映の会さんの映画レビュー・感想・評価

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万年太郎と姐御社員(1961年製作の映画)

3.5

画面のシンプルさ、展開の小気味良さで、グイグイと観客を引っ張っていく、気持ちいいし、楽しい

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

オッペンハイマー、あっという間の3時間。

数式とは楽譜のようなものだ
重要なのは楽譜が読めるかどうかではなく、それを聞き取れるかだ
この「音楽」が聞こえるか?

上記の台詞が印象的で、この映画もまた
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

とてもシンプルに映画の魔法を魅せてくれる73分間。
家族って、みんなが、それぞれ何かを考えてる感じ。
幼い心に感じる不安や心細さや恐れ、そして救いと美しさ。

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.0

パゾリーニの官能にはハマりました、なかでもこの【テオレマ】上位

逃げた女(2019年製作の映画)

4.5

ホン・サンス監督のことは知らず、初めてなんの前知識もなく観たら、ファーストショットから釘付けで、それは最後まで持続し続けて、大好きな映画になりました

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

非常に面白かったです。
ジャンルはSFラブコメとか、魅力的。
なんだか、いろんな映画の画面を思い出しました

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.0

個人的には予想以上にダメでした。
ゴジラ映画ファンではないからでしょうか。
人間パートの評判がいいようですが、脚本も芝居も画面も、何より感情的な展開が苦手でした。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

なんだかとても素直な映画でよかったです。
合唱部の和田くんと副部長、けっこう好き。

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.7

制御不能な青春のたぎる血と死の匂いの張り詰めたマグマのようなエンターテイメント映画。
なんか大袈裟なこと書いて恥ずかしいですが、とても面白かったです。
主人公が最後に真理のような一言を言うんですが、そ
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カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)

4.0

味わい深い映画ですが、とにかく画面が良かったです。
アメリカの町や道路やガレージなど、まるでスティーブン・ショア のロードトリップ写真にも似た味わいがありました。
女子レスラー2人とマネージャーのおっ
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キッスで殺せ!(1955年製作の映画)

3.8

傑作、とは思わないですが、観終わると魅了的な映画でした。
とくにオープニングとクライマックスはカッコいい。
また【ロスト・ハイウェイ】を思い出したりして、デヴィッド・リンチは影響受けてるように思いまし
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その女を殺せ(1952年製作の映画)

4.0

完璧な70分!
といいたくなる傑作サスペンス。
 
ところで、他作品でも感じますが、フライシャー監督は車を撮るのが上手い。

駅馬車(1939年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白いです。
しかも96分。
淀川長治さんにも感謝です。

小津安二郎コメント
『映画が好きな士(さむらい)は勿論、映画が嫌いな野武士も勿論、すでに映画に愛想をつかした牢人(ろうにん)も、
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.5

この5時間17分の映画を夢中で観てしまいました。
日本語の会話だからでしょうか、それにしても、この映画で得られるような映画鑑賞体験は他にない。

裏窓(1954年製作の映画)

4.0

軽妙洒脱、なんとも洒落てて、素敵なヒッチコックの傑作です。
ミステリーとロマンス、そしてグレース・ケリーの美しさよ。
エルメスのケリー・バッグは、グレース・ケリーが由来。

マルサの女(1987年製作の映画)

3.5

これは面白く観れました。
展開も早くてあっという間のエンタメ映画。
お馴染みのテーマ曲も盛り上がる。
ただ、伊丹映画は下品な描写が多い。

伊丹十三監督が批評家から、あまりにも評価されてないようですの
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タンポポ(1985年製作の映画)

3.0

私個人的にはダメでした。
でも、スコア3以下ということもないか、と思いました。
私はイマイチでしたが。

お葬式(1984年製作の映画)

3.0

シネフィルにはウケが悪いような印象の伊丹十三 初監督作品。
なるほど、ウケの悪さはわかる気がします。
やけにアップが入るとか、画面の中の構成よりも、カットの繰り出し方で観せる。でもそのセンスが微妙。
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.0

もっと早く観ておくんだった。
これを観逃してきたことが悔しい。
【ブルース・ブラザーズ】を思い出しますが、こっちの方が好き

ダークシティ(1998年製作の映画)

3.1

最後までわりと楽しめます。
ただ、世界観はいいのに、会話になるとありきたりな切り返しが多い気がして、ちょっと単調だと思いました

プレイタイム(1967年製作の映画)

5.0

被写界深度がとても深く、比較的全体にフォーカスがあっている、ニューカラーのような画面の隅々で人々が色んなことをしている。どこを観ても、誰を観てもいい、何度でも観て、何回も発見する、何周もできる124分>>続きを読む

エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.5

ボサっと観てたら、あっという間にエンドクレジット、脳停止したまま楽しめました。
予算内でどんなものを作ったか、そんなのを観るのも映画の面白いところかなと感じました。
5の資金稼ぎか、持続するスタイルを
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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

3.8

ラッセ・ハルストレム監督作品では【サイダーハウスルール】がとても良いと思いましたが、今回【マイライフ アズ・ア・ドッグ】を公開当時以来で再鑑賞したら、こちらもとても良作で観て良かったです

汚名(1946年製作の映画)

4.5

ヒッチコックの見事な名人芸が冴わたるロマンチック・スパイサスペンスの傑作。

素敵な歌と舟はゆく(1999年製作の映画)

5.0

イオセリアーニの映画が大好きです。
絶望的でも、俯瞰してみたら、ありきたりなことだったりする。
わたしはイオセリアーニ作品の画面を観てるとなんだか気持ちが楽になります。
【素敵な歌と舟はゆく】はとくに
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

時に耐えがたいような
人生の張り裂けそうな儚さ。
かすかな喜びで生きのびる日常の繰り返し。
それでも木漏れ日は儚さが美しいことを知ってる。
観ながら具合がわるくなりそうにもなった。
すごい作品だと思い
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

4.5

オムニバス3話とも、小気味良い会話と移動撮影が観てるだけで楽しい。
そして、どの話も最後に驚いたりクスッとしたりしてしまう。
とても上質な映画。
ところで、濱口竜介監督の【偶然と想像】を思い出します。
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いますぐ抱きしめたい 4Kレストア版(1988年製作の映画)

3.0

ウォン・カーウァイの監督デビュー作で、香港ノワールもの。
すでに才気がほとばしっています。
ブレード・ランナーなのか、トップガンなのか、80年代ハリウッドの亜流感が、今となってはエモい。
ただ、物語は
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ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956年製作の映画)

4.5

監督がドン・シーゲル、脚本にはサム・ペキンパーと、アメリカ映画の伝説的監督)が名を連ね、出演までしています。
この2人が駆け出しだった頃の映画ですが、2人が絡んでいるというだけで、なんだか美味しいんで
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テレフォン(1977年製作の映画)

2.9

詩が人間自爆装置のトリガーとなっていて、その詩を聴いたものは爆破活動を始めるという冷戦下の米ソものサスペンス。

ややこしい話を果敢にも撮影して編集するドン・シーゲルは偉いなあと思いました。
望遠レン
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非常線の女(1933年製作の映画)

4.5

アメリカ暗黒街映画のような、雰囲気満点な画面の日本のサイレント映画。
ボクシングジムにジャック・デンプシーのポスターが貼られているのに驚きました。
こういった作品を作っていたことが、後々の日本の人々を
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ラルジャン(1983年製作の映画)

5.0

映画が完璧になるとこうなるのかと思える映画です。
85分。
極限まで削られて浮かび上がる美しさがあります。

ある金持ちの家の少年が、お小遣いが足りなかったため、友だちにもらった偽札を使った。そのこと
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