このレビューはネタバレを含みます
脳の成長が、残虐性ではなく生命愛を尊ぶ方向に向かっていて救われた気分。
映像、美術が美しい。
性の捉え方に共感。船上のおばさまが素敵。
この世界に、このぬくもりに、ずっとはまっていたくて、エンドレスに見てしまう。
圧倒される。このときのこの監督の環境下での柳楽優弥くんでなければできなかった映画。
兄弟喧嘩をデフォルメした作品? どの家族にも多かれ少なかれあるだろう歪に最大のフォーカスを当てるとこうなるのか、と思った。
若い頃に見て、こんな私みたいな面倒くさい女、フランスにもいるんだと思った。
私だけじゃないんだと思えて救われた。
彼の一歩引いて話を聞く態度、自分の内面に興味を持ってくれたと思わせてくれる雰囲気が良>>続きを読む
一見ほのぼの感動モノなのだが、要所要所エキセントリック。
母ちゃんの赤い愛に生かされていく家族をラストで表現するために、すべてのエピソードが設定されたのかなと思った。
思っていたほど重苦しくなかった。
兄弟3人が母をどう受け入れていくのか、周りの人々のエピソードを重ねながら多角的に深めていく流れが絶妙。
大悟さんの巻き舌にほっこり。
親の心理の現れ方について、あえて父と母を対比させ、一つの問題提起をした作品。
子がこのような状況に追い込まれたとき、自分ならどう思うのか、心の底で何を望むのか、何を信じるのか。疑似体験しながら親として>>続きを読む
支援につながりそうなのにすり抜けてしまう、致し方なさが少しわかった気がした。
息子はどれだけ自分勝手に愛してもいい存在、として私物化し無意識下に依存してしまう感覚は、多かれ少なかれ持っている母が多いの>>続きを読む
いたしているときの大倉くんの表情が、最初と後半で変化するのがいい。愛しさが溢れると感じ方も違うのが伝わる。
やさしい。取り返しのつかないところまでいかない、いけない範囲で、なんとか生きている人々の葛藤を丁寧に描いている。