snさんの映画レビュー・感想・評価

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シネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉(2015年製作の映画)

4.7

映画館で観ると長く感じてしまう節はあるが、畳み掛けるような重層的な構造が非常に力強いカタルシスを産んでいる。七之助さんが最高。

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

フランスという舞台が様々なコンテクストのなかで効いているが、骨子は小津安二郎の『東京物語』に似ており、普遍的な泣き要素を秘めていると感じる良作。

身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

2.5

主演のキャラクターもあるが、節度に欠けた笑いについていけなかった。流行りを取り入れた終盤のあの一幕も全く好きではなかった。

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

4.5

予算もそれほどかかっていないだろうに、緊迫感も臨場感が凄い。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.7

城戸賞優秀作のような脚本に思えた、少し期待しすぎたか。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

終盤の追い上げは小津映画のそれと比べると物足りなかった。

ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.9

どこまでも残念な彼女のちょっとした幸せ。こんな難しい脚本よく書いたな。コリンファースとヒューグランド、アテ書きだろうが良いキャラクターだった。

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.3

第三幕が全てを変えてくれる攻めた構成だと思った、中盤までの話の散らりようや不安定さ、人生とは所詮こんなものだというメッセージが込められている気がした。

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.9

誇張が過ぎるほどコメディタッチなギャングの演出、驚くほどロマンチックなロミオとジュリエットの恋模様。刺激的な脚色だった。印象的な水を使った演出も素敵。

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

5.0

アナとスコットの心の起伏は非常に丁寧に描かれて、彼らの台詞にも実体感が強い。ラブシーンにも繊細な味つけがなされ、サブキャラクターにも抜かりがない。お決まりの駆け出すシーンにも細かな工夫が見て取れる。>>続きを読む

ホリデイ(2006年製作の映画)

5.0

幼い頃の記憶を頼りに鑑賞。オリジナリティのある構成ながら恋愛のセオリーが見事に活用されていることに驚いた。
昔の自分を取り戻し女性神話的な変化を遂げるアマンダ、悪しき自分を変化をさせ男性神話的な変化を
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.6

初見にも優しいバランス重視の作りであったが、映画的なダイナミズムさをアクションシーンに頼りすぎた印象を受ける。原作の構造上、そうせざる得なかったのだろうが。銀河万丈さんが素晴らしい。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.1

漫画「鬼太郎の誕生」前日譚、10億越えにも頷ける。非常に楽しませてくれる作品であった。

脚本的にすっ飛ばし過ぎな部分はあるが、ネガティブな意味を出さないような配慮は感じられた。

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

4.5

久々に観たが実に良く出来ていた。コミカルな馬鹿馬鹿しさのなかに上手くコンテクストが散りばめられ、ティムバートンのもつ絶妙なバランス感覚が如実に現れている。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.3

前日譚ということで世界観的にも前作のような派手さは期待していなかったが、制約のなかで最大限楽しませようとするエンターテイメント精神はとても伝わってきた。ティモシーの演技もジョニデとは別のウォンカ像を感>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.0

これぞディズニー100周年の重みと言うべきか、『アナ雪』ほど強いコンセプトがなくとも、展開が早く飽きさせないストーリーテリングと画力によるゴリ押しは流石であった。ただマグニフィコ王は福山雅治が強すぎる>>続きを読む

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.5

丁寧な映画としては一定の評価を得るだろうが、とりわけ誰かに感情移入できたわけではなく、満足度としては上振れなかった。

カラダ探し(2022年製作の映画)

3.3

アクションエンタメホラーながらロジックとある程度補強されていた。音楽のつけ方が特徴的。

花腐し(2023年製作の映画)

4.3

キャラクターといい昭和臭が強すぎる部分はあるが、やりたいことが伝わってくる映画というか、良いなと思えるシーンが多かった。

正欲(2023年製作の映画)

4.0

良い作品、もしくは良い原作であることは感じられたが、エンタメとしての爆発力を生むには難しい構成であった。

夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

5.0

"ウラシマトンネル"以外の設定は奇を衒うこともなく、的確な映画的構成と丁寧な物語の紡ぎかた、そしてラストへの爆発力はお見事。しかも90分切ってくるとは。新海誠作品のようなセカイ系好きには堪らない傑作。>>続きを読む

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.9

監督がジェームズ・ワンから交代したこともあり、演出の方向性が『スパイダーマーン』と『アメイジング・スパイダーマン』くらい違う。後者も好きな自分にとって、サイコアクション風のミッドの盛り上がりが最高であ>>続きを読む

死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

3.7

ホラー映画というのものは現象が起きている側にスポットライトが当たると思っていたが、超常現象を肴に除霊する夫婦のドラマを愉しむ、というやり方もあるのだなと勉強になった。

死霊館(2013年製作の映画)

3.5

最近みたホーンテッドマンションと構造的に近いためかワクワク感も少なく、ラストの急な設定にもうまく乗れなかった。

スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)

3.8

ティムバートンならではの画力、ジョニーデップの醸し出す雰囲気が、新鮮な色を映し出していて、ホラーが苦手でもつい見惚れるシーンがあった。

ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

4.0

手弁当感強い演出が逆に微笑ましく、丁寧なドラマで物語を繋ぐ、アクションや画力に頼りすぎない構成も好き。

おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

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難しい説明をうまく省いている、ように感じる。ミステリー軸のテンポは良いが、見せ場と想定していた部分(宇田家の政治問題等)はもう一歩深みを出せたのかも。

キリエのうた(2023年製作の映画)

5.0

キャッチーな設定の裏側に隠された背景あるいは企画の眼差し、チャレンジングな主演のキャスティングとある種MV的な映画の在り方、商業映画とは言い難い上映時間や構成...等々、本作の特色を挙げるとキリがない>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

4.0

コメディ満載でなおかつ見せかたが上手。サッカーシーンは少なめでも見応えあった。

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.2

キャラクターの感情起伏がやや唐突ではあるものもどこか惹かれる構成。

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