kakakaさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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ディアマンティーノ 未知との遭遇(2018年製作の映画)

3.5

2019未体験ゾーンの映画たち、のラインナップの1本。

ポルトガルの至宝、サッカー界のスーパースター「ディアマンティーノ」。
彼のクローンを量産し、最強のサッカーチームを作って国民の支持を集め、国民
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

5.0

年に1本はナチス党を描いた新作映画が封切られている。当然それは現代に対する警鐘なのだけど、本作は近年稀に見るほど、現代の空気感にフィットする。
第二次大戦末期のドイツ国内において、逃走兵の主人公ヘロル
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ザ・マミー(2017年製作の映画)

4.3

2019未体験ゾーンの映画たち、のラインナップの1本。
スチール写真やトレーラーの作りはホラー映画だが、その実、涙腺直撃の感動作。完全に意表を突かれた。
メキシコの麻薬カルテル同士の抗争で親を殺された
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.6

本作の主人公はあくまでも店長だと思う。
可憐なヒロイン「あきら」のアイデンティティと言えば、陸上が好き!店長が好き!、っとかなり情報が少ない上、感情に乏しく、決してリアルな人間描写はされていない。
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ロボコップ(1987年製作の映画)

4.5

ロボコップ4Kディレクターズカット版+ジャンクハンター吉田さんのトークショー。
ロボコップの色々な小ネタや設定が聞けて、益々好きな作品になりました。
やはりロボコップは名作。

ドント・イット(2016年製作の映画)

3.7

観られてなんぼ、は分かるが邦題やパッケージのアートワークに悪意すら感じる。
ジャンル映画、ってかたずけるのは簡単だが、その実、とても意識の高い作品だと思う。
息子をどうやら殺されたらしい母親が、魔術を
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.7

ゲティ様の節約エピソードがいちいち最高。
身代金を貸す、ってアイデアは痛快ですらある。

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

5.0

パントマイムに同時存在、姿を見せない猫。様々なキーワードが散りばめられ、鑑賞者によって如何様にも解釈出来る作品。監督のインタビューの中にあった、「私は問で在りたい」の言葉がしっくり、実感出来る。
個人
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.0

当たり前なんだけどヨーロッパって、地続きだから列車で国境を超えるんだなと。そして演じる主演の3人は、当事者たち。(他にも本人たちが出演し、自身を演じている部分がある。)
映画と現実がシームレスに描かれ
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なっちゃんはまだ新宿(2016年製作の映画)

4.3

‘’あきちゃん‘’の物語、かと思いきや、彼女までを内包し、あきちゃんにとっての‘’なっちゃん‘’同様に観客の、きっと誰の記憶にもあるはずの、かけがえのない友達としての‘’あきちゃん‘’にシフトし、そこ>>続きを読む

トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

3.8

音楽を極端に抑制しているお陰で、事態が起こることが予見出来ず、淡々と食人族が襲ってきたり、切り口の新しいゴアシーンもドライに見えるのが、かえってリアリズムを感じさせるので良い。
また単調になりがちな追
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“BLOW THE NIGHT!” 夜をぶっとばせ(1983年製作の映画)

4.0

不良少年少女の群像劇。
主に3人の少女を中心に物語は展開する。が、群像劇なので、学校で悪態ついて、喧嘩、シンナー、乱交、バイクで暴走、街をぶらつく等、大きなストーリー展開は無い。
主人公、奈美江がグル
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.8

ホラー映画において「怖さ」が絶対価値ではない。
名作となりうるホラー映画には、もはや技術では撮りえない、魂、とも言うべきものが映り込んでいる。
底はかとない違和感。それが名作ホラーの醍醐味だと思う。
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

ファーストシーンから、観客は既にその映像の通り、生死の主導権を握らてしまう。
物語は徐々にその輪郭を表し、家族の命を救うために、家族の誰かに犠牲をしうる、が、その仕組みは超自然的な領域での話になり、観
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.9

元検事で、復讐のためにゴリゴリのソルジャーになる、ってのがちとリアルに欠けるってのが前作の不満。
それが本作では、デルトロが割りと人間的な泥臭を見せるので、地に足着いてるなと。
最終的にデルトロは力の
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.5

オープニングの爆発シーンからして普通じゃない。ガチのテロシーンかと見まごうばかり。
オリジナルに比べてかなりエンタメに振り切ってるけど、アンリ・ジョルジュ・クルーゾが到達した、もはや笑える程の狂気にま
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.5

スポーツ版、ボニーとクライド的と言うべきか。しかも気持ちがいいのは、ボニーと同じ末路を辿るのではなく、主人公トーニャ・ハーディングが、ずっと依存を繰り返しつつも、最後に旦那を、「あ、こいつやっぱり駄目>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.0

汚い事と、気持ちいい事は表裏一体だったりする。
駄目と自制しつつも、抑えられない欲求に身を委ねる少年と青年の一夏の経験を自然豊かな情景の中で描く。
親を含め、登場人物たちが、割りと寛容的でリベラルなの
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.9

映画としての完成度は決して高いとは言えない。
時間という制約の中で、どうしても説明不足、映像頼りの流しっぱなし感が否めない部分はあり、その都度、継ぎ接ぎのような違和感を感じてしまう。
が、そんなストレ
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ラブレス(2017年製作の映画)

4.5

お互い罵り合うばかりの、破綻が決定的な夫婦の一人息子が失踪する。
物語はひたすら息子の捜索にのみ語られ、そこに興味本位なミステリー要素は皆無と言っていい。
経過する日常の合間にもたらされる、子供の情報
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

継承の物語だと思う。
役所広司を最高に贅沢に使って、その後試される松坂桃李。
単なるヤクザ映画のリブートに収まることなく、滅菌されて手触りの感じられない映画が跋扈する現代の日本映画界において、序盤の松
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