ポンジュニさんの映画レビュー・感想・評価

ポンジュニ

ポンジュニ

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

とにかく難解で意味不明、突飛で独りよがりな映画だけど、毎年ハロウィンの時期になると必ず観返してしまう個人的ザ・カルトムービー。
異彩を放つ若き日のジェイク・ジレンホールの病んだ瞳と時代を彩った名曲の数
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

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未見の有名作に触れるつもりがぼんやりと既視感があった。いつかどこかで・・例えばテレビ放送なんかで見ていたのか・・?いやそんなモヤモヤはどうだってよくて、今言えるのはこんな強烈な映画を今後忘れるわけがな>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

異形の子が生まれて云々という話は好物なので、これは見るしかない!と視聴。結論としては思っていた以上に何もなかったけど、だからこそ想定外の方向に頭を使わされたという感じだった。

都市生活を送る身として
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

過去にワケありの凄腕ステイサムが反目する同僚に認められたり何者なのかを解き明かされたりしながら、様々なトラブルを解決していく『イコライザー』みたいなやつ、と観始めるも思わぬ方向に話が進み、時間と視点が>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

まず邦題が秀逸で、カタカナ4文字の語感の良さとキャッチーさ、それでいてこのタイトルとキービジュアルを見るだけで大体どんな内容かが想像できてしまう。『激突』的なあれか~と観始めると、のっけから煮詰まった>>続きを読む

友情にSOS(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

下手なホラー映画よりもよっぽどスリリングで怖い。
幕引きに向けてのシーケンスでピシっと締めくくる演出に息を飲んだ。

謝罪を最後まで受け入れず、もう済んだ事は忘れようと仲間との団欒に戻った彼の楽しげな
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

とんでもないものを見てしまった、というのがまず第一の感想。事前情報はバクラウ良かったよ、という方々のざっくりとした感想と、簡単なあらすじのみだったので、緊張から解き放たれた後に思わず脱力すると同時に、>>続きを読む

SF核戦争後の未来・スレッズ(1984年製作の映画)

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2022年3月。他国が戦争状態にあり、日本でも「核」という言葉を日常でも耳にするようになった現在。かなりバイアスがかかった状態での視聴を認めた上で、地獄のような作品だった。蜘蛛の糸を背景に語られる冒頭>>続きを読む

パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

トラウマを負っているとはいえ、相手のことを考えず自分の気持ちを押し付けて振り回し、立場上無為にもできないことを利用しておいて患者ではないと主張する。フィクションと分かってても見るのがキツい、キモい、嫌>>続きを読む

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

一定距離に近づいた生物を即死させる男とそれを無効化する女、しかも二人共記憶喪失。こんな気になりすぎる2つの設定で物語はぐんぐん進む。しかしちょうど折返し地点で何となく予感がする。これ、怪死能力の原因解>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

資本主義社会へのアンチテーゼを通じ、自分の人生をどう生きるかについての問いを投げつけてくる。思いっきり強烈に。
社会の規範、価値観、モラルの中で摩耗し続ける冴えない人生をぶっ壊そうぜ!とそそのかしてく
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

○大人のトイストーリー
セスローゲンが長年温めていたというこの作品。ミュージカル風ののっけからキメまくりの世界観、どう見てもアウトなアレの造形と、もはや比喩にもなっていない下ネタで心を鷲掴みにされ、食
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

2.5

文化や環境が違えば人間はいくらでも残酷な存在になれるぞ、と身にしみて恐ろしくなる。常識?モラル?法律?あ、うちはうちのルールでやってるんでよろしく!と言わんばかりに度を超えたバイオレンスが登場人物と視>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

初回鑑賞後の感想として、かなり長くなります。

自分が建てた土台を他人にめちゃくちゃにされたところから、物語の終幕を成り立たせて見せたJJにまずはお疲れ様と言いたい。山積した数々の課題に対し今作の中で
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

2.3

ポストアポカリプス+スチームパンクという好きな人はめちゃくちゃ好きな設定。自分も例外ではなく、タイトルとポスタービジュアルから漏れ出る荒唐無稽さも楽しんでやろうと望んでみたが不発に終わる。
SFならば
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

子役の老け顔と表情や佇まいだけで異物感がビンビンに伝わってくるし、映っているだけで不安や不快感を煽られる所は良かった。しかし、肝心かつ唯一のホラー要素とも言える彼の明確な目標と正体が明かされないまま続>>続きを読む

アンフレンデッド:ダークウェブ(2018年製作の映画)

2.0

リアリティの綱渡りみたいな映画。どこかでおかしい、と違和感の谷に滑落した時点で復帰は難しいかもしれない。発想や試みは大変興味深いのだけど、残念ながらそれだけ。途中までは良かったけど映像ノイズハッカーで>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

回想形式の語り手を無条件で信じてしまうという盲点を見事に突かれた!僕は刑事同様まんまと騙されたけど勘のいい人ならどこかで気が付くのだろうか。
映画の本筋とは関係ないが、個人的にもう一つの驚きだったのが
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.9

同窓会的に酒を飲み交わせば瞬時に関係性が巻き戻る感じが良くて、この話、俺も一蓮托生だぜ!と気分は勝手にチームルーザー。そこからはホラー映画の続編として申し分なしのメガ盛り攻勢に何度心の中で最高〜!と叫>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ゾンビ映画を撮影している人達を主題にした映画、を撮影する人達の話、を主題にした映画。
こうして書くと一瞬混乱するのだけど、鑑賞中はすんなり見られて笑えるドタバタ劇。最初の映像内で違和感を感じた場面の種
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怒り(2016年製作の映画)

3.0

ゲイ周りの描写がリアル。ヒエラルキー上位、モテ筋でリア充満喫してる彼だからこそ凡百の出会いにはきっと飽きていて、発展場で膝抱えちゃう系不思議男子に惹かれるのは個人的に納得した。
人相が変わるレベルの整
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

ジョーカー・オリジンとして、終始ホアキン・フェニックスの怪演に目と心を釘付けにされた。彼の一挙手一投足にドキドキが止まらない。彼が笑い始めると嫌な汗が滲んでくる。
それでいて理解の及ばない狂人への恐怖
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ザ・ボーイ 人形少年の館(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

壁からドーン!で思わず嬉しい笑みがぽろり。見事に予想を裏切る展開に驚きながらもニヤついて終盤を堪能した。
何この人形気味悪い…でも案外かわいい所あるかも…からの生きてる人間が一番キモい!の流れがよくで
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マジック・マイク(2012年製作の映画)

3.7

男性ストリッパーがテーマと聞いて思い浮かべるイメージと好奇心を満たしてくれる。一方、華やかな世界の裏側で自己実現にもがく主人公の姿がとてもビターで、そのドラマこそ主題だった。
チャニング・テイタムのパ
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

あらすじからして絶対これ好きな奴だ!と感じ、まさにその通りだった作品。
平穏であることに努めているのが伺える一方、警備員を目指す同僚への特訓の様子からただ者ではなさとキレたらヤバそうな感じも漂いつつ…
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.2

まるで自分もその場にいるかのようなヒリヒリとした臨場感。思わず目を背けたくなる度にこれは事実に基づいたストーリーであることが頭によぎる。そして、最後の教会での歌声に思わず涙が溢れた。

警官役のウィル
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ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

青春、下品、エログロどれをとっても◎
友情崩壊のきっかけにもなるボーイスカウト設定の活かし方が所々に上手くて、そこからのホームセンター武装シーンが最高。
女の子に夢を膨らませる思春期全開の彼が憎めない
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ブロッカーズ(2018年製作の映画)

3.5

ネイバーズのスタッフ陣が制作と知り鑑賞。あ、これネイバーズ3だ。
インパクトや下品さでは劣るが全編飽きさせない軽快なやりとりと疾走感は健在。と当時に体張り隊長ザック・エフロンの偉大さを思い知った。
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ロボコップ(1987年製作の映画)

3.0

久しぶりに鑑賞。子供の頃、単純明快なアクション映画としてTVロードショーで観ていた記憶からすると、こんなに露悪的だったっけ?と執拗なゴア描写に笑ってしまった。
殉職の果てにサイボーグとして勝手に蘇させ
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SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

「映画を撮る人」が出てくる作品には、製作者の映画に対する思いが表出している気がして、監督もこんな子供だったのかなぁと勝手に想像する。
スタンド・バイ・ミーやグーニーズを思い出させるジュブナイル。
異生
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.8

出てくる料理がとにかくおいしそう!そして自分も台所に立って何か作ってみようかと思わせてくれる。
ネットに疎いおじさんのやらかしあるあるや、一方で各種メディアを使いこなすティーンの描写も現代的でいい。
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.5

観ているこちらにも痛みが伝わってくるような泥臭い格闘シーンの長回しに、息を飲みながらもフツフツとテンションが上がる。美しい女スパイがドロドロに傷だらけになる姿がこんなにカッコいいなんて。
女性同士のロ
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.0

外部接続のマシーンギミックで攻めてくるドクター・オクトパスのビジュアルが好き。正気に戻った後に自分で尻拭いをする様も敵ながらカッコいいと思ってしまう。
花嫁姿でピーターの後ろに立つMJのシーンで思わず
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

2.8

闇落ちした親友ヴィランが駆けつけるシーンはお約束ながら燃える。また囚われの姫を助ける展開かよーというマンネリも、ヒーローとヴィランの2倍2倍!!で解決。サム・ライミ版の決着として少しほろ苦い終わり方を>>続きを読む

スパイダーマン(2002年製作の映画)

2.5

子供の頃の初見から何度か観ている作品だけにスパイダーマンと言えばこれ!という安心感がある。映像の面で今見ると辛いところもあるけどそれもご愛嬌。グリーンゴブリンの爆弾で骨がボーン!とスパイディを小突くシ>>続きを読む

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