映画のような青春を写した映画だった。8ミリフィルム映画制作の技法や工夫も興味深かったし、高校生らしい恋模様もよかった。真意は描かれていないけど、個人的にラストカットを撮り終えたあとに夏美を見てカメラに>>続きを読む
一人称視点が多く、ホラーゲームの実況を観ているようだった。2ちゃん界隈が出自のホラー映画はつい観てしまう。
小学生の頃に友達と「川の主を探す」とひたすら上流を目指し、引き返して家に着いた頃には真っ暗で、母親に思い切り横っ面を叩かれたことを思い出した。翌日、学校で同じように酷く怒られたと語る友達の顔はどこか誇>>続きを読む
映像の殆どが何かしらの端末画面で表現されていてユニークだった。ネット社会の嫌な部分が如実に描かれていた。古いWindowsの効果音が心地よい。
ブラックユーモアと道中のローカルな街並みやバーの画が良かった。クルーもアホ丸出しで愛おしい。
油井に恋をした真白が、不思議なほどにどんどん可愛くなっていって驚いた。過去のトラウマから障がいを持つ娘を過保護に扱う気持ちもわかるけど、できることやできないこと、そして、何より誰かを想う気持ちまでコン>>続きを読む
社会主義によるブレイキンへの政治的抑圧と利用があったとは知らなかった。パンイチになる必要はなかったと思う。スクールに通っていたけど、ショーケースより道端にダンボールを敷いて踊っている方が楽しかった。オ>>続きを読む
命に対して生産性で優劣や価値をつけるようなことがあってはならないと思うけど、国と個人とで目的は違うにしても「PLAN75」によって救われる人も少なくはない(=利害の一致)と感じてしまう現実と恐ろしさも>>続きを読む
カルチャー的要素が少なくて残念だったけど、街並みや映像のざらついた質感は好きだった。”何かデカいことをやりたい”みたいな漠然とした気持ちを抱える青春時代も大事だよね。
音楽と生徒に対する愛ゆえの厳しさだと思ったら、ただのド畜生だった。多くのレビューに書かれている通り、最後のシーンは圧巻だった。あかぎれごときて喚いている場合ではない。
2人目の被害者が出たタイミングで黒いヘルメットを被ったままの男にインターホンを押されて戦慄した。Uberの誤配だったので死にはしなかった(殺される筋合いもない)が、集中力が切れたので後日改めて視聴する>>続きを読む
「お互い様」は「迷惑をかけられたから、迷惑をかけてもよい」という意味ではなく、「困ったときは助け合いましょう」という意味だと思う。
事象が戦争でないにしろ、対象が命でないにしろ、規模は違えど同じような惨劇は今でも起きているように思う。シンドラーや杉原千畝ほどの偉業は成し得ないかもしれないけど、せめて手の届く範囲でも”一つの生命”に>>続きを読む
感情の高下が激しい映画だった。主義や人種、性別など人を区別する要素はいくらでも存在するし、誰にでも居場所や拠り所は必要だと思うけど、それらを”分かり合えない”理由にすることはあまりにも悲しすぎる。
とにかくケンタがいいやつ、店主も芯が通っていて魅力的だった。ユウキがハンデと闘いながら料理人を目指すなか、店主の誕生日にケンタと3人で写真を撮るシーンが印象に残った。見ることのできない写真を撮る/撮ら>>続きを読む
好きな映画が増えて嬉しい。もう一度観たい。合理性も大事だけど、人は自分にも他人にも可能性を感じながら生きる方がより良いはずだし、何者かは自分で決めればいいと思う。与えられたものではないけど、”役が人を>>続きを読む
位置付けとしては俗に言うホラー映画ではないと思うけど、それらより余程怖かった。破滅的な意味ではなく、いつ死ぬ(死なれる)かわからないのであれば、愛情にしろ友情にしろ生きているうちに伝えておくべきだと感>>続きを読む
逆行の仕組みと時系列を理解できてからは楽しく観ることができた。ニールがかっこよすぎる。”起きたことは仕方ない この世界の理だが 何もしない理由には ならない”
mid90s然り、自分にもこんな時期があったな〜と懐かしくなる映画だった。モーとジーク、それぞれの”背伸び”が可愛らしい。こういう経験から善し悪しや責任、自分にとって(不)必要なモノを獲得していくのだ>>続きを読む