面白い映画であることに異論はない。
役者たちは大変素晴らしく、とんでもない血と汗の結晶。
だがどこにも監督のまなざしは感じられない。よいストーリーテリング止まりである。良い映画かというと疑問が残る。
決まりまくるショット。異様さを、感じさせるシンプルなモンタージュ。
キャスティングミスではないか。この女優に官能性や奔放さが見出せない。美しいが。
そのせいで、物語が空転している。映画も燦然と美しいのだが、本質をとらえてない気がしてならない。
この第三者の語りが絶妙>>続きを読む
常に両義的に描くのが本作の特徴だ。
性愛と慈愛のはざまが描かれている
その姿がコミカルに映るが、おそらく主題は大真面目なようにみえる
ブレッソンがロマンスを撮ろうとするとき、彼は音楽が必要だと考えたみたいだ。ただシネマトグラフに基付けば、弾き語りでしか音楽を出せない。
そして彼独特の簡素なモノローグは、主人公が録音することによって若>>続きを読む
ショーンベーカーの才能が評価されたのは嬉しいけど、これよりもっと良い作品ある。とはいえ、よかった。
コンパーメントナンバーシックスの役者が同じような役回りで最高にいかしてた。
アノーラのキャスティング>>続きを読む
アルモドバルの近作の主題は痕跡である。パラレルマザーズと同様、本作もタイトルが示唆する中心的主題から、逸れていく。
不要にも思える回想の連打に、どこに連れて行かれるかわからぬという戸惑いを覚えつつ、最>>続きを読む
脳内をかき乱してくる傑作
単調なフレーミング、繰り返し、場面を限定すること、
すごいなぁ
芝居が調整されておらず、全然はいってこない。
特に主人公の芝居が即興性が高過ぎて合ってないとおもわれる
この映画は官能的なラブストーリーではなく、戦争と差別という主題なのだろうが、
原作にはシク教徒のキップが原爆のニュースを聞くところが登場して(アジア人蔑視を痛感して、去る)、作品(差別の主題)の要にな>>続きを読む