綾川さんの映画レビュー・感想・評価

綾川

綾川

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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

社会とはいかに一度「負け組」になってしまった人間に対して厳しくつらい場所なのかと改めて思わされた。しかし、正義感が強く一本気な三上は見て見ぬふりする人よりもよっぽど素晴らしい人なのかもしれない。三上の>>続きを読む

ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.6

タイトルで恋愛映画に思われそうだが、人の心のトラウマと家族愛を描いた作品である。次々と明らかになっていく真実と主人公らの心の傷。誰もが傷を隠し、折り合いをつけどうにか生きて居ると感じた。しかし、その心>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.4

作品の良さはわかる。サブカル好きとしてはわかる話題が豊富で楽しかったし、あるあると思う点がたくさんあって笑った。作品の良さは痛いほどわかるのだが、共感しすぎてしまうが故に腹が立ったし、しんどかった。作>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

俳優陣の演技が素晴らしく、世界に引き込まれる。ヤクザ世界のストーリーではあるが、これは家族の、人と人の繋がり、絆を描いた普遍的なテーマ作品である。また、現在のヤクザの大変がリアルに描かれていて、ヤクザ>>続きを読む

劇場版ポケットモンスター ココ(2020年製作の映画)

3.5

最近のポケモンについてよくわからないが楽しめるだろうか?と思いながら観に行ったが、ポケモンがわかるかどうかは全く問題なかった。描かれているのは親子の絆である。ザルードに育てられたココの旅立ちを陰ながら>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.2

寧子の堕落した姿に怠けてる、甘えてる、舐めてると安堂の言葉のような不快感があったが、気づけば作品の世界に引き込まれていった。不器用な寧子の姿は実際に心の病を抱えている人だけでなく、自己嫌悪に沈みがちな>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.0

元々原作を読んでファンだったので、映画化を楽しみにしていた。原作ファンとしてはやっぱり一番のポイントは結末の違いではないかと思う。個人的には二人が結ばれる結末の方が萌えるが、作品としての愛に臆病で上手>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.6

ミツコは、ニが現れなかった未来のヨシカだ。「勝手にふるえてろ」よりも部屋のセットやのんの雰囲気は可愛らしくお洒落なのに、寂寥感が強い気がする。ミツコはヨシカ以上に歳を重ね、お一人様が板についてしまった>>続きを読む

美しい星(2017年製作の映画)

2.5

三島由紀夫が元々好きで視聴した。しかし、原作は未読なため、どれほど改変されているかはわからない。三島要素が少なく、話があっちこっちにとっ散らかっている印象である。平沢進の金星はとてもよかった。

THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

3.0

色々な人の視点になりながら年越しのホテルのドタバタ騒ぎを描いている。ところどころ面白くて笑ってしまった。好みの問題ではあると思うが、もう少し視点を絞られているものの方が感情移入ができるので好きだ。

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

現実もこんな明るく素直で良い人ばかりの世界だったらいいのに!と思わせられる作品だった。くすりと笑えるシーンもたくさんあり、あっという間に作品を見終えた感じがする。何もかもがなんだかんだうまくいくご都合>>続きを読む

君は月夜に光り輝く(2019年製作の映画)

2.8

生も死も美しく飾られた、リアル を土台としたファンタジー映画であった。誰もが不快にならない、綺麗にまとめられた映画という感じである。私は好みではなかったが、番人受けしそうだなと思った。

日日是好日(2018年製作の映画)

3.5

たんたんと描かれる日々と、過ぎていく時間。繊細に描かれる季節の移り変わり。大切なことは日々過ぎゆく時間を普段通り過ごせること自体なのではないのだろうか。茶道を習っていたため、所作のシーンも見ていて楽し>>続きを読む

シャークネード(2013年製作の映画)

2.2

無茶苦茶な展開でバカバカしくて頭を空っぽにして見ていられる作品だった。B級映画の代表名刺なだけある。どうしたら、サメとトルネードを合体させようと思うのか不思議である。たまには、こんな作品もいいなと思っ>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.5

映画館、配信、そして地上波で三度目の視聴。吹き替え版での視聴は初めてだった。音楽と映像の美しさに魅了される。ラストの展開については賛否が分かれるそうだが、わたしはとても好きだ。何もかも手に入り、大円団>>続きを読む

悼む人(2015年製作の映画)

2.4

ストーリーに魅力を感じられなかった。登場人物の役者さんの演技が良いから見ていられたが、誰にも共感できず、かと言って共感できないが魅力に引き込まれるということもなかった。主人公の悼むという行為の必要性に>>続きを読む

シャニダールの花(2012年製作の映画)

2.5

綾野剛と黒木華の演技が光る。ラストまで見てもシャニダールの花とは何だったのかわからないし、最後シャニダールの花が増殖していくのもわかりにくい表現だと感じた。しかし、演者が上手いのでついつい最後まで見て>>続きを読む

タイピスト!(2012年製作の映画)

2.7

タイピングで世界一を目指す主人公の明るさがあり、お洒落な絵面。お決まりのハッピーエンドなストーリーで安心して見ることができた。良くも悪くも型通りという感じである。個人的には好みではないが、万人受けしそ>>続きを読む

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.6

理想の夫婦が描かれていて、胸がほっこりした。主人公2人に対して、とても仲難しい夫婦という印象を誰もが得ると思う。しかし、過剰にベタベタイチャイチャしてるわけではない。本当の仲の良さや信頼は視線や振る舞>>続きを読む

遺体 明日への十日間(2012年製作の映画)

3.7

2012年3月11日からもうすぐ9年が経つ。この地震で実際に被害を受けたわけではない自分は、3.11をどうしても昔のことのように思ってしまっていた。だからこそ、今改めて3.11を忘れないためにこの映画>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語(2012年製作の映画)

4.7

最後まで展開が読めず、とても楽しめた。怒涛の伏線判明は音楽も相まって感情を揺さぶられた。前半では何故ほむらがまどかを守ろうとするのか目的が見えなかったが、伏線判明によって納得がいったし、それどころかま>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語(2012年製作の映画)

4.7

名作と名高いアニメをついに鑑賞した。名作と言われる理由がよく分かった。前編ということだが、あまりのおもしろさにすぐに後編を見てしまった。有名なシーンについて何ヶ所か聞いたことがあったが、改めて筋を追っ>>続きを読む

終わった人(2018年製作の映画)

1.4

定年退職してもどうにか生きがいを探そうとする話。自分がやりたいことをやろうとすることで周りを巻き込み、大変なことになるがなんだかんだ丸く収まる、という話。還暦越えの男が35歳の女性と上手く不倫しようと>>続きを読む

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.4

魔法少女の夢あるストーリーだと思って見始めて、暗鬱としたストーリーに驚いた。多くを語らず、映像で仄めかすところがより一層恐怖感や不安感を煽っていた。いつか良い方向に話が進むのだと思いながら見続けていた>>続きを読む

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.1

純文学のような作品であった。多くを語らず、演技と映像で魅せる作品なので、見終わった後には静かな感動と余韻が心地よかった。どちらもお互いを思い、愛し合いながらも同性愛に対するスタンス(考え方)の違いです>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

なかなか見に行けないままコロナウィルスの感染拡大が始まってしまったため緊急事態宣言が解除されて、慌てて映画館に観に行った。映画館で観れてよかった。おもしろいヒューマンドラマといった印象だ。どちらが好み>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

2.5

映像の美しさ、こだわり方が素晴らしかった。ポップな色合いで、視点をグルグル回転させながら展開するシーンは他の映画にはないオリジナリティを感じた。しかし、映像の面白さ美しさが際立っているからこそ、ストー>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

パラサイトでソン・ガンホの演技に魅了され、ハートフルなコメディかと思って見始めたこの作品。韓国の理不尽で悲しい歴史的な事件が描かれていた。事件の知識がなかったため、この映画で知れてよかったと思う。凄惨>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.7

映像の美しさはさすがシャフト制作の映画といったところ。点数のほとんどが映像の美しさに関しての評価である。海と夜空が合わさり、まるで星空のようになっているラストのシーンは本当に美しかった。ストーリーは穴>>続きを読む

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