みゃーこさんの映画レビュー・感想・評価

みゃーこ

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犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

3.5

男女の考え方や着眼点の違いが丁寧に描かれていた。

「私ばっかり」が溜まりに溜まって、デスノートを書くほどに追い詰められる女性と、それを「なんか機嫌悪いな、そっとしとこう」くらいで済ませる男性。あまり
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

まさに「エモい」を体現したような映画。終始エモッッ!な空気が漂っていて、「人を好きになるってこういうことなのかも」と盲目的な世界を感じさせてくれた。池松壮亮と伊藤沙莉の自然なカップル感がかわいいです。>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.8

人間の世界ではおそらく少数派とされる感覚を持った者と、多数派の感覚を持った者。
より多い感覚の方が正しい、それが常識なんだ、と思ってしまう人間の本質をつくような作品だった。

「水が好き」は、「アニメ
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.9

几帳面で真面目な性格、そして自分のルールから外れたことをする人間が許せない…そんなオットーの気質は、どこか「グラン・トリノ」に登場する偏屈じいさん(クリントイーストウッド)を彷彿とさせます。
ただ、頑
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

かつては華やかな雰囲気で人気を博したグランド・ブダペスト・ホテル。
その面影を残しつつ、廃墟同然になってしまったホテル内には、哀愁漂う孤独な人物たち。
ホテルを訪れた作家の男性は、どこか寂しさを感じさ
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

2.9

埼玉県民の友人から「なんかよく分かんないんだけど、ロケ地にはテンション上がった」と一言だけ感想を聞いていて、今更ながら鑑賞。
私は山口県民なのでロケ地とかにアガる感覚は味わえなかったけど、開始数分で「
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ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年製作の映画)

3.3

宮部みゆきの推理小説「ソロモンの偽証」を前・後編に分けて映画化した作品です。「八日目の蝉」で第35回日本アカデミー賞最優秀作品賞や最優秀監督賞など10部門を受賞した成島出がメガホンをとっています。 >>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.0

人気劇団であるヨーロッパ企画の初長編映画となる本作を、「撮影技法が面白い」と知人に教わり鑑賞。
長編で長回し、さらにテレビの時間的ハウリングを題材にしており、斬新な映像表現とテーマに「次何が起きるんだ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.3

アカデミー作品賞や監督賞など、最多7部門を受賞し話題になった作品。カンフー、マルチバース、アクションなど、様々な要素が詰め込まれており、斬新な世界観に一気に惹きこまれました。
それだけでなく、親子関係
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

本作は第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、「パラサイト 半地下の家族」でもお馴染みのソン・ガンホが主演男優賞を受賞し、話題になりました。
上映当時、観ることができなかったため
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さがす(2022年製作の映画)

4.3

失踪した父親を探すために、娘が自らの力だけで捜索を始めるところから物語が動き出します。
時間軸を巻き戻し、過去の回想から、なぜ父親が失踪するに至ったのかが徐々に紐解かれていくのですが、そこには世の中の
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.1

製作陣の情熱を感じる創作映画。その世界観に引き込まれている間に、気がついたら最後まで見終わっていた。そんなかんじ。
くすくす笑いながら、時にジーンとなりながら見ることができる作品。

退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

3.8

映画監督を志しながらも、なかなか思うようにいかない鬱々とした感情を持て余している梶原は、ある日、一人の男からMVの仕事を依頼される。そこから、ある衝撃的な出来事に巻き込まれていき…。

この作品は、映
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.5

静かなフィルム画と、耳触りのいい音が、「あ、映画っていいな」と思わせてくれる作品。
耳の聞こえないボクサーを演じる岸井ゆきのの演技がとってもよかった。ジロリと訴えかける目が良いなあ。
どんでん返しや、
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

第76回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞し、「万引き家族」の是枝裕和、「カルテット」の坂元裕二、そして坂本龍一がタッグを組んだことで話題になった作品。大人の視野の狭さ、幼いけれど達観した子供の思考など、様>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.6

海の生物たちの世界を描く「ファインディング・ニモ」や、死者の世界を舞台に描かれる「リメンバー・ミー」のピクサー最新作。
今作は、エレメント(元素)の世界を舞台に、あらゆる化学反応を題材にして描かれてい
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

宣伝を一切しないという斬新な宣伝方法が話題を呼んだスタジオジブリの最新作。作中に登場する吉野源三郎の小説を読んでいたこともあり、制作段階から注目していました。これまでのジブリの総集編のような要素もあり>>続きを読む