レバブルさんの映画レビュー・感想・評価

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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.9

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何が人を母親たらしめるのか、関係性や生き方を枠組みに押し込めることへの窮屈さと渇望を強く感じた。帰着がどうあれ子供の幸せを願うことだけは絶対的に正しいはず。どうしてもマイノリティが死なないで済むよ
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.4

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やつれていく様子はいい。主人公が怯えるキャラだとどうしても共感よりもフラストレーションがたまる。幻覚オチは分かるけどちょっと無理ある?

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.6

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理想的な実写化。バランスや尺感も素晴らしいが、原作序盤故の若干ニッチというか大作味はやや薄め? シリーズ化のスタートとしては良かったが映画一本としては普通に良かった。

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.8

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キレッキレの構図、絵作り、ライティング。薄緑の病院照明に時代を感じる。間を持たせる以上のアニメの強さ、モノクロやシルエットでのバトルと格好いいが過ぎる。奇声とカタコト日本語は面白さが勝つが、オチも
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.9

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ベタな話ながら丁寧。偏屈人間の変化、幼い者のために身体を張る、家族になっていく様は感動せざるを得ない。3人で謎酒デザートを燃やすシーンだけでお釣りが来る。良くないとされてることを人のためにやる良さ
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シャークトパス(2010年製作の映画)

2.0

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出オチすぎた。でもフィクションとはいえ人がやられるシーンで笑えるのはやはりこのジャンル故。至近距離マシンガン全弾外し「NOOOO」はさすがにおもろい。b級ゆえのアップショットの多様がくせになる。

関心領域(2023年製作の映画)

3.6

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ディープフォーカスの多用で現実味があまりに強い。のどかな暮らしが営まれている場所がわかってゾッとする。大なり小なり関心が払えるゾーンは決まっていると思いつつ、人の存在について改めて考えさせられる。
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バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年製作の映画)

3.4

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マーカスのボケがキレキレ、臨死体験からのハイは面白く納得できた。所々キャラが役割ありきで動いてた感があり、敵の大物感もあまりない。主役2人の力を下げさせて相対的に高く見せた感がある。結局マイケルベ
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ルックバック(2024年製作の映画)

3.8

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全体的には素晴らしい映画化。光源からの輪郭の溶け方とか気持ちよく、序盤のダイジェストと劇伴のマッチには涙腺が緩む。軽やかな動きのアニメーションも圧巻で、4コマのシーンはアニメならではもあり良かった
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

-

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洋画のような底分からなさからじわじわとこっちに近づいてくれる作品。嘘くさくて実在生があるキャラ感と空気感が好み。苛烈な展開に頼りすぎない再生の話として好感が持てた。タバコ線香等、カットの強さで物を
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

-

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寂しさと緊張感のある音楽がとにかく良かった。素人感のあるぶっきらぼうさが緊張感を高めていてあの町の空気に入り込めたが、それはそうとしてラストは流石に戸惑った。都会側の2人の絶妙な抜け方が感情を載せ
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劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:(2024年製作の映画)

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挿入歌、BGMと、アニメ放送の時よりも映画館向けのエモーショナルな方向性付けをされた音楽の合わせ方がベタながら乗りやすかった。流れで見ると8話のぼっちちゃんの成長をより強く感じれる。若干退屈になり
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

-

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2周回って軽いYouTuberはクソ。因果応報も求めてない残酷な結末は嫌。陰湿ないじめを受けた本人がそれを他人に行う生々しさ。自分を軽んじる相手からの承認欲求を求めちゃいけない。自撮り棒クロスは底
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.1

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文字通り鬼気迫る石原さとみに終始飲み込まれた、だけじゃなく周りのキャストも凄まじい。都合のいい結果を用意せず、ひたすら苦しく揺らされる人生と対比的に画面が映画映画してなくて等身大なのが生々しくて良
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

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映像は本当に凄すぎて怖い。展開自体はベタベタ、序盤ゆっくりで少し退屈なのももはや様式美。それを差し引いてもノアにしっかり共感できる構成がいい。序盤のまるで網漁のような捕物は猿がやることにより残酷に
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます



ヒューグラントのビジュが爆発しすぎ。ベタな美男美女ストーリー軸ながらそれだけじゃない繊細さとイギリスの優雅さ、奥ゆかしさに包まれている。傷付きやすく優しい主人公もいいし、足を引っ張りがちだけど1番
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シティーハンター(2024年製作の映画)

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想像以上の冴羽ぶりな表情が良かった。あのノリのコメディがここまですべらずに馴染むバランス感覚がいい。めちゃくちゃ面白い映画ではないが、シティーハンターとしては最高。Get Wildにふさわしかった
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

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誰よりも人間臭いコングのドラマパート、ゴジラの満腹核ワールドツアー、コロッセオすやすやゴジラ、仲裁モスラママ、怪獣無重力バトルで5億点。とはいえ展開的に序盤がやや退屈でもあり、トラッパーとかふざけ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

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良くも悪くもお祭り映画館。最近のコナン慣れしてないからか、キメのシーンでもドラマより状況のシュールさが気になりのめり込み切れず。細かい要素を綺麗に拾い切ったのは流石だが、言うてもキャラは出過ぎた感
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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世界を滅ぼす爆弾を作った男。彼をどう見るか、世界が問われる。


この作品を、オッペンハイマーという人物をどう受け取るか、ノーラン作品で最も自身の鑑賞態度を問われる作品だった。音楽が前作に続き非常に感
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生きる(1952年製作の映画)

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冒頭、合間のナレーションが効果的すぎる。お節介病状説明おじさんに時代感があっていい。コメディ感すら感じる宣告シーン。この頃から「むっつりスケベ」という概念があった驚き。「雨垂れのようにポツポツ」と
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

苦しみこそ、人生。
悪に生き、悪を恐れる。


シンプルながら度肝を抜くベタ塗りOPからのキャラバストアップ。月明かりのみを光源とし影等、相変わらず構図が強い。極悪非道な主人公が痛めつけられるのは痛快
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ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

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最強の用心棒が、唯一恐れている男とは。
引き受けたのは、ただの用心棒のはずだった。


そもそもの設定やベタなストーリーには惹かれないが話や関係性がわかりやすく非常に見やすい。ジェイクも良かったがサイ
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

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哀れな男の人生を変えたのは、愛。


ガチガチのミュージカル、映画館で観たかった作品。職務と正義を盲信した結果、自分の矛盾に耐えられなくなったラッセルクロウに案外感情移入できた。文字通り愛に生きる世界
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

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ずっと二人でいたかったのに、生活は逃してくれない。
あの山でだけ、俺たちになれた。


花火をバックにした暴力のミスマッチがいい。過酷な山の日々が、時を経るごとに美しい思い出に見えてくる不思議。それぞ
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

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故郷の島を救えるのは、海に選ばれた彼女とーー


ほぼメイン2人だけで進め切ったのが意外で良かった。キャラがみんなコミカルで愛嬌があるのがいい。マウイのひねくれとメタがいい塩梅。らタトゥーや波が意思を
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シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます



順当に規模を広げてたシリーズがちゃんとバカになった冒頭がいい。タイムトラベルとドラマ重視になった分、全体のキレが落ちた感は否めない。けど完結させるなら仕方ないかという感。ラストのバカCGは素晴らし
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シャークネード5 ワールド・タイフーン(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます



冒頭のパロディ、タイトルだけでこんな笑顔になれるシリーズもそうないかも。NATOネードはふざけすぎて好き。隣人がサメに食われても動じなくなってる面白さ。世界をまたに欠けぶった斬る場面転換が潔すぎる
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シャークネード4(2016年製作の映画)

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冒頭のベガスはややトーンダウン? エープリルの覚醒あたりからはバカでいい。「オイルネードよ」「ファイアネードだ」はシュール。核ネード、エープリルのアイアンマン化、サメマトリョーシカ救出に、サメAE
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シャークネード エクストリーム・ミッション(2015年製作の映画)

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OPからバカ、10分でホワイトハウスが壊れるバカさ。「違う、俺の夢はお前の英雄になることだ」と謎にいいキャラ、泣かせてくる父親がいい。宇宙のシーンは何を見せられてる?と思いきや、サメが来てからは最
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シャークネード カテゴリー2(2014年製作の映画)

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シリーズになったからか、コメディのキレが増し、主人公のキャラ感も浮き出た上決めの音楽等映画的な楽しさが増えた。キャスターの謎のシャークネード推しが面白い。遠隔チェンソー、ノコギリ義手等終盤の怒涛のバ
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シャークネード(2013年製作の映画)

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王道B級の楽しさ。全キャラが絶妙に薄く感情移入できないのがかえってパニックホラーにあっている。バカ映画とチェンソーの相性の良さ。予算都合からか寄りの絵が多すぎるのはちょっと見辛かった。

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

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死ぬまで遊んでやるよ。


陳列された人形とタイトルの入りがいい。黒電話の音は特有の怖さ。電池の有無で真実がわかる構成が特徴を生かしてる。中盤までは大きな波が少ない。チャッキーが普通の人形だから仕方な
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パンダコパンダ 雨ふりサーカス(1973年製作の映画)

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災害レベルの出来事すら温かく包み込める世界。徹底された明るさもまた最高

パンダコパンダ(1972年製作の映画)

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ひとりぼっちの子供が母としての役割を得て生き生きとする構成がいい。山田康雄の不意打ちにやられる。どんなことでも笑って楽しむ、引き摺らない優しい世界に癒される。後半に明かされるパンちゃんのクソ強ムー
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ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

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ランボーのスタンス、キャラこそそのままだが戦闘に重きが置かれてしまい、前作の物悲しさや意味のない争いによる無情さが見えなくなった。結局兵士に戻ってる点では皮肉。戦闘面もランボーが1人で無謀な戦いを
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