raimuさんの映画レビュー・感想・評価

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PASSION(2008年製作の映画)

5.0

PASSION
愛情、欲情。愛の暴力性。
自己と他者。
人間関係の危うさと難しさ。
絡み合う男女。互いの感情の触発。
緻密な脚本。
文字通り奇跡的に美しいショット。
暗闇で光るフリスビー。煙突から吹き
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.6

人間と自然の関係性の危うさ。
だんだんと壊れていくバランス。
不条理。
悪は存在しない。
美しさと不穏さが混在する映像と音楽。
実に見事な濱口竜介の脚本。
自然の静けさと石橋英子の調和のとれた劇伴。
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街の上で(2019年製作の映画)

4.5

淡々とした日常。愛おしい日常。
下北沢を舞台としたリアルでナチュラルな空気感。
緩やかで笑える心地良い会話劇。
人間関係の距離感の描き方。
魅力的なヒロインたち。

異人たち(2023年製作の映画)

4.5

官能的で破滅的に美しい
孤独感と喪失感。
同性愛者としてのアイデンティティの苦悩。
傷ついた孤独の心の癒しと再生。
愛する人たちへの寂しく、切ない愛。
ミステリアスで郷愁感じる幻想的な雰囲気。
アンド
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.6

初恋相手との再会。縁、愛、人生。
物語構成はシンプルだが、脚本が重層的で繊細に練られている。
互いの距離感や関係の親密さ、感情の機微が表情や目線から切なくなるほど伝わってくる。
実に見事な完成度のラブ
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トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

4.4

愛についての自由、平等、博愛 🇫🇷 3部作
抽象的で芸術的なそれぞれの愛の色

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

5.0

コメディタッチの騒がしく、鮮やかな青春群像劇
不安定で混乱した人間関係。
緻密に描かれる男女の交錯。
自身のアイデンティティとの直面、再生。
エドワードヤンの抜群な美しい演出。
それぞれが抱える葛藤を
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大いなる幻影 Barren Illusion(1999年製作の映画)

4.1

終末っぽい世界観と2人の孤独感。
とても心地がいいが内容をイマイチ噛み砕けてない。
すべてのショットが黒沢清らしく美しい。

怒り(2016年製作の映画)

4.5

愛憎、怒り。
人への信頼感と不信感。偽善の感情。
それぞれの抱える苦悩と閉塞。
感情が爆発し、叫ぶ。
アイデンティティの喪失。
広大な海。波ともに感情が大きく揺らぐ。
傑作

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.7

互いに惹かれあって、すれ違う2人。
3.11による津波によって亡くなった彼女。
残された人たちが再生へと。

四月物語(1998年製作の映画)

4.2

春、桜、自転車、赤い傘。
岩井俊二の甘く美しいロマンチック。
すっかり夢中になってしまった。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

世界を変えた天才科学者の栄光と没落の生涯の叙事詩。
五感で感じる驚異の映画体験。
難解かつ非常に複雑な構成の上長時間だが、緊迫感が途切れることはなく深い没入感をもたらす。傑作。
まだまだ知識不足だった
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

4.8

哀愁と夢幻。郷愁。
詩的な世界観。自然と静けさ。
過去の記憶の現実と幻影が混在する。
白昼夢のような体験。
40分間の長回しは束の間の至福の時間。
ワンカットワンカットの美しさが感性に響く

フラワーズ・オブ・シャンハイ(1998年製作の映画)

4.2

侯孝賢の長回しには恐ろしいほど魅了される
豪華絢爛な衣装やセットが素晴らしい

お引越し(1993年製作の映画)

5.0

大人と子供の境界線。
家族の関係。
子供たちの無邪気さ。大人への門出。
幻想的で美しい映像表現。
魅力的な長回しと演出。
相米慎二に脱帽。

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