オープニングのボーリングシーンの格好良さ(ビッグリボウスキなんですが)から、一気に持っていかれ、ラストまで見事に楽しみました。これは傑作!そして新しい才能ですね。
いやあ久々に面白い、オフビートのコミ>>続きを読む
絶対的な信頼を置くビターズエンドの作品だし、歪んだ愛情の物語という素材も好きなんですが、この作品ははまりませんでした。
少し頭で考えすぎにも見えましたし、セリフも錬られているのだが今一つ決まらず、どの>>続きを読む
たまには、マシューヴォーンの単純に楽しめるアクションエンターテイメントを。
入りも面白く、小説と事実が垣根を越えていくと思いきや、実は・・の展開の破天荒ぶりも、マシューヴォーン印ではありますが、でもこ>>続きを読む
この映画も素材は好きで、とても見たかった一本ではあったのですが、なぜか体に入っていかず。
女流小説家の夫の事故死にまつわる法廷劇。
見えている事実と、これでもかと様々な証言で執拗に追いこむ検察側。
確>>続きを読む
レビューは山ほどあるでしょうから、余分なことは言いません。悪夢・悪夢・そして悪夢。
悪夢の連鎖の世界、いや私たちの世界そのものが悪夢なのでしょうか。
アリ・アスターの創造力が駆使されて、様々な手法に、>>続きを読む
メンドーサ監督作品は初見。物語や素材としては、大好きな罪と赦しについてなのだが、どうにも微妙なトーンの演出が、脳に入っていかず中途半端な感想に。
悲劇なのか悲喜劇なのか、シニカルなのかシュールなのか、>>続きを読む
本当に映画として、完璧な作品と言いたいです。
主人公コットを演じたキャサリン・クリンチの、とても静かな演技力の高さは当然ことながら、映画としての総合点の高さに、涙が止まりませんでした。
少女の視点を表>>続きを読む
三島有紀子監督が自身の経験を、大切に映画化した作品であるが故に、とてもその真ん中にある主題と、それぞれの乗り越える(そもそも乗り越えるという言葉の使い方も間違っているのかもしれませんね)感情を、自分が>>続きを読む
ヨルゴス・ランティモス監督の旧作をリバイバル上映してるなんて、さすがシネ・リーブル様々。
未見の2015年作品をせっかくですので、スクリーンで堪能。
結果、女王陛下~や哀れなるものたちへ続く、ランティ>>続きを読む
知られざる(というか自分が勉強不足な気もしますが)アメリカ金融市場の実話もの。
ゲームストップ株のこと自体も未知ではありましたが、大手ファイナンス企業に、個人投資家が株市場への反骨精神をもって、望んだ>>続きを読む
ひたすら圧巻の総合点の高さで、あっという間の140分強の映画マジックを満喫させられる、素晴らしい寓話世界。
フランケンシュタインや数々の寓話を軸としつつ、レトロフューチャーやスチームパンクのエッセンス>>続きを読む
「リンダリンダリンダ」であれ「天然コケッコー」であれ、山下敦弘の作るジャンルのひとつに山下流青春映画というものが、確実にあるよなと思わされた一本。
オフビートな笑いのテンポや、脇役含めていい味出してる>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
90歳もそろそろ見えてきたウディアレンではありますが、結局いつまでもウディアレンでしかない作品を作り続けてるということですね。
スコセッシのように年を経て更に挑戦し続ける監督もいれば、変わり続けない監>>続きを読む
圧倒的に杉咲花、杉咲花、杉咲花の映画。
と繰り返したくもなる、彼女の俳優としての才能を遺憾なく発揮されたセンシティブな作品でした。
複雑な背景や事情のある物語から、とても難易度の高いこの役を市子として>>続きを読む
未見の才能のケリーライカート監督作。やっと見れました。
全編にアメリカンインディーズ映画の系譜をきちんと感じさせながらも、繊細な詩的表現や本質的に優しい視点など、これがライカートかと満喫した一本でした>>続きを読む
久々のイ・ビョンホンだなと思いながらも、ディストピア映画として、きちんとのめりこめる作品でした。よくできた映画。
何かはわからない災害後に残された古いマンションで起こる、その後のコミュニティや世界の姿>>続きを読む
もう何回見てるんだろうくらい、こすりまくってる本作ですが、久々の大きなスクリーンで、デジタルリマスターで見る野良犬どもの素晴らしさ。
タランティーノ以降で語られる映画史に残るあれこれは、語りまくられて>>続きを読む
オール英語でのナポレオンって、本国フランスの方にはどう見えるんだろ?なんて、野暮なことを冒頭から考えてしまいましたが、リドリースコットらしい、スケール感のある、大きなスクリーンでこそ見る映画ではありま>>続きを読む
もはや北野作品には、静謐さとそれに同居するからこその暴力、そこから産まれた独自のキタノブルーも、今は見られないんだなと改めて思う。
オールスターキャストも、戦国絵巻としての派手な戦闘も、裏切り続ける戦>>続きを読む
トラン・アン・ユン監督が初期傑作「青いパパイヤの香り」のモチーフを彷彿とさせる、食と自然と愛についての傑作でした。
舞台はほぼ美食家の家のキッチンのみ。そこで日々作られていく、彩り豊かな美食の数々。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
今までカウリスマキ作品は定期的に見ていたつもりですが、これは最高傑作と言いたい一本です。
孤独な男女の平熱のメロドラマという表層はカウリスマキ映画に間違いないのですが、ラストの素晴らしく美しく多幸感>>続きを読む
公開された30年前から、何回見まくったかの、私の歴代ベストに入るこの作品ですが、久しぶりに劇場でかつWKW4Kシリーズにて。
毎回思うのですが、とにかくこの一本に、これから連なるウォンカーウァイ作品>>続きを読む
新年一本目は、異才であり天才のギャスパーノエの新作。
認知症の妻と心臓病の夫の末路を複眼映像で捉え、恐ろしい映画だという評も聞こえてきていたが、全くそんな印象なく、極めて真っ当な夫婦の普遍的な物語に見>>続きを読む