エッラがトミーに不満をぶつけた後、外に出てうずくまる姿を見て泣きそうになった。
器用な映画ではないかもしれない。
だけど確かな温もりが満ちていた。
時代を切り取った美しい映像と「生」を爆発させる魂の歌声に心が震えた。
最高でした。
パッケージから漂う不気味な雰囲気はほとんど無く、良くも悪くも「子供だまし」に感じてしまった。
でも楽しかった。
その土地に流れる空気、時間、人々の暮らしを実直に見つめる。
藤竜也さんがシャッターを切る姿は、監督の映画や人に対する姿勢と通じているように感じた。
こんな日本映画がもっと作られてほしい。
アニメーションとしての素晴らしさもさることながら、「漫画」の感触をしっかりと残していたのが良かった。
最初から最後まで画面から目を離せず、無音のシーンには思わず息を呑んだ。
鮮烈なカット、耳に残る印象的な音楽、そしてアラン・ドロンの美しさ。
あまりにも有名な映画で観る前からあらすじや結末は何となく分かっていたけれど、永く語り継がれる作品なのは納得の面白さだった。
でも一番>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
よくある二重人格ものとも一味違う新鮮な切り口。
(萩尾望都さんの「半神」を思い出す。)
終盤の戦闘スタイルが格好良過ぎてダークヒーローを見ている気分だった。
これでR18?
涙も枯れ果てるほどの絶望と死への恐怖を前に、それでも手放すことのなかった信念があった。
無声映画ではありながらも背景に流れる音楽や時折差し込まれる文章(言葉)が劇的な効果を生み、心を惹き付けて離さない>>続きを読む
秘密基地、枕投げ、雪合戦。
一つ一つのエピソードが童心をくすぐり、映画が終わる頃にはとても朗らかな気持ちになれた。
アンドレイ・タルコフスキーが今を生きる人間に遺したもの。
闇と光、煌めく水、揺らめく火、舞い落ちる羽、繊細かつ力強い俳優の眼差しと息遣い。
美を超えた一つ一つのカットが眠っていた感情や感覚を呼び起こし>>続きを読む
モンタナの雄大な風景、フライフィッシングの躍動感を捉えた映像はアカデミー撮影賞も納得の美しさ。
そしてブラッド・ピットは、まさしくスターの輝きを放っていた。
果てない想像と紛れもない真実が渦巻く二時間半。
ラスト、息子が母に放った一言を聴いた瞬間、心にひんやりと冷たい風が吹いた。
濃密で刺激的な映画体験だった。
積み重ねられていく尊き日常。
トーキョーファンタジー。
心に響く程の現実感(痛み)を感じられなかったのが残念でしたが、映画館の大画面に広がる東京を観るだけでも価値はありました。
最後の曲は反則でした。>>続きを読む
☆映画イラスト↓
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愛情を注ぐこと。
愛情を受け入れること。
その先には避けることのできない悲しみがある。
それでも人は>>続きを読む
変わりゆく時代の狭間。
解放感と閉塞感。
結末はどう受け止めればいいのか分からなかった。
☆映画イラスト↓
https://www.instagram.com/p/BBFr_d1wxPL/
マチュー先生の慈愛溢れる眼差し。
子供たちの生き生きとした表情。
そして心に残る美しい歌の数々が郷愁>>続きを読む
観ている間、キリキリと心を締め付けられるような感覚を味わった。
主演はアンドレイ・タルコフスキーの「ノスタルジア」等で知られるオレグ・ヤンコフスキー。
鑑賞者へ訴えかけるような鋭い眼差しが印象的だった>>続きを読む
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人生は上手くいかないことばかり、希望を持つことさえ難しい。
それでもこの日々を愛し、大切にしたいと願う>>続きを読む
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希望は人と人の間に生まれる。
どんなに重い内容でも、そのことを確かに感じさせてくれる映>>続きを読む
「ミュータント・タートルズ」の知識は子供の頃にやったゲームボーイソフトのみ。
そんな自分でも十分に楽しめた。
楽しい場面だけでなく人間と馴染めない悲哀もしっかりと描かれ、後半の展開には胸を熱くさせられ>>続きを読む
鮮やかな前日譚。
2009年公開の「エスター」から13年ぶりの続編かつ前日譚で、エスター役はイザベル・ファーマンが続投。(彼女でなくてはエスターは成り立たない!)
様々な無理が生じるなかで、鑑賞者が抱>>続きを読む
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社会的に弱い立場だとしても、
無視していい尊厳などない。
ホームレスの人々を「可哀想な人」という同情で>>続きを読む
主役の人を追いかけるように接近して、横顔のアップや肩越しの映像を写し続ける撮影が気になりすぎて話が入ってこなかった。
(撮られる側も大変だったのではと思うほど。)
話の内容も含め、もう少し優しさや温か>>続きを読む
メルヴィル・プポー演じる主人公の意思のこもった眼差しが、病に冒され徐々に弱まっていく姿が切ない。
電車の母子やラストシーンなど、「死」を前にした人の目に映る「生」の輝きが残酷で美しかった。
ジャンヌ・>>続きを読む
アメリカのアンダーグラウンド・コミックを代表する漫画家、ロバート・クラムと家族の人生を映し出したドキュメンタリー。
冒頭、自室の床に体育座りをしながらレコードを聴くロバート・クラムの姿がまるで自分自身>>続きを読む
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「また笑い合える日まで」
決して消えることのない悲しみと後悔を抱えながらも、それぞれが>>続きを読む
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「悲しみの伝え方」
まるで本当の家族のドキュメンタリーを見ているような気持ちになる。映>>続きを読む
冒頭から不可解な場面が続き不穏な空気は伝わってくるものの、思ったよりも静かな展開にうとうとしてしまった。
主人公の幼少期の場面の方が面白かったかもしれない。
共感や理解を求めずに「画」で惹き付ける作>>続きを読む
何処までも絵になる2人。
実際には親子であるライアン・オニールとテイタム・オニールが、映画の中では「親子かもしれない」という設定がもう面白い。
映画を見終わってからポスターの2人を見ると、さらに味わい>>続きを読む