何を意味していたのだろう。役所広司の演技はさすがだ。こういった役がよく似合う。トイレ掃>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

自分の中にある血盛んな昔の自分と、堅気で生きようとする今の自分との間で葛藤を繰り返しながら、毎日、人との摩擦とニアミスを繰り返しながら生きていく話。最後はその危ういバランスの中で、自らの行き場を失った>>続きを読む

ハリソン・フォード 逃亡者(1993年製作の映画)

3.7

約30年前に劇場で見たドキドキが蘇った。逃亡劇としては見つからなさすぎるし、逃げ方もツッコミどころ満載だし、真犯人も呆気なく、決闘の必要性も疑問だが、何よりもハリソンフォードとトミーリージョーンズの知>>続きを読む

カリートの道(1993年製作の映画)

3.1

感情移入できないのは、おそらくカリートにあるものが自分にはないからだろう。愛すること、友情を優先させること、過去に対するプライドを持つこと、悪に対して無情なこと。

こころ(1955年製作の映画)

3.8

身勝手なのだろう。しかし、自分に向き合う自由を得ると、止められないのだ。生きて幸せにすることがどうしても出来ないなら、生きて罪深く表面を取り繕うか、いっそのこと、居なくなって相手に一時の悲しみと次の幸>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

互い互いを認め合い、自分のためだけでないことをしている使命感へと同調しながら高めあう2人の演技。白鳥の湖の盛り上がりがエンディングに向けて一気に駆け上がっていく。これほど強いYou did itはない>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

3.4

抑揚のなさがその言葉の裏の真実を観ている方へ投げかけている。目線と視線を意識した構図が観ているものをこの映画の舞台に引きづり込む。その結果、登場人物に対して好悪の感情を持たずにはあられなくなる。それが>>続きを読む

ビューティフル・レターズ 綴られた言葉(2011年製作の映画)

3.5

手紙が持つ力を改めて感じる。年を取ることで紡ぎ出す言葉が洗練されていくのかと思ったが、むしろ自分の後悔の念が元になっていると知る。人はいつでも何か忘れたものは取り戻すことが出来るのだと思う。最後の歌は>>続きを読む

モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

3.4

シンプルだけど、何も考えずに、コリンファース、キャメロンディアス、アランリックマンを堪能できる。最後の押し付けがましくない、サラッとしたオチが好み。

無法松の一生(1958年製作の映画)

4.1

やはり三船敏郎。演技のうまさなど、どうでも良くなるほどの、無法松の豪放さと繊細さを兼ね備えた存在感。高峰秀子の落ち着いた透明感。
いつのまにか引き込まれて、幼少期にお世話になった人たちが甦る。苦しくな
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最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

シンプルに良かった。金がなきゃできない、なんていうツッコミは、日本を舞台にした普通の家庭が出てくるから思ってしまうことで、この映画の本質はそこではない。おそらく日本人として老若男女が見ても、死に向かう>>続きを読む

真夏の方程式(2013年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

全てが愛で繋がっている。1人の悪女、1人の無垢な刑事により、その危ういバランスが崩れていく。でも愛はカタチを変えても強いということを証明してくれた方程式だ。一切の無駄がなく、魂に語りかける映画。子供に>>続きを読む

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.6

半沢ロス状態な我が家で、前から見たかった作品を見つけ鑑賞。堺雅人がまだ物足りないが、香川照之の抑えつつ、ボルテージが上がってくるところは見入られる。広末の演技は、余りに鉄仮面過ぎ、もう少し抑揚が欲しか>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

役者は相変わらず外れなし、ストーリーも面白い。だが、八角の忍者感、スパイ感は超人的、かつ別れた妻や子供との件も若干薄い。不正に至る経緯も昔の事件を引き合いにだしているが、こじつけ感があり、ネジに注目し>>続きを読む

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.6

リーアムニーソンの渋さ。見かけのゴツさと内面の繊細さはハリソフォードを思わせる。バレバレと言われるストーリーにまんまと騙されたのは、自分の頭の弱さか。アクションが派手すぎるのと伏線が弱くてイマイチ感情>>続きを読む

足跡はかき消して(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

見入ってしまう特異さ。背景が不足していて、父親の勝手さが目立ち、感情移入しにくいが、父親と娘の間にある空気感が映像から伝わってくる。感情は決して爆発しないから、それを期待してみている方は、それ以上に強>>続きを読む

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

有限と無限について考えさせられる。単純に言うと制約があると有限になるが、それは物理的な制約なのか、はたまた精神的な自分が作りあげたものに過ぎないのか。ただし、有限から無限は生み出すことが出来る。無限の>>続きを読む

最後の初恋(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリー構成はシンプル、少しだけ、偶々出会って、愛し合って、そしてエンディングに向かう。。ただし、その中で出て来る人物描写とエピソードが秀逸。全員に何の躊躇なく感情移入出来る。

リチャードギアは相
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クローサー(2004年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

観るときに観たらくだらない関係、観るときに観たら心が締め付けられる関係。人を愛するというのは斯くも単純で複雑。人がいればいるほも、そのときの状況同士が複雑に絡み合う。ちなみに初めて映画館で観たときは前>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

素直に最後のどんでん返しを食らってしまいノックアウトされた。ゴーストではない透明感のある彼女の一言一言、行動の1つ1つに意味があり、足の先から鳥肌が立った。

多くの人が連続した時間の中で何となく封印
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

音楽バカなプロデューサーと彼とギクシャクしたしたシンガーの話。単純すぎでヒネリはないけど、そこが心地よい。男女の壁を超えそうで超えなかったのは、よい余韻になっている。やはり分配器で2人で同じ音楽聴きな>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

安易な同性愛には一歩引くが、これは愛そのものは、異性愛だけだないことを真正面から語っている。自分を否定せず受け入れる、そして他者を否定せず受け入れる、ここなのかな。そして、全体の透明感。人も風景も空気>>続きを読む

エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ジュリアロバーツのはまり役。ストーリーに感情移入は出来ないが、一念発起して、人生かけるということの美しさを感じる。

きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ノアの一途さに心を打たれる。愛されるというのはこういうことなんだろう。でも愛したいときに、必ずしも相手がいるわけではない。そんな都合よく行かないんだろう。でも想うから始まり、何かが起こる。それをやめた>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

20年以上前、高校で倫理の授業で見た。そして今日9歳の娘と共に見た。自分が成長していないだけかもしれないが、同じ感情、同じ涙。

ラストを知っているからこそ、全編に渡るニールの生に対する無垢な力強さに
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あん(2015年製作の映画)

3.6

人の出会いは必然なんだろう。そして別れも。それを受け入れて、自然の流れの中で相手と心を交わしていくこと、そんなことを心を静かに乗り越えていくことで、人生は動いているのかもしれない。

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

元々のABBA好きが、ロンドンでミュージカルの爽快感にやられて、前作のマンマミーアで完全に虜になり、本作も満を持して見に行くことに。娘がハマってくれているのも、この上ない幸せ。
基本は前作を見ていない
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.2

ガルガドットにひたすら魅了される2時間余り。強く美しく可愛いというのは稀有。
ゼウスに始まるギリシア神話の世界観は、ギリシアに行ったから理解できるが、そこから第一次世界大戦に飛ぶと頭が混乱し出す。戦闘
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.9

女の子が女性になる過程というのは、かくも複雑で多面的なのか、と考えると、娘と父親の関係に自らを重ねてしまい、言いようのない苦しさがこみ上げてくる。

アーリーマン〜ダグと仲間のキックオフ!〜(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

イギリス人による少林サッカー。石器と青銅器という設定を全く活かしきれないストーリー、異文明の少女による献身のきっかけも少年との関係も深みなし、暴君みたいな宰相の意味不明な審判捻じ曲げ、なぜこんな勿体無>>続きを読む

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