つかっちさんの映画レビュー・感想・評価

つかっち

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モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)

4.4

沖田ワールドまたもや〜🎵

食事、家族、弱気な成らず者…。
いつもの素材ながら、また違う料理に。
とはいえ、いつもの昭和風カツオ出汁がきいてます。

派手なシーンも真新しいセリフも必要なく、真心ある庶
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滝を見にいく(2014年製作の映画)

4.0

おばちゃんだらけの滝旅行。
しかしよく企画したものだ。

ラストまで大したこと起きないことが、もはや楽しみ沖田ワールド。

泣きたくなる冷たい夜には、奥村チヨの「恋の奴隷」を皆んなで唄おう〜♬
せせこ
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.5

かつて劇場で予告編を見た時に、あ〜、スベりそうな映画だなぁ…と思い、完全にノーマークだった。

こんなにもスルメのように、噛めば噛むほど味わい深くなる映画だったとは……。


新たな世界を開く鍵は、そ
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.7

ストレートな良作。

あえて、ひねった表現をせず、不透明な感情の表も裏もシンプルに伝えてくれている。

ロバート・ゼメキスは、やはり構成がうまい。
プロっぽく難解に組まず、一般の観客の心にスッと入れら
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まんが島(2016年製作の映画)

2.0

溢れまくる熱量は、凄まじい!

でも映画は、ダメだ。

水澤紳吾さんの熱演は、見応えあって本当に素晴らしい‼︎

でも映画は、ダメだ…。

南極料理人(2009年製作の映画)

4.4

沖田ワールドですね。ええ。
南極の厳しさすらも、のほほんと過ぎていくほど心地よく〜。

重大事件とかハードな展開とか、無縁ですし。

途中から、辛いモードに入った人を見ると、むしろニヤッとしちゃうほど
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.4

いい意味で、
おちょくってるのか、マジなのか……。

脈絡もなく、骨太でもなく、大作でもないのに…160分も観てられるし、飽きさせない不思議な魅力が充満。

人生ごと横道に入りまくる青年が、世の中を介
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悪人(2010年製作の映画)

4.3

のうのうと生きている悪人と、不意に悪の烙印を刻み込まれてしまった悪人。

飲み込んだ方が悪いのか、飲み込まれた方が悪いのか。

「大切にしたい人がいないから、大切にしてる人の必死な気持ちを、あざ笑って
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クライマーズ・ハイ(2008年製作の映画)

4.3

優れた邦画。
仕事に情熱を燃やせる人達の汗が輝いて見える。

地方新聞社ゆえのしがらみ。
権威のヒエラルキー。
真実を報道することの難しさ。

主人公をヒーロー然とさせ過ぎているシーンが多いので、そこ
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フライ,ダディ,フライ(2005年製作の映画)

4.5

面白い邦画って、こういう映画のことかと悟らせていただきました。

アメリカンヒーローのような完全無比のカッコよさではなく、フランス映画のようなウィットに富んだ上品さでもなく。

カッコ悪くて、フツー。
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.6

ダメ人間の描き方が、とても好ましい。

日本の底辺の空気と臭いを感じさせるリアルさも達者。

安藤サクラの多芸さも秀逸。
猫背と目つきの悪さが堂にいっている。
こういう役を演じたら世界一なのでは。
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カスパー・ハウザーの謎(1974年製作の映画)

4.0

朱に交われば赤くなる。
朱の成分が善か悪かで、その生涯も大きく変わる。

カスパーが世に出るには遅かったのかもしれないが、それ故に朱に交わりにくくなった幸せすらあったのだろう。

飽くなき金儲け、不必
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ルドルフとイッパイアッテナ(2016年製作の映画)

2.7

鈴木亮平と井上真央ら役者の声優陣が、とてもよくハマっていた。

声優よりも役作りっぽい声質じゃないからなのか、むしろ自然に聞けたりする。

かわいらしく、あったかい話。

ただどうしても、湯山監督との
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セブン(1995年製作の映画)

4.6

サスペンスの「巨匠」さすがです。
後味悪さの「帝王」でもあるが、また観たいとすら思わせるから、素晴らしい。

歪んだ人間ばかりだが、信じられるのが人間しかいないことを、さらりと見せてくる余裕。

また
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ソウ(2004年製作の映画)

4.6

ミステリー界のフォーマットを、デビュー作で築いてしまったのか。26歳にして。

暗闇、閉所、仮面…。
不気味さは秀逸。

人間性の不安定さ、……喪失。
裏切りよりも恐ろしいもののオンパレード。

稀有
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彼岸島 デラックス(2016年製作の映画)

1.0

日本映画の幼稚さの極み。

いろいろな映画のシーンをブレンドしている時点で、もはや何のオリジナリティも存在しない。

CG使っても、画面が明る過ぎて、恐怖感のカケラも無し。

こんなに外すなら、続き感
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小人の饗宴(1970年製作の映画)

3.3

決して楽しい映画ではない。
他人に薦めたくもない。
だが、記憶に残っちゃう映画。

小人と家畜のみの空間だが、監督が描いているのは、まさに人間社会の縮図。

思考も行為も、家畜や獣と同列。
無慈悲さも
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PK(2014年製作の映画)

4.9

「きっと、うまくいく」を超えてきちゃった!

ベタベタ青春譚から脱却どころか、天から地球を考えさせるとは‼︎

神様不在の金儲け宗教に憤り、pkの痛快な発想に笑い、切ない恋心に涙した。

キャラクター
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.8

「アール イズ ウェル〜🎶」ハイッハイッハイッ☆

ミュージカル嫌いなので、インド映画はダメかと思っていたら、ボリウッドの全方位進化に驚愕。

インド社会を痛烈に風刺しつつ、全世界の悩める人々に、勇気
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四月は君の嘘(2016年製作の映画)

2.5

良作少年漫画を、デートムービーに仕上げると、こうなります…という見本。

山崎賢人でなく神木隆之介だったら…。
広瀬すずより知的で軽すぎない声のヒロインだったら…。
と、いろいろ惜しいですが、漫画とア
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海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

3.9

「従業員は家族。解雇有り得ず!」
昭和の熱血経営者として、熱い労働者魂を喚起させる映画として謳ったら、もっとヒットしたのでは。

真っ正面突破のストレートな良作です。
もっと多くの人達に観て欲しい。
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ボクの妻と結婚してください。(2016年製作の映画)

2.5

そこはかとなく出てしまう上流階級っぽさが、結局、労働者の切実な生き方にササることなく、不発でEND…。

ウッチャンの方が、しょうもないもがきに味があり、庶民の気持ちが出せていたのかと。

泣かせるタ
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PとJK(2017年製作の映画)

2.5

女子高生デートムービーは、絶対観に行かないのだが、…意外にまともな映画。

漫画の設定上、無理矢理な展開と予想そのままの行動ばかりだが、土屋太鳳のフレッシュさで失速せずに繋いでいた。

函館の伸びやか
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本能寺ホテル(2017年製作の映画)

1.2

日本の脚本家のレベルの低さを、改めて実感させられた。

ミステリー感は無く、歴史解釈の斬新さも皆無。
これでよく企画通ったものだ。
NHKの歴史番組の方が数十倍面白く、よく調べ上げていることがわかる。
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.3

思った以上にアトラクションムービー。
4DX3Dのために作られたかのよう。

レトロなスターウォーズのメカたちが、最新技術のSFXで仕上げられると、さすがに迫力充分。

「名もなき戦士たちが歴史を作っ
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スモーク(1995年製作の映画)

3.4

嘘か真か、真か嘘か。
大人の嘘が漂う…いや、信じたいと思う気持ちが漂い、やがて消えていく映画。

100%嘘でも、信じたい、もしくは信じさせられれば、事実。

100%真実でも、誰も信じてくれない、も
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ドライヴ(2011年製作の映画)

2.9

車が好きで孤独な青年が、身を預けられる場所はドライバーズ・シートだけ…という刹那さがよく表れている。

それにしても、銃&車&妹的女性という三要素なしに、サスペンス映画を作ってほしい。

スーパーヒー
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.5

ダメになりそうで、ダメにも成り切れない、到らない男を演じさせたら、ジェイク・ギレンホールは史上最高の俳優。
「サウスポー」よりも、はるかに難しい役を手中に収めていた。

そしてジャン=マルク・ヴァレ監
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

2.5

一瞬の反応で、全てがわかってしまうことって、あります。
いや、むしろその方が能弁に語っていたりしますし。

スウェーデン版・西川美和作品のような、古き男に対する断罪感が満載。

「父親」には居た堪れな
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.2

イスラム側からしたら、不謹慎極まりない映画だろう。憎しみを抱くほど。

……と思っていても「早く撃ってしまえーー!」っと心の中で何度も叫んでしまった。何度も何度も。

こんなにもアメリカに毒されていた
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聖の青春(2016年製作の映画)

3.0

村山聖と羽生善治への尊敬の念を、松山ケンイチと東出昌大が熱意漲る演技で表現している。
松山の怪童ぶりも本人のようだが、東出は羽生さんにしか見えない。
初めて東出の力量に、敬服。

20kgもの脂肪太り
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

2.5

トラブルコメディーとでも言えるような、軽く観られる映画。

軽い良さもあるが、それだけに、深くないし、意外性もない。

自給自足の生活に辿り着いたことで、何が見えるのか。
それのありがたみを感じ、また
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

「やさしい」こと。
天賦の才も、巨万の富も、健康すらなくとも。

「戦争の前は何でもあった、この国には。旦那さんもいたし…。人が良かった、皆んなが。戦争の後、何にも無くなってしまった。何にも」
亡き婆
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.9

生きることは、寒風に身を晒すこと。
執念の炎を灯し続けて。

一人息子を持つ父親には、堪らなくなる展開。

精神力は肉体の限界をも凌駕することの、極みの実例。


生肉を搔っ食らうディカプリオに、お目
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.8

物事の「連続性」を描く才能が、際立っている。

が、映す人間像が、シニカルで冷淡。

懸命にもがく様を、至近距離から突き放して撮る手法なのだろう。

それだけに、誰にも憧れを抱かず、誰にも共感できない
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.7

泣かしにくる作品は、作品の底の浅さを誤魔化そうとするから、嫌いです。

でも、この数年、枯れていた左眼から、涙出ました。
役者の力があるからこそ、かと。

……母方の家族構成が、この一家と似ていたのも
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