あのちゃんといくらちゃんの職業声優じゃないからこその心地良い会話のリズム感とトーンがしっかりと浅野いにお作品の解像度を上げていて良かった。SF要素よりかは単純にシスターフッド物としてのシーンが好きかな>>続きを読む
笑えたパートもそうでもないパートも総じて楽しめた。娯楽の王様としての「テレビ」を用いた構成の「映画」なのがミソではあるけれども時は経ち映画もテレビも娯楽の王様ても何でもなくなってしまった今となってはテ>>続きを読む
かなり久々に見た荻上直子作品の現在地が意外で驚き。ここまで切実なテーマを地続きの日常から切り離さずに描いているのが意外に思えた。枯山水を手入れすることで必死に自分の世界の秩序を守ろうとする「平凡な主婦>>続きを読む
エスケープ・フロム・ニューヨーク2012、(今となってはもう過ぎてしまった)近未来を舞台にしたディストピア・ウエスタン。堂々たるユル・ブリンナーの立ち振舞とツラ構えが素晴らしい。低予算だしロバート・ク>>続きを読む
泥濘んだ地を歩く血と暴力と汗と泥にまみれにまみれた男たちの汚らしいツラがまず良い。アメリカン・スピリット溢れる精悍さや逞しさとは異なる泥臭さと漂う死の匂い。そして死の象徴の棺桶に秘められたアレ。全体的>>続きを読む
毒気こそないけど押見修造を強く感じる作品。抜けの良い声で飛んでくる「世界の終わり」がなんか新鮮で良かった。
ナンセンス・ギャグは面白かったり面白くなっかりで痛快さは無いけれど、レスター監督のシュールリアリスティックな画作り、ディストピアのイメージは凄く好き。文明社会のバカバカしさは世界が終わってもバカバカし>>続きを読む
父が子へ、子が父へ、志麻が子へと、それぞれがそれぞれに向ける眼差しに見てるこっちの心も掻きむしられるような感覚に。どこか是枝監督的な匂いもある。もちろん子役をここまで追い詰めるアプローチは現代映画でや>>続きを読む
何事もなかったかのように始まる「2」。フランチャイズ化のための雛形がここで完成。二人の掛け合いもうすっかり出来上がってて楽しい。
アモルト神父ことラッセル・クロウの体躯が良い。彼と彼の体躯の魅力でもってホラー回のニュースターが爆誕といったところ。ただフランチャイズ化の欲がミエミエな感じには若干冷めつつ見てしまった。まぁフランコ・>>続きを読む
自分の父のことを思い出した。幼少期よくプロレスごっこをした時に父エリックの真似をしながら父親がアイアンクローをかけてきた。遊びのプロレスだけど父と子のコミュニケーションの触媒としてプロレスという存在が>>続きを読む
ミステリィ、サスペンス、コメディ、ラブロマンス、ネッド・ビーティ、リチャード・キールと重量オーバー必至なトピックを積載して突き進むノンストップ娯楽超特急。リチャード・プライヤーの登場から一段ギアが上が>>続きを読む
放射能の影響によって人間がそのまま巨大化していく悪夢。ウルトラQを始めとして日本の特撮でも人間が巨大化するエピソードはたくさんあるのでその先駆ともいえる。荒唐無稽なアイデアながら話運びはしっかりしてい>>続きを読む
イノセントと狂気の狭間を往復する青春サスペンス。ティム・ロビンスとジョン・タトゥーロはもちろん良いけどジョディ・フォスターが神がかり的に可愛らしい。タトゥーロがペンギンあげたくなっちゃうのもわかるよ。>>続きを読む
立場を入れ替えながら追う者‐追われる者のスリリングなサスペンスを繰り広げる、職人ハイアムズの十八番的な娯楽映画。タイムトラベルを扱ったクライムサスペンスはそこそこあるけれどドヤるヴァン・ダムの股割りは>>続きを読む
いわゆる「パニック映画」的な展開に入っていくのは中盤以降、前半部はグランド・ホテル方式でエアポートにて交差する人間模様を時間を掛けて描写しており良く言えばじっくり丁寧、悪く言えばテンポ感と緊張感に欠け>>続きを読む
フランチャイズになる前だけに、出会いと別れの季節にぴったりなエモい名画。酸いも甘いも噛み分けた中年と壮年の甘くて酸っぱい2周目の青春ムービー。みんな良いツラしてらぁ。
不屈な男のツラはやはり良い。不死身なんて言われるとご都合主義な映画だろうと高を括ってしまう自分もいるが、ここまで淀みなくやってのけると文句ナシ。この男はマカロニの系譜にいる男だ。優しいツラの白髭サンタ>>続きを読む
欲望に忠実、快楽に正直な至高のピカレスクロマン。それはそれはたまらない。恍惚感に満ちたテーマとアバンタイトルから心を奪われる。時代が有するエネルギィも半端じゃない。
そして、座長の優作は勿論の事、成田>>続きを読む
レニー・ハーリン監督のバカげたテンション感が奇跡的な輝きを放ってしまっている大傑作、だと自分は思っている。「俺は高校生探偵工藤新一」的なノリで「俺はロックンロール探偵フォード・フェアレーン」と名乗るオ>>続きを読む