観た後で、使われていた曲にすっかりとらわれてしまっています。びしょぬれになるほど聴いて、今では袖を絞れば曲が水のように滲み出てきそうです。Home Is Where It hurts.グザヴィエ・ドラ>>続きを読む
寝つけなくなった夜ふけに考えてることは、「あん」のことです。そして夜ふけの考えというのがたいていそうであるように、なんだか自分の手に負えないところに行き着いていきます(笑)。たとえば、いのち、のこと。>>続きを読む
映画からは、すずさんの暮らしの歌が聞こえてくるようでした。それは、ひなたぼっこをする猫のように、チャックを閉め忘れたズボンのように、月で跳ねるうさぎのように響いてきます。この歌にずっと耳を傾けていたい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
地域ケアという立派な言葉は、人と人のあいだですっかり溶けてしまって、跡かたもなくなってしまっています。音もなく降り注ぎ、あたたかさのなかで消えていく、まるで雪のようなケア。
ケアってなんだろう。生き>>続きを読む
名前は知っていたけれど、機会があってはじめて観ました。
「愛し続ける もう一週間愛してるよ」
ちいさな男の子が、お鍋に気持ちを入れてコトコトあたためてる姿がなぜか浮かびました。たまにかき混ぜたりし>>続きを読む
以前に天才的な数学者のドキュメンタリーをみていて印象的だったことがあります。そのひとは、数学に関して神懸かった姿をみせる一方で、日常的なことは何ひとつ出来ないのです。電球ひとつ替え方がわからない。神懸>>続きを読む
夢路へと誘う綾野剛と、夢路で待つCoccoと、夢路を通り抜けていく黒木華。
Sleeping in the water
また明日
うまく笑えるから
Coccoはそう歌っています。
夢路とはたぶん>>続きを読む
腹の底にずっとある怒りを自分のなかに見つけてしまいました。それは攻撃したり破壊したりすることで消えていくような怒りではなくて、生きてる限り、より良いものになりたがる自分が刻んでいるビートみたいなものな>>続きを読む
君の名は?
誰かに向かって、どうしてもそう尋ねないわけにはいかない瞬間を待っている。果たしてその問いかけはほんとうに君だけに向けられたものなのか。
君との出会いによって、自分というシステムが一気に>>続きを読む
自分の最低さから目をそらさない、というのは、実はとても勇気がいることなんだなあと気づかされました。そうやって勇気を出していきながら、大切な人を大切にできる強さを手に入れていけたらよいなあと思いました。