カトキチさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

カトキチ

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ファーストフード・ネイション(2006年製作の映画)

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フィクションとドキュメンタリーの間で、かといってフェイクドキュメンタリーでもない不思議な作品。冒頭のCMっぽい映像がリンクレーターらしいが、それ以外は大物ゲストが出てくる以外はかなり地味でマジメ。ホン>>続きを読む

シロメ(2010年製作の映画)

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どの程度まで仕掛けたのかがあいまいなのもいいし、フェイクドキュメンタリーに徹してるのも良い。なんでこんな撮り方したんだろうと思ったら監督が『ノロイ』の監督だったというオチ。しかし、ラストには驚いたよー>>続きを読む

伝染歌(2007年製作の映画)

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デパルマとヒッチコックとキューブリックとウェルズが合体したのかってくらい2時間の間に超絶な映像テクニックが続いていくとてつもない実験的な映画。しかし、絶望してしまうくらい内容がつまらないため、結局、珍>>続きを読む

ちゃんと伝える(2009年製作の映画)

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親父がガンになってしまって……という余命いくばくもない系の映画だが、さすが園子温は容赦なし。なんとその息子までガンになってしまい、さらに親父よりも病状は悪い!という斬新な設定なのである。ところが、実際>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

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傑作!SFビジュアリストとしてのリドリー・スコットはちっとも老けちゃいない!CGという武器を手にし、そのイマジネーションは枯渇することなく、どんどん湧き出ている。首をかしげてしまうシーンもいくつかあっ>>続きを読む

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

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黒沢清なりの『東京物語』

家庭崩壊が叫ばれてるこの昨今だが、そもそも最初から形作られてないので、崩壊しようがないじゃんということを描いたホームコメディ。家族だからってすべてを知ってるわけではないし、
>>続きを読む

蛇の道(1998年製作の映画)

5.0

DVDのジャケ表記が間違っているが、ビデオ作品。この予算と規模でいえば完璧な映画。娘を殺された男が殺したと思われる男をさらってきて……っていう映画だけど、ゴダールが撮ってるみたいなロングショットはかっ>>続きを読む

ホーボー・ウィズ・ショットガン(2011年製作の映画)

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悪が蔓延る町に流れ着いた流れ者がショットガン片手にクズ共を殺してまわるという、モロ西部劇風な作品。超血みどろのハイパーバイオレンスが全編にわたって登場。ここでこいつは死ぬだろうとか、ここでやられるだろ>>続きを読む

監督失格(2011年製作の映画)

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肝心なシーンになると尻込みしてカメラを回さなくなる監督に向って「あんた監督失格ね」と女優に言われ、その言葉から逃れようと再び同じ女優をカメラにおさめるために、自宅に向ったら、その女優は亡くなっていた…>>続きを読む

鬼火(1963年製作の映画)

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アル中でうつ病な男が自殺するまでの2日間を追った作品。やっぱりカイエ派ではないとはいえ、この人のヌーベルバーグ感みたいなものはすごい。街の切り取り方とか。音楽の使い方とか(死刑台のエレベーターではマイ>>続きを読む

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

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別に特殊なことしてるわけでもないのに「ブレッソンの映画を見ているんだなぁ」というオチュール感。ここから『ラルジャン』にいくと思うと、精神的な前日譚っぽさがあり、ラストの意味も変わってくる。何よりも「恋>>続きを読む

マンディンゴ(1975年製作の映画)

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『ジャンゴ 繋がれざる者』に影響与えた一本として観た。成瀬巳喜男の『コタンの口笛』を思い出した(なんとかソフト化しろ)。ヤコペッティに『わらの犬』と『偉大なるアンバーソン家の人々』混ぜたヤツ撮ってくれ>>続きを読む

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

5.0

タランティーノのオープニングクレジットの出し方には毎回ゾクゾクさせられるわけだが、今作は特に最高で『卒業』のオマージュなのだが、パム・グリアの横向きバストショットが右から現れて、キャストが表示され、1>>続きを読む

ハンテッド(2003年製作の映画)

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ものすんごくおもしろかった!ぶったまげた!最初『地獄の黙示録』みたいな映画だなーと思って観てたら、途中『プレデター』になって、そこから『フレンチ・コネクション』みたくなって、また『プレデター』になって>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

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主人公が脚本家で自分が夢見た世界に行き、実在する人物と会い、知識人ぶったヤツと対決し、人を愛することに苦悩するなど、とにかく過去のウディ・アレンのモチーフが頭からしっぽの先まで詰まった作品だった。寅さ>>続きを読む

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

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「ビギンズ」をベースに「インセプション」のクライマックスと「街が曲がる」みたいなインパクトの強いシーンを混ぜ、さらに前作「ダークナイト」に寄せたことで、伝説から神話へと昇華することに成功した作品。前半>>続きを読む

ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

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原作の映像化としてはギリギリ及第点。しかし『“ブラック・スワン”をキューブリックタッチでやる』というコンセプトが恐ろしいほどにダサい。AKBのPVくらいからイヤな予感はしていたが、その予感が的中するよ>>続きを読む

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

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ベースになってるのは前作の『ソーシャル・ネットワーク』であり、カメラワークから突き放したようなクールな色彩、テンポまで一緒で、あのタッチで普遍的なエンターテインメントをやってみたという印象を持った。と>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

5.0

鈴木清順が「遥かなる山の呼び声」をやったみたいな映画で、車に乗った西部劇であり、ウォン・カーウァイの『いますぐ抱きしめたい』にも似ている。シネフィルと秘宝系の合間をうまーく狙っているので、ジョニー・ト>>続きを読む

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

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スコセッシが子供のころに感じていたような「見せ物」としての「映画」にこだわった内容で、映画がちょうど進化を遂げはじめたころの時代と「3D」という新たな「見せ物」でなければならない現代の関係性がリンクし>>続きを読む

恋の罪(2011年製作の映画)

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『愛のむきだし』と『冷たい熱帯魚』で上がったハードルをこんな形で飛びこえてくるとは!昇り龍のようなエネルギーを持ったとてつもない傑作。園子温はこれからこれをこえるものを作れるのだろうか……いかがですか>>続きを読む

TIME/タイム(2011年製作の映画)

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設定は悪くないし、ランタイムの使い方バツグンだし、飽きるところが一カ所もないし、緑色の数字や民衆が体制に立ち向かうなど『マトリックス』っぽいところも好感持てるんだが、いかんせんキーとなるビジュアルがか>>続きを読む

テッド(2012年製作の映画)

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おもしろかったし、爆笑したし、ガン泣きしたけども、これはオレにとっての『サニー』であり、そういう意味ではかなり似ている作品だと感じた。そもそも悪い人が一人も出てこないし、誰も何も苦労しないし、超がつく>>続きを読む

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

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平均2秒以下くらいのスピードで畳み掛けるカット割りとグリングリン動くカメラのおかげですべてが見せ場のようになっている。全ジャンル網羅してるんじゃないかってくらい詰め込まれているが、根底にあるのは「シェ>>続きを読む

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