冴子さんの映画レビュー・感想・評価

冴子

冴子

映画(255)
ドラマ(0)
アニメ(0)

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

4.5

長回しが特徴だ、と聞いていたのだが、私は長回しが苦手なのでグラグラ揺れるようなカメラシーンでは眠気が来てしまった。
しかしこの時代に自由すぎる賢治と、信じられない親バカブリの父が鮮やか。
妹の影響であ
>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.0

横浜流星ファンの私はこの辛そうな映画はどうしようかちょっと迷った。たまたま観た回は舞台挨拶中継付きだったのでラッキー。
流星は若手のイケメンなのに、余りそれっぽい甘々なラブストーリーとかじゃない作品が
>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

4.5

凄くオススメと言って下さった方がいて、丁度再上映があったので観てきました。
何故か満席!
ホントに作り込まれてないドキュメンタリー。
春日部のあの学校のあのクラスが何故選ばれたのかな?
障がいのある少
>>続きを読む

エッフェル塔~創造者の愛~(2021年製作の映画)

4.0

エッフェル塔を作ったエッフェルの苦労と叶うことのない恋の話。パリの目玉ともいえるエッフェル塔だが、できるまでにあんな苦労があったとは!
エッフェル塔の創作過程が凄かった。CGならではだ。

オットーという男(2022年製作の映画)

4.5

オットーが嫌われ者とい感じはしなかった。自分が正しいと思ったことをちゃんと主張し、正しく暮らす。愛する妻との思い出を振り返りながら、向いに越して来た若夫婦の手助けをするうち、死ぬ気は失せてしまう。
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

1.0

つまらなすぎて途中退場。
アカデミー賞って何をもって評価されたんだろう?
椅子から落ちそうになるくらい眠り込んだ挙げ句の途中退場。

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

4.7

織田信長の波乱の一生を随分コンパクトに走って駆け抜けた脚本は古沢良太ならではのもの。
しかし信長夫婦の愛情の絆が美しい。綾瀬はるかの強さが凄い。
明智光秀とのやり取りも新しい切り口で、なるほどと思った
>>続きを読む

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.9

スカーレット・ヨハンソン、やっぱり素敵。妹に決めポーズ真似られたりするのも、カッコいいからだよね。レイチェル・ワイズも素敵。

極主夫道 ザ・シネマ(2022年製作の映画)

3.5

映画館で観るほどじゃないけど、飛行機内で見るには肩が凝らない。吉田鋼太郎は悪役やってもコミカルになっちゃうよね。あの顔なのに。

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.0

苦手な伊坂原作で、たぶん読んだことがあるはずだけど、全く記憶なし。
結局最後まで意味が解らなかった。のぞみ、とはなってなかったから、新幹線に似た別物だね。食堂車あるし、いっぱい止まるし。
日本の新幹線
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.5

Me Too運動のキッカケとなったニューヨークタイムズ紙の二人の女性記者。取材の内容と彼女らの普段の生活も丁寧に描き、憶測だけでなく、当事者を傷つけないようにどうやって記事にするか、に、頭を悩ませる様>>続きを読む

恋のいばら(2023年製作の映画)

4.7

何も前情報なしに観たせいもあるけど、凄く面白かった。
玉城ティナは映画中心に活動しているからか、ほとんど観たことないのだけれど、ダンスシーンなんか、素敵だし。
松本穂香は彼女らしい役。
何でそうするの
>>続きを読む

ファミリア(2023年製作の映画)

3.5

成島出監督だし、役所広司だし、期待して行ったのだけれど、暴力シーンが凄すぎて、引いてしまい、感動が薄れてしまった。豊田の保見団地がモデルと思われるが、実際に愛知県東部ではブラジル人と日本人(ヤクザや右>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.8

いや、よかった。ホントに。
彼女の私生活がドキュメンタリーかのように感じました。
ボクシングシーンの軽快なフットワークなんか、素晴らしすぎて、見惚れてしまいました。
難を言えば、友人3人でカフェでの会
>>続きを読む

天上の花(2022年製作の映画)

4.0

三好達治という詩人を名前しか知らなかったが、とんでもない奴だったんだなぁ、と呆れるばかり。
物凄く世紀の美女、と言われる慶子を演じたのが入山法子とは、どういう皮肉なのか。
福井県三国という日本海に面し
>>続きを読む

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

2.1

何か猫好きだから観たけれど、映画としてはつまらなかった。
ルイスの頭が段々おかしくなって行く過程が苦しくて。
猫がイギリス社会で受け入れられるようになったキッカケが彼の絵だったとは驚きだったが。

あのこと(2021年製作の映画)

3.0

アニー・エルノーの自伝的作品の映画化か?
彼女はホントに勉強を続けたかったのか、未婚で産みたくなかっただけなのか。
「リトル・チルドレン」のようなラストになるのかと、怖くて仕方なかった。
裸で部屋から
>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

5.0

満点をつけてしまった。原作も読了。
妻夫木くんのキリッとした弁護士も夫を愛してきた妻と息子。
彼らの心の揺れを描いた素晴らしい脚本。
他人に成り代わって生きていかざるを得なかった哀しさに胸が締め付けら
>>続きを読む

あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

4.5

私は瀬戸内寂聴という人を好きではないし、尊敬もできないが、だらしない生き方をするだけの何か理由があったのかな。
井上光晴の娘はどう感じていたのか、作家だから遠くから眺めていたのか。
三者三様のお芝居の
>>続きを読む

宮松と山下(2022年製作の映画)

3.5

どこまでが宮松の芝居で、どこからか実生活なのか、不思議に思えた。
本当に記憶を失っていたのか、振りをしていただけなのか。
登場人物が少ないので、山下を殴ったのが誰かはすぐ見当がついたが、理由が解らなか
>>続きを読む

月の満ち欠け(2022年製作の映画)

4.0

面白い設定だった。SF的?
でも思いを遺した人が生まれ変わる、というのは何かしっくりきた。
大泉洋がキャストされてた割に、明るい場面はなかったな。
田中圭はこういう役もこなせるんだよね?
原作も読んで
>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.9

私の父もシベリアに抑留されていた。終戦の時満州にいてわずか17歳だった。仲間が虐殺され、順番に帰国者が呼ばれ、自分の前で途切れた時に絶望した、と聞いた。山本も25年と聞いて絶望したことだろう。しかし人>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.0

久しぶりのインド映画。テレビでダンスシーンが楽しいと評判だったので観に行ったのだが、拷問シーンが酷くて、途中目を瞑ってしまった。
イギリスは世界各国でこういうことしてたんだよね。
ちょっと辛い場面が多
>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.5

ベストセラーミステリーだそうだが、未読。
予告が面白そうだったので観た。出演者はほとんど知らない、弁護士のデヴィッド・ストラザーンくらい。
でも湿地に暮らす自然の描写が美しく、以前別の映画でプアホワイ
>>続きを読む

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.5

こういう映画に有りがちな暗い画面が続くのがちょっとしんどい。沢田研二主演じゃなかったら、土井さんの料理監修でなかったら観てなかったかも。
こんな生活は羨ましいような、辛いような(笑)
しかし亡き妻の母
>>続きを読む

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

4.0

ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが息のあったところを見せてくれたし、何より舞台がバリ島というのが私的には文句なし。素敵。
例え今は最悪の関係であっても、嘗てはお互いに大事な存在だったことを思い
>>続きを読む

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりのアブモドバル監督で、ペネロペも驚くほど美しい。
子どもの取り違えのことだけでなく、スペイン内乱についての言及が大切な要素になっていたのが良かった。
二人の母親が理解しあえ、許せるようになって
>>続きを読む

桜色の風が咲く(2022年製作の映画)

4.5

福島智教授については以前、前の奥様との馴れ初めなどをドラマ化したのを見たことがあります。
彼が失明しなかったら同じ学区の中学校に通うはずのご近所。
家庭と病児を持つ夫婦のご苦労、御本人の辛さがそのまま
>>続きを読む

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.0

知人に強く勧められて。
でなかったら、上映していたことも知らなかったかも。
舞台劇のように狭い空間で、ダメンズたちと暮らすこれもダメウーマンたち。
黒川芽以は何故か風俗嬢の役が多い気がするが(笑)
>>続きを読む

線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.5

今年原作を読んだばかりだったので、まさかタイミング良く映像化されるとは! 実際には原作は何かどんよりとして共感できなかったのだけれど、映像化されたらその辺はクリアできるかな?と思ったのだが。
篠田が霜
>>続きを読む

愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

3.0

ブノア・マジメル久しぶり。39歳には見えないけどなぁ。
彼が演劇学校の教師として教える場面が面白かった。
しかし19年前の出来事をもう少し詳しく知りたかったかな。
39歳の息子の死を受け入れねばならな
>>続きを読む

マリッジカウンセラー(2021年製作の映画)

4.0

地元愛知県の東部、渡辺いっけいの出身地豊川市や岡崎、蒲郡などがサクッと描かれたご当地ムービー。でも結婚相談所という自分には無縁の仕事の裏側や必要としている人たちの心情が垣間見れて、楽しめた。
セクハラ
>>続きを読む

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.8

原作を最初に読んだ時、鳥肌が立った。直木賞受賞もなるほどと思った。
勿論公開時にも観には行ったが、それでもまた見たいと思った。
映画では石神役の堤さんが素晴らしかった。ラストの慟哭につられて涙がでた。
>>続きを読む

渇きと偽り(2020年製作の映画)

4.5

良くできたミステリー。オーストラリアという広大で渇ききった大地と閉鎖的な街の雰囲気。
フォーク自身の無実すら、観ている側には真実かどうか判らない。
協力的ではない街の人々、唯一協力してくれる警察官です
>>続きを読む

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

4.0

原作は上梓後直に読んだので、細かい部分は忘れていて、クリスティのオリエント急行みたいな話だったと記憶していたが、ちょっと違ってたな。裁判で完黙すれぱ無罪になるの? なら皆完黙すれば大丈夫? そんな馬鹿>>続きを読む

1640日の家族(2021年製作の映画)

4.5

辛かったなぁ。法律に守られた制度とは言え、子ども自身の気持ちは優先させないのね。返せ、と言われたら返さなきゃならないのは、前もって決められていただろうとは思うけど、エディは感謝の気持ちもなく、勝手すぎ>>続きを読む

>|